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573話)王快ダム(1)

 ずっと鋪装道路を走ると、「水庫賓館」の看板がでてきました。ダムは近いのでしょう。その看板にしたがって、右の道を選びました。でてきました。重力式の大きなダムです。ガスがかかっていて、堰堤の反対側はかすんでみえませんが、1.2kmちかくあるようです。高さは40~50mといったところでしょうか。  堰堤にあがると、数グループの観光客がきていました。内部にはコンクリートもつかわれているのでしょうけど、 . . . 本文を読む
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571話)大沙河

 砂河鎮から神堂堡にむかう途中、国道108号線にそって、河が流れはじめました。私たちの進行方向とおなじ方向に流れます。神堂堡からは、私たちと同じように382号線にそって流れます。  大沙河です。くるまが渋滞で動けなくなったので、おりて写真を撮りました。なんという幸運でしょう! 大沙河をねらったアングルのなかに、万里の長城がはいります。何回かまえに書いた内城ですね。おそらく明代のものでしょう、レン . . . 本文を読む
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569話)滹沱河

 山道をくだって、平地におりてから、私はちょっと緊張していました。ひとつの河を見落としたくなかったからです。その河は、繁峙県の県城であり、五台山への登り口でもある砂河の手前にあります。目印の手前にあるものは見落としがちです。  小さな河がありました。流れの部分は2mくらいかな? これがそうとは、ちょっと信じられませんでした。河川敷にはゴミが捨てられ、衛生的とはいえません。写真を撮ろうとすると、河 . . . 本文を読む
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567話)河底はトウモロコシ畑

応県のシンボルは仏宮寺の釈迦塔で、一般には応県木塔と呼ばれています。高速道路のインターチェンジをおりて、木塔がみえはじめたころに、くるまは桑干河をわたります。でも、よほど注意していないと、そのことに気づきません。橋はありますが、河に流れはなく、河底の全面でトウモロコシその他が栽培されているからです。写真では、トウモロコシ畑の先に、橋がかかっているのをみてもらえると思います。 女流作家 . . . 本文を読む
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566話)放水口はカラカラ

 きのう掲載した写真を撮ったのは、薛家営ダムの放水口のまうえからでした。放水口のうえに、看板がついており、裏面にはこのダム成立の事情が紹介されています。きのうの写真をみてもらえばわかるとおり、足もとまでは水がきていません。放水口から水際まで、かなり離れています。ということは、ダムの水は、放水口をつうじて、外に出ることはないということです。  外側から、放水口のようすを撮ったのが、きょうの写真です . . . 本文を読む
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565話)薛家営ダム

 8月15日の夜、大同に着きました。8月8日の立秋をすぎてますから、例年ならストンと気温が下がって涼しいんですけど、日中は30度を超え、暑いのです。でも、朝夕は涼しくて、快適です。わが家では夜も暑く、眠れない日がつづいたんですけど、それとはおおちがい。  17日の朝から、周囲の農山村地帯を回っています。たまたま目に止まったのが朔州市応県の薛家営ダム。このところみたのは、水がなく土に埋まったダムば . . . 本文を読む
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364話)滔々たる?桑干河

 秋林峪にでかけるまえの晩に、インターネットでそれを検索したら、「前には滔々たる桑干河、背には峨々たる六稜山……」という表現がみつかりました。引用された文で、原文がいつのものかはわかりません。桑干河に水がないことは私もみていますが、水のある場所がどこかにないともかぎりません。  桑干河を写真のところで渡りました。私は、以前にここにきたことがあるのを思い起こしました。1999年、この一帯で地震があ . . . 本文を読む
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357話)乾いた桑干河

 大同市の旱魃はつづいています。とくに北部がひどいよう。霊丘県から大同市にはいる途中で桑干河を渡ります。ここの水がどうなっているか、いつも気になります。  桑干河は山西省の西北部に水源をもち、大同市を西から東に横切って、河北省にくだります。そのあと洋河、壷流河と合流して、永定河と名を変えます。そしてこの永定河をせき止めているのが官庁ダム。密雲ダムとならんで、北京の重要な水源です。ですから、桑干河 . . . 本文を読む
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316話)干上がるダム

 大同市渾源県の県城の南に、北岳恒山があります。中国五岳の1つで、道教の聖山です。その足下に懸空寺がありますが、その裏手にあるのが恒山ダムです。  雨期の夏を中心に一年をかけて貯めた水を、春の農耕の時期に一挙に放水します。日本のダムのように、基本的にはいつも水があって、オーバーフロー部分が流れる、という形態ではありません。ですから、いまごろは、水を貯めはじめる時期です。  ところがことしは、こ . . . 本文を読む
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287話)「唐河の水」はまちがいでした!

第284話で私は、「唐河の水」が西大洋ダムをへて、北京の飲み水になる、と書きました。すみません。これが私のかんちがいだったのです。 河北省と山西省とのあいだには太行山の大山脈があり、その河北省がわのふもとに、4つのダムがあります。石家荘市にあるのが崗南ダムと黄壁庄ダムで、コタ河をせき止めています。この河の源流も山西省北部にあり、五台山をグルッと回って、河北省に流れくだります。 . . . 本文を読む
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284話)唐河の水

 霊丘の県城から南下すると、まもなく唐河渓谷にはいります。左右に断崖がでてきて、道路の左側を河が流れます。あれが唐河。渾源県の恒山山脈に源流をもち、霊丘盆地の水を集め、太行山のあいだを抜けて、河北省に流れ出ます。  この河にかぎらず、たいていの県が同じ構造をもっています。県と県との境は、たいてい山です。村はあっても小さく、人口も少ないので、境界にしやすいんですね。その反対に盆地には、土も水 . . . 本文を読む
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263話)嘆きの桑干河

 この春も桑干河を数回、往復しました。大同市のほぼまん中を西から東に流れています。河北省にはいってから、壷流河、洋河などと合流し、永定河と名前を変えます。そのすぐ下流につくられているのが官庁ダム。密雲ダムとならび、2つしかない北京の水ガメがこの官庁ダムですから、桑干河は北京の貴重な水源、のはずです。  それが、ごらんのような状態。数年前までは一滴も水がないことが多かったのですが、最近はわずかに水 . . . 本文を読む
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191話)太行山の水、北京へ

 水不足が深刻な北京を救うために、河北省の水が送られることになりました。9月18日、石家荘市にある黄壁庄ダムの水門が開かれ、放水がはじまりました。ここから307.5kmのオープン水路を流れ、北京の頤和園にある団城湖に9月28日に到着する予定だそう。  水を送るのは、黄壁庄ダムと、その上流にある崗南ダム、保定市にある王快ダムの3つ。いずれも河北省と山西省の境界にある太行山脈の河北省側のふもとにありま . . . 本文を読む
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182話)水のない桑干河

 大同の市内から渾源県にむかう途中で、桑干河を渡ります。橋の名は固定橋。毎回、橋の中央で車を停めるか、すこしていねいにやるばあいは橋のたもとに車を停めて、橋の中央まで歩いて、写真を撮っています。水の状態を継続して観察したいと思ったからです。  ところが最近は、ほとんどいつも水がありません。あったとしても、まっ黒のわずかな水で、橋のうえまで刺激臭がただよいます。「純度100%の汚水だ」と私はいってい . . . 本文を読む
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168)水が出ました!

 四川省の大地震。自然災害が貧しい地方の貧しい人びとを狙い撃ちすることに心が痛みます。  あえて明るい話題。大同県遇駕山村は水不足に長年苦しんできました。8年前の私たちの調査では1人1日の水使用量は15・6リットル、7県21村の平均23・8リットルを下回り、最低でした。季節によっては、飲み水を得るために隣村まで貰い水に通います。  井戸掘りはこれまで何度か頓挫しています。このたびは日本の外務省草の . . . 本文を読む
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