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143)信じるのは自分の目だけ!

 汾河は渭河に次ぐ黄河第2の支流です。山西省北部の寧武県に発し、山西省を縦断して最南部の河津で黄河に合流します。太原市の中央を流れていますので、かならず見たいと思っていました。  ホテルを朝早く出て見にいきました。河の両岸が生態公園になっていますが、工事中で近づくことができません。南内環橋という橋から上流側をみると、けっこうな水があります。きれいとはいえないのに数人の人が遊泳中。  欄干越しに下流 . . . 本文を読む
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139)唐河の水

 北京市水務局の副局長がオリンピックを迎える北京の水対策を発表しました。注目すべきは河北省の4つのダムから年間3~4億トンの水を引くというもの。来年4月の開始ですから時間的にもギリギリの綱渡り。農業生産に影響がでるので、その補償をこれから検討するそう。  この工事は「南水北調」の最終区間です。南水北調というのは長江水系の水を北京・天津などへ運ぶ計画ですが、その中ルートが完成するのは早くても3年後で . . . 本文を読む
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137)御河

 大同市街の東のはずれを北から南へ流れるのが御河(ぎょが)。北京の重要な水源=桑干河(そうかんが)の最大の支流でもあります。歴史上は氾濫を繰り返す暴れ河でしたが、近年はほとんど水がなく、河川敷が畑になったりしていました。数年前、大同の市街地よりの右岸を整備して、御河生態公園が建設されました。  私たちのボランティアツアーに参加した人は、そんな私の説明をききながらバスで御河大橋を渡ります。ところが車 . . . 本文を読む
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号外05)水が枯れる

 大同市の南東85キロ、広霊県苑西庄村の井戸は、次々と枯れていました。1997年の時点で水が出るのは4本で、合計バケツ100杯。その水を、住民150人と家畜で分け合っているのです。隣村までもらい水に通うこともありました。  見るに見かねて井戸掘りに協力しました。幸い、水は出ましたが、深さ176メートル。コップで回し飲みしながら、村の長老が「こんなきれいな水は見たことも飲んだこともない」と大泣きし、 . . . 本文を読む
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109)せき止められた黄河

 母なる黄河は山西省と陝西省の境の峡谷を南下します。その流れをさかのぼると、万里の長城と交差するあたりでほぼ直角に彎曲します。そこに万家寨ダムがあり、黄河をせき止めています。  数年前の春、車で訪れました。S字カーブを繰り返し、最後に大きく曲がると、眼前にダムが現れました。第一印象は「えっ、これが黄河?」暴れ龍のイメージとかけ離れています。それでもダムの長さは4百メートル超ですから、大河であること . . . 本文を読む
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095) 明日もまだあるか?

 「後ろ姿の北京は砂上の楼閣」などと口にする私を、大ボラ吹きと思う人もいることでしょう。でもそれは私だけではありません。北京市内で撮影した看板に「水…明日もまだあるのだろうか?」と書かれています。こちらの表現は私よりもっと深刻です。  節水の呼びかけも頻繁になされますし、市民に水不足への認識がないわけではありません。でも写真のクレーンにみられるように、オリンピックをひかえて北京は拡張につぐ拡張、膨 . . . 本文を読む
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089)牡牛の力

 大同市街のすぐ東に北から南へ流れる河があります。桑干河最大の支流で御河といいます。大同は昔から災害の多いところですが、この御河もしばしば氾濫して民人を苦しめたそう。  御河を鎮めるために、ずっと以前、河のすぐ西に牡牛の像をまつったそうです。中国では昔から河川の氾濫を止めるのは牡牛の力だったようですね。黄河の鉄牛が有名です。水の神さまの龍に牡牛が対抗する~龍と牡牛の対立は洋の東西を問わないようです . . . 本文を読む
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078)井戸による灌漑

雨の少ない大同の農村では、作物や植物にとっての最大の制約要因は水です。水さえ与えれば作物の出来はずっとよくなります。ですから条件のあるところでは井戸を掘って地下水を灌漑につかいます。灌漑が可能な畑はそうでない畑にくらべ3~5倍の生産性があるといわれます。  それは平年のこと。ひどい旱魃の年になると、収穫があるのは灌漑が可能な畑だけで、天水頼みの畑は収穫ゼロになります。私が調べた天鎮県の郷では、 . . . 本文を読む
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058)砂上の楼閣?

 しつこいと思われるでしょうがまた水問題です。今年も十月に入って、大同の冊田ダム、河北省の壺流河ダム、雲州ダムから北京の水ガメ=官庁ダムに水が送られました。合計で去年のほぼ倍の9400万立方メートル。  5年つづきの旱魃を脱して、今年は雨があったはずなのに、河やダムの水はさほど増えませんでした。カラカラに大地が乾いているため、少々の雨では河まで水がでないのかもしれません。  さらに雨は降っても都心 . . . 本文を読む
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046)水がなくなる官庁ダム

ことしの3月、官庁ダムをみてきました。ご存じのように密雲ダムとこのダムが北京の主要な水ガメです。  水がないときいてましたけど、これほどとは思いませんでした。以前の水際に比べ、現在のそれは1キロ以上も後退しています。かつて湖の底だったところが、ブドウやリンゴの果樹園、ヤナギの苗畑などに変わっています。トウモロコシの作付け準備をしている農民もたくさんいました。周囲のぐるりで同じことが起こるわけですか . . . 本文を読む
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039)井戸掘りを応援

霊丘県石瓮村は渾源県との県境の山村です。ここも水が涸れたんですね。清の光緒6年(1880年)に掘られた井戸が90年代初めに涸れてしまった。ロバの引く馬車にドラム缶を積んで、4・5キロ下の北水泉村までもらい水に通っていました。  北水泉村は名称のとおり以前はいくつも湧き水があったのに、残るのは1つだけ。それも水量が激減し、バケツを満たすのに8分もかかり、風前の灯でした。  石瓮村の人はよその村にきて . . . 本文を読む
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025)冊田ダムの水,北京へ

大同県に小さなダムがあります。桑干河をせき止めたもので,冊田ダムといいます。その水門が開かれ、5000万トンの水が下流にある官庁ダムに送られました。「首都北京に貢献する」というのですけれども……。 . . . 本文を読む
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023)太陽照在玉米地上

女流作家・丁玲の小説『太陽照在桑干河上』(太陽は桑干河を照らす)は教科書にも載る中国の国民的小説です。ところがその桑干河がいま……。 . . . 本文を読む
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015)カラカラの桑干河

大同では恐ろしい勢いで水がなくなっています。河川という河川,ダムというダムが干上がりました。大同の最大河川・桑干河の水もなくなったですが、この河はじつは北京の水源なのです。 . . . 本文を読む
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011)汚水浄化実験

水不足の深刻な大同。苗を育てるのにも水が必要ですが、付近の住宅の生活汚水を浄化して,使うことはできないかと考えました。やってみると、これが大成功! . . . 本文を読む
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