「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

京都、二日目、国立博物館、永観堂

2007-10-08 23:58:25 | 見仏(京都)
 「国立博物館」。
とてもレトロな建物がありながら、
そこには展示はなく、
となりの普通の事務所のような建物に展示がある。
内部も、いたって普通のビルという感じがした。

ぶつは確かに、いくつかあるが、
これといって目をみはるものはなかった。
(やはり、三十三間堂の迫力の後だっただけに、
そう感じたのかもしれない)。
ここに比べると、奈良の国立博物館のほうが、
だんぜん、いい感じがした。

 「永観堂」。
ここには、やや小ぶりな変わった形を
した「みかえり阿弥陀」がおられる。
立像で、上半身が正面を向かずに、
うしろを振り返る姿勢になっている。
昔、永観律師という人が念仏行をしていたところ、
最初は正面を向いていた阿弥陀如来が、
永観の念仏の遅さに対し「永観、遅し」と
お告げになり、このときの振り返った姿が、
そのまま残ったという。

その他庭園等は風情はあるが、見仏としては、
それはどうでもよかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都、二日目、六波羅蜜寺と六道珍皇寺

2007-10-05 23:55:59 | 見仏(京都)
 六波羅蜜寺を探して、バス通りから、
緩やかな坂道を下っていた。
すると、右手にお寺がある。
六波羅蜜寺ではなさそうだが、入ってみようか
どうしようかとたたずんでいたら、
前からおばさんが話しかけてきた。
話好きのおばさんで、ここのお寺は、いいよ・・・。
ただ、だし。
ついでにおばさんに六波羅蜜寺はどこかたずねてみた。
下った左手のほうにあるとのこと、
私(おばさん)もこれから行くから、また後でと、
おばさんが言い別れた。

 いいと言われたし、見ないわけにもいかないので、
六道のほうを見ていくことにした。
のぞき穴のようなところから、部屋の中を見ることができた。
仏像というよりは、やや新しめの平安時代調の人物や、
えんま様がいただろうか。
特にこれといった見所はないような感じだった。

 六道という言葉からは、地獄とか畜生道とか、
あまりいいイメージが浮かんでこない。
死を恐れてしまう言葉。

 さて、六波羅蜜寺へ。
本堂にも多少ぶつがあったりしたが、
やはり、空也上人。やや小ぶりな空也上人の口から、
小さな阿弥陀如来が6体でているという、
非常に変わっているぶつ。写真ではよくみたことあるが、
生で見ると細かいところに気がつく。
口から出ている阿弥陀如来をつないでいるのは
針金かなとわかったり、空也上人の眼は玉眼だったり。
とにかく、遊び心のあるユニークなぶつである。
見ていると、先ほどのおばさんが声をかけてきた。
もう先へ行ったのかと思っていたが・・・。
平清盛像について、これいいよねー。
・・・死にたくなかったんだろうね。
とかなんとかいっていた。
さらに、「あそびあし」という言葉を出したので、
何の意味か尋ねたら、ぶつの足がそろっていなくて、
片側が少し前にでているさまを言うらしい。
そういうのは珍しいですね。と返した。
そのおばさんは、話好きで、かつ、ぶつが好きそうで、
受付のおじさんに何かと話しかけていたようだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都、二日目、三十三間堂

2007-10-01 23:08:51 | 見仏(京都)
 三十三間堂。その多さにおおーという感じ。
人と同じくらいの大きさの千手観音が千体。
2~3mほどの大きさの本尊の千手観音坐像が1体。
計1001体の千手観音。
ひな壇に怒涛のごとくずらり並んでいる。
それから、二十八部衆のぶつが前列に並ぶ。
後にも先にも、これだけのぶつが
並んでいる光景を、見ることがないであろう。

 1000体以上もあるのだから、自分の顔に
似たぶつがあるかもと、いわれるが、
仏像は、仏像であって、ちょっと人間の顔に
当てはめるのはどうかなと思う。
でも、仏像は仏像でも、そのお顔は、
よくよく見ていくと、いろんな表情があり、
おもしろい。やけにきれいなお顔の仏像さんも
いらっしゃる。帝釈天のすぐ後ろの一体のお顔は、
ほんとうにきれいであった。

 一体の大きな本尊さんは、これだけの
他のぶつを束ねているという位置づけもあってか、
熱心に中国系の観光客から拝まれていた。「オンバサラ 
ダルマキリソワカ」。
千手観音にお祈りするときの言葉を唱えながら。

 二十八部衆のなかに、まけいしゅら王と
呼ばれるのがあって、これはヒンズーのシバ神で
あるらしい。そう書いてあった。よくインドの絵で
みるシバ神の姿とは、ちょっと違っているが。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都、初日、清涼寺、妙心寺その他

2007-09-27 23:57:32 | 見仏(京都)
 「清涼寺」。
ぶつの中から、絹製の内臓がみつかったという
めずらしい釈迦如来の仏像らしい。大きさは小ぶり。
この仏像は、外国製(中国)で、
仏像が作られた様子が絵で示されていた。
この仏像は見た目的にはそんなにめだたない感じで、
他の観光客はあまりこの仏像に関心は
ないようだった。この堂内の奥には、多数の位牌があり、
なぜ一般人の人のものがあるのかと思ったが、
後で他のお寺で話を聞いたところによると、
お寺関係者の位牌らしいことがわかった。
お寺関係者にとっては、堂内は仏壇の一部
という認識なのか。

 「天龍寺」。
臨済宗天龍寺派大本山。最初から、
仏の存在は観光本になかったので、期待は
あまりしていなかったが、現実そのとおりとなった。
やはり禅寺というところは、仏像についてはうといところと
いえそうだ。
先ほどの東京国立博物館の京都五山の禅寺の展示には、
仏像はあったが、それらは、五山以外のところの仏像で
あった。ここは、庭園といろんな和室をみせてくれる
というだけで、600円という高いお布施には
ちょっと納得いかなかった。(後で、観光本で仏像が
さらに別料金でみれるということは知ったが)。

 「妙心寺」。
臨済宗妙心寺派大本山。ここは境内が異様に広い。
保育園等いろんな建物があり、ちょっとした町の様相。
ここはお寺内のツアーがあって、もしかしたら
仏を見れたかもしれないが、ツアーには参加せず、
ここでは全く仏は見ることができなかった。
がっかり。

写真は「清涼寺」の釈迦如来。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都、初日、広隆寺

2007-09-26 00:45:02 | 見仏(京都)
 広隆寺。以前境内には入ったことはあったが、今回初見仏。
700円のお布施を払い、ぶつを展示している建物へ。
来る前は、期待のみろく菩薩だけかなと予想していたが、
違っていた。けっこう広い部屋の中央あたりにいて、
ぐるりと360度回ると、すべての視界にぶつを
見ることができる。爽快。

中央には、もちろん、みろく菩薩。人目で木彫りだと
わかるくらいに古くなりかけてきているが、
味わい深い。思ったよりも、人間の体系に近く、
比較的どっしりとした足をされていた。
しばし眺めていると、心が落ち着くのに気づく。
約56億後、人々を救済するために現れる仏様という通説
であるが、そういっていたら現世では意味ないよと
いうことなのだろうか、
現世で、人々を救ってくださる仏様のようなことを、
チケットの半券に書いてあった。

 かばんを持ったサラリーマンが、みろく菩薩の
前の畳に座って、熱心に手を合わせていた。
いったん、その場を離れたかと思いきや、
再び、畳の上にすわって手を合わせるといった
動作を何度か繰り返していた。
1回きり拝見するのはもったいないという
気持ちもあるのだろう。

 みろく菩薩とはいえども、同じ名前ではあるが、
如来のようなみろく菩薩、菩薩のようなみろく菩薩
もあって、みろく菩薩の定義がよくわからなくなる。

 他には、奈良平安時代の十二神将がいて、
十二神将は玉眼でみなれているせいかやや違和感はあった。

 不空けんさく観音は、立像で3mほどであろうか。
大きい。割とシンプルなつくりのような感じ。

 千手観音は2体あり、1つは立像で3mほど。
もう1つは、坐像で座高2.5mほどはあるだろうか。

 他にも不動明王があったり、
なかなか満足することができた。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都、見仏

2007-09-24 23:46:21 | 見仏(京都)
 この3連休を使って京都で見仏をしてきた。
京都は修学旅行をはじめ、紅葉の写真目的で
2回ほどおとずれたことはあったが、
見仏目的では初めてだった。
去年の奈良よりよかったかなという印象。

 奈良京都の見仏というのは、拝観料で
お金がかかってしまうが、まあそれは
一種のお布施なんだから、
という気持ちになればよい。とはいっても、
見仏になっていない庭園見学も料金に
入っているときは、やや不満に感じてしまう。

 明日以降、徐々に、見仏記を紹介していきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする