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電子申請 変化

建築確認等の業務でお世話になっている指定確認検査機関「静岡県建築住宅まちづくりセンター」(通称まちせん)の藤枝支所が今年をもって閉所となる。

理由は電子申請利用の増大に伴い、審査体制の強化を目的としているとのこと。
事務所にいながら申請業務が全て完結してしまう電子申請ならば、固定経費がかかる支所を県内各地に設ける必要もなく、対面による窓口業務も減っていくだろう。
人手不足も関係しているのかもしれない。

閉所によるデメリットは私自身それほどないのだが、寂しさは感じてしまう。
この10年ぐらいはコロナの影響もあって、ものすごくいろいろ変化した。

事務所も時代の変化に対応した内装としなければならないと思っている。
なにより、私自身が仕事のやり方を変化に応じて変えていかなければならない。

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山梨 昌福寺 

縁あって山梨県の富士川町にある日蓮宗 昌福寺にある建造物を有形文化財として登録を目指す事業に関わることになりました。
かつては清水次郎長生家、伝建地区の花沢の里等、いろいろな文化財関係の仕事に関わっていました。
でも様々な理由で少し文化財とはしばらく距離を置いていました。

だから再び縁を持つことになって自分自身不思議な気持ちです。
この業界に戻ってきなさいと言われた気もしますし、手を差し伸べてくださった地元宮大工の文殊堂代表石川さんの顔を潰さない仕事をしなければならないと思っています。

文化財に関わろうと思っても縁がなければ関わることはできません。本人の熱意も重要ですが、やっぱり縁だと思います。
もちろん、どの程度関わるかという点も重要です。
趣味の範疇で関わるのであれば、様々な見学会があり、関係する本も検索すればたくさんあります。
歴史的価値が高い建物の調査にボランティアとして参加するということであれば、比較的容易だと思います。
一方で修理計画や修理工事に仕事として深く関わりたいということであれば、かなりの覚悟が必要ですし、最初に書きましたがそのような機会を得るのは容易なことではありません。

もちろん、文化財に深く関わっているからといって特別偉いわけではないと思います。
確かに特殊な仕事ではありますが、私自身は社会的優位性をことさら誇示するほどではないと思っています。
世の中にはとても困難で特殊な仕事というものは沢山あり、様々な協力関係があるからこそ成り立つことが多いのです。
少し距離を置いて、様々な別業務や工事を手がけることによって、私の文化財に対する認識も随分と変わりました。

最近の私は、かなり過密スケジュールとなりつつありますが、過去に経験したことがいろいろ活かされることが多く、日々やりがいを感じています。
石川さんだけでなく、信頼して様々な業務を任せてくださったご住職のためにも出来るだけ頑張りたいと思います。

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TOUKAI-0

TOUKAI-0無料耐震診断申し込みが南海トラフ地震臨時情報によって、さらに関心を持つ方も増えるかもしれません。
補強を検討される方は、来年度が補助事業最後の年度となるため、今年中に無料診断を未実施なら申し込みされることをお勧めします。

各市町村によっては、今年度の耐震補強への補助受付が終わっています。
ただ、来年度まで補助事業は継続するため、はやめに補強するので来年度は補助申請を行う旨の意思表示を窓口に行うことは重要です。

あと誤解されている方もいるかもしれませんが、既に依頼する建築士や工務店が決まっている場合は、無料診断を実施していなくても補助申請は可能です。
(無料診断を実施いていなければ、その後の補助手続きは受け付けられないというわけではない。)

焼津市の建築士が静岡市内の住宅を診断したり、補強計画することは可能ですし、逆ももちろん可能。
私自身、菊川に住む方から相談を頂いたりしています。

焼津市はまだ補助があるようですが、菊川はもう今年度の補助はないとのことなので、来年度に対して各市町村がどのような対応をされるのか気になります。
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最近の仕事

現在は焼津市内の会社事務所改装工事を手がけています。
過去に寺院での事務所改装をいくつか手掛けた経験が活かされ、集成材を使用した事務机や棚も以前よりスムーズに製作指示が行えるようになりました。
場合によっては家具業者に製作を依頼することもできるといった選択肢も今はあるため、事務所改装は今後も力を入れたい仕事の一つです。

設計関係の仕事も以前より増えました。
静岡県では、住宅地域や商業地域で引火性溶剤を使用するクリーニング事業者に対し、今年9月30日(静岡市は来年9月30日)を期日として、第48条但し書き許可申請を行うよう求めています。
地元で1件ですが、許可申請業務の依頼を頂きました。

山梨県にある日蓮宗のお寺様から登録有形文化財に関する業務の依頼を頂きまして、長野県に住む文化財専門の先生と一緒に取り組むことになりそうです。
一級建築士取得後、すぐに静岡県ヘリテージマネーザーや静岡県文化財建造物監理士といった文化財関係の業務を行う際に必要となりやすい資格を積極的に取得して良かったなと思っています。
この仕事は地元の宮大工さんから紹介して頂いたのですが、この方のためにも頑張りたいです。

耐震補強ですが、今年度は既に1件手がけました。
あと2件、予定しています。

お寺様から頂いた改修工事も今年度は2件予定していますが、昨今の葬儀のありように対応した改修であり、そういった世の中の流れに対してご住職の希望を叶えるだけでなく、喜ばれる提案も心がけたいと思っています。
強みは自分たちで大体のことは作れてしまうことではないかと思うのです。

棚にしても机にしてもそうですし、今やキッチンも無理に既製品を使わなくても何とかなるところまでこぎつけました。
無理矢理既製品をつかったり、既製品でちょうど良いものがないので諦めるといったことが減ったことは工事の幅を広げたように思えます。

もちろん、既製品でちょうどよいものがあって、その方が安ければそこは柔軟に使いますけど。

暑い日が続きますが、現場職人の体調管理に気を配りつつ、様々な方々の縁を大事にして頑張ります。
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メザニンラック

とある工場内に中二階を増築したいという相談を頂いた。
普通に考えれば建築確認申請が必要となる。
ただ、許可を得るのはかなり難しい条件だったのですぐにそれは伝えた。

とはいえ、それで終わるのも芸がないと考え、少しネット上で検索すると「メザニンラック」という名称を発見した。
ラックを積層し、常時人が乗り作業しないことを条件にすれば建築確認申請不要と大々的にPRしている会社をみつけた。
そんな都合が良い話があるのかなと思いつつもHPに記載されている自信ありげな言葉がやたら目につくので検討することにした。

まずは、近くの民間指定確認検査機関に足を運んで相談。
メザニンラックは、階及び床扱いとなるとはっきり言われてしまった。

あれ?HP上のうたい文句と随分違う。
ことの真偽を確かめるために販売元に直接電話で確認することにした。

最初に応対して下さった方曰く、建築確認申請不要となる交渉術があるようで、そういうことも含めて所轄官庁への対応までサポートするとのこと。
私が説明するより、話がスムーズだと言われればそうなのかなと思うし、なんだかそれも変だなと思ってしまう。

人には、自分に都合の良い情報を選んで、それを信じたいという傾向があるという。

これを確証バイアスと呼ぶらしい。

まさに私が確証バイアスとやらに陥っているような気がしてきた。

別の日に前回とは別の営業担当から連絡があり、そこでのやりとりから申請は必要という結論を出すことにした。
反論する方もいるだろうが、私の立場ではこれは申請が必要と判断せざるを得ない。

その後、いろいろ調べたら他にも扱っているメーカーもあり、中にはメザニンラックと棚搬送ロボットを併用することで「常時人が乗り作業しないこと」を明確にし、建築確認申請が不要とPRしているところもあった。
なるほど、各企業いろいろ考えるものだ。
ただ、かなりコストがかかるような気がする。維持費も相当なものだろう。そもそもロボットまで導入して中二階を増築したいと思う方がいるかどうかが問題である。

中二階については、一旦メザニンラックは横に置くことにして、①建築確認申請は必要だが比較的許可を得るのにハードルが低い条件及び②誰が判断しても申請不要と判断できる方法を検討することにした。
もちろん申請不要だからといって何をしてもよいわけではない、様々な点で問題ないかを検討する必要はあるが、申請不要であれば対応しなければならない業務は減ることは確かだからだ。。

もちろんメザニンラックだって、設置計画がきちんと建築確認許可を得られるならば何も問題はない。
よくできていると思うし、優れた点は多い。
メザニンラックを否定や非難しているわけではない。

どちらかといえば自分自身が確証バイアスに陥らないように気をつける必要があるというお話。
私自身の反省の意味を込めてここに記載。
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文化財 

久しぶりに文化財関係の仕事に関わることになった。
焼津市の伝建地区である「花沢の里」内にある法華寺修理工事以来だろうか。

一時期、思うことがあり文化財関係の仕事やまちづくり事業といったものに距離をおくことにした。
市役所と関わるのも苦手になった。
(原因は花沢の里ではない別の件だが、今となってはそれはどうでもよい話なので省略したい。)

その後、いろいろな仕事を手がけていく内にそういった意識も減った。
世の中にはいろいろなことがあるし、公務員と呼ばれる人たちにもいろいろな事情があるといったことも素直に受け入れられるようになったからだ。

ようするに「人は人、自分は自分」と素直に割り切って考えられるようになったのだろう。

時間の経過とともに紆余曲折を経て担当することになった法華寺修理工事の報告書も作業も再開できる心境になった。
そのような時期に山梨県のお寺(建造物)を有形文化財に登録したいので手伝ってもらいたいという相談を頂いた。
相談を頂いたとき、素直にうれしかった。
これが4年前とかだったらとてもそういう気持ちにならなかった。

相談して下さった方も気さくで男気のある方だったので、この方の相談を断るわけにはいかないと思った。

山梨のお寺様の住職とも会い、地元の町役場担当とも話を重ねる内に大体この先がどうなるのかもおぼろげにみえてきたりもした。
それもそれもこれまでの経験があればこそである。

有形文化財として登録するにあたり、ネックになる部分も早い段階から分かっていた。
自分で何でも抱えてしまっても仕事が停滞すれば意味がない。
頼りになる方に相談し、ネックになる部分も割と早い段階で解決策を用意することもできた。
私自身も多くの人の助けによって成り立っている。

時というものが解決することは確かにある。
その時は絶望で人間不信や自信喪失に陥ったとしても自分を見失わないで愚直でも真面目に生きていれば時間の経過ともに自分自身も世の中も変わる。
腐らずに頑張ることの大事さを今噛みしめている。
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構造用合板の厚み 現場写真のこと

構造用合板による補強の場合、使用する合板の厚みは12㎜を採用している。
K+BUILD 秋田杉針葉樹構造用合板というもの。

構造用合板は材種がカラマツやヒノキのものもある。
基本的に耐震補強で使用する場合、その性能値に大きな差はない。

厚みも別に12㎜である必要もなく、9㎜を使用している会社もあるらしい。
個人的には、釘がどうしてもめり込むため、12㎜でないと怖くて採用できない。
このあたりも設計者判断による。

正しく構造用合板で補強するためには、いろいろ気をつけるべき点は多い。
大切なのは、計画した設計者がきちんと現場で作業している人に注意できるかどうか。

実はこのあたりが一番大事なのではないかと思う。
そもそも現在の耐震補強への補助金は信じられないほど高額である。
なんと100万、高齢者等世帯なら120万である。2割負担とはいえ破格なのは間違いない。

補助を得るためには補助の条件を満たす必要があり、以前のように不誠実な会社が不正な工事をして、過去の補強工事を洗いざらい再チェックという事態になった際でも動じないくらいきちんとした施工と記録を残す必要がある。

作業で忙しかったから写真を撮影し忘れたなど、本来は通用しないのだ。
また、そういう事態も想定して、補強が認められない箇所があっても十分に評点が1.0以上となる余裕のある計画が望ましい。
写真だけでは伝わらない点もある。
最初に書いた釘のめり込みなどが該当する。釘めり込みすぎていませんか、という一言も大事。

最近はスマホやラインで確認が迅速となった。
昔はデジカメの写真をパソコンで取り込んだら写真が不鮮明だったり、角度が悪かったり、うっかり撮影し忘れて慌てたこともある。
今は、現場作業している弟がスマホですぐに写真が提出され、何かおかしい点があれば即電話して指摘したり、撮影しなおしができるようになった。
ただ、一番大きな点はスマホではなく、意識改革のおかげだと思っている。

口酸っぱく、写真について説明し、市から指摘や指導を受けたら現場にもこの写真について指摘を受けたということを伝え続けた。
写真をきちんと撮影しなければ、補助がもらえないと少々大げさだが脅したこともある。(でも嘘ではない)

きちんと正しく、素晴らしい仕事をするからには、それを記録することも忘れてはならない。
審査する側である焼津市の担当が、マルワさんの提出する資料は審査しやすいと思ってもらえるのが一番の評価だろう。
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耐震補強に対する姿勢

現在の耐震診断では、柱頭柱脚部金物の有無が評点にかなり影響を与える。
構造用合板や筋かいでいくら補強しても本来の耐力をかなり低減されてしまうからだ。
元々鉄筋が入っていないコンクリート基礎に対して強力な金物を設置することに対しても疑問がある。

私が手掛ける耐震補強の場合、柱頭柱脚部への補強はタナカ社のコンパクトコーナーが多い。
耐震診断ではⅡに該当するため、補強した壁の耐力は少し低減されてしまうが、ビスの長さや金物サイズを考えるとこれが使いやすい。

筋かい金物については、昔は厚み3㎝を採用することが多かったため、今の新築で使う筋かい金物は使えない。(今は4.5㎝厚の筋かいだから)
ただ、最近は3㎝厚用の筋かい金物も登場しているため、古い既存の筋かいに対しても金物を取付けられるようになった。

もちろん、貫穴があったり等で取付が出来ない場合もある。
この場合は、補強後の耐震診断結果には反映されない(筋かい金物無し扱いとなる)が受け材等を使って何とか金物を取付けている。

前回説明した制震テープについては、思いのほか手ごたえを感じている。
あまり工期に影響を与えないし、軒高がある建物には特に有効ではないかと思う。



制震テープを貼った状態



制震テープ後に構造用合板による補強を行う。

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耐震補強の場合、工事中に何度か計画変更を行うことも多い。
工事後にいろいろ分かることも多く、予定通り進むことの方が少ないと思った方が良い。

補助金の条件である耐震評点1.0以上を目指すことは当然としてもそれプラスどうしたらより効果の高い補強ができるのかという点を常に意識して取り組むことが大事だと思っている。
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耐震補強 ひと手間の重要性

明日から焼津市内の住宅への耐震補強を行う。
主に構造用合板による補強を行う計画だが、構造用合板による補強前に「制震テープ」を使用することにした。

アイディールブレーン「制震テープ」
https://ibrain.jp/tape_main.html

これまで様々な耐震製品を使用したが、どれも高額であり、耐震補強以外使用できないものが多かった。
結局のところなるべく広範囲に構造用合板で補強した方がよいという結論に達したわけだが、さらにひと手間加えた方がよいと常々思うようになった。

それは能登地震の影響が大きいかもしれない。

制震テープは、新築住宅で使用したことがある。
耐震補強で使用するのは今回がはじめてだったので、当然ながら焼津市にも相談した。

感覚的には構造用合板を釘で固定する前に強力な両面テープで接着したいというものであり、住宅全体に対して高い制震性を与えることはない。
繰り返しの地震の際に構造用合板に打った釘が曲がったり折れたりする可能性を少しでも減らすためのものでしかない。
ほんの少しのひと手間を加える程度。

ただ、それが大事ではないかと思える。
高額な耐震製品も否定しないが、補助金条件である1階の耐震評点1.0以上を2割増の1.2を目標値として補強計画を行った上で補助的に制震テープを使う。
このあたりが長い間、耐震補強に関わってきた身として出した結論だった。

今のところこの方針で2件、補強計画を行ったが、どちらとも180万程度だった。
補助金が100~120万なので60~80万の自己負担となる。

制震テープの使用については、焼津市役所の担当に事前相談している。
日本建築防災協会にも確認してくださったらしく、その内容をいかにそのまま記載する。

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<結論>
制震テープを挟んだ状態で悪影響がないと判断できる場合は構造用合板の性能値(基準耐力)を
そのまま採用することが可能。
注意:仮に別で類似の資材があったとしても、厚みや材質によっては採用できるとは限らないため、
安易に使用できると判断されないようにお願いします。

一般財団法人日本建築防災協会 企画調査部からの回答(以下、原文まま)

 ご照会の件、原則としては、構造用合板(または胴縁)と軸組の間に介在するもの
がない場合の性能値ですが、厚みや材質の程度の問題であり、悪影響がないと判断で
きる場合には、指針で示す性能値をそのまま採用いただいて構いません。
 ご照会のブチルゴム(だったと思いますが)1mm程度であれば、壁の性能を大きく
低下させることはないと思われます。
 介在させる材質や厚みによる性能の影響を全て把握できているわけではありません
ので、以後、適切にご判断いただければと思います。
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ようするに制震テープを私が希望するような使い方をしても構造用合板による補強と認められないわけではないということ。
(テープによる性能を加算もできないが)
私としてはこのテープを使うことで、標準的な補強である構造用合板による補強として認められないのは困るため、焼津市からのこのような判断はむしろありがたい。

具体的にはどのような工事となるのかは、明日からの補強工事で少しずつ紹介したいと思う。
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薪ストーブというもの







今回、新築住宅に薪ストーブを設置した。
あとはペレットマンというメーカーの炉壁を設置するだけである。

お客様の強い希望で煙突は屋根直だし(壁出しNG)で二重煙突を室内もなるべく使うことになった。
薪ストーブ本体はMOKIストーブというメーカー。
煙突はホンマ製作所。
薪ストーブはお客様が検討に検討を重ねて決めた。
焼却炉的な用途として活用したい目的もあったようなので、そういう意味では最適なメーカーだと思う。

薪ストーブについては、薪ストーブ専門店に依頼する方が多いのではないかと思う。
ただ、どうしても煙突問題がある。

屋根であれ壁であれ、煙突を貫通するわけであり、そこには防水及び防火上の問題がある。
正直驚いたのは、この薪ストーブに関して、詳しい納まりの情報がなかなか簡単に入手できない点だった。

インターネットで検索すると薪ストーブ業者が工事の様子を写真で紹介している。
ただ、こんな納まりで大丈夫なのかなと疑問を持つ写真や説明書きが多く、これはもうホンマ製作所のサポートセンサーにがっつりお世話になるしかないと覚悟した。

他者に質問するということは、自分が何を質問したいのかを相手に明確に伝える必要がある。
電話であれこれ必死に状況を説明して正しい情報を得ようとするのは都合が良い話だと思っているので、かなりしっかり住宅の断面図を作成し、自分内にホンマ製作所HPから入手した情報を元に煙突設置図も用意した。
気合が入っていたことは事実だ。

それら資料をメールに添付。
自分が薪ストーブ未経験者であることやネット上の情報で疑問に感じたことなどをなるべく整理して文章化して送信。

するとすぐに電話で回答があった。
電話やメールを駆使して、その後もやり取りを重ねるだけでなく、金属屋根を担当する板金職人にも相談し、これならば問題ないと思える納まりまで到達するまでにかなり時間がかかった。
図面は何度か修正しているが、その都度これで問題ないかホンマ製作所に確認した。
火を扱うわけだから石橋を叩くぐらいでちょうどよい。

詳しくは省略するが、これから薪ストーブを自分で設置しようとする方は、とにかく薪ストーブ本体も大事だが煙突メーカーはさらに重要だと思ってもらいたい。
私はホンマ製作所を選んだが、これは国内最大規模で名前も有名だったから。
ここならサポートも親切だろうと考えた。確かに値段は高かったが、正しい情報を提供して頂けたのだから満足度は高い。

ホンマ製作所のサポートセンター担当から私が作成した資料を褒めて頂いたときには妙な達成感があった。
おかげさまで今のところ雨漏りは一切ない。

どの点をどのように工夫したかを書きたいところだがかなりの長文となるため、煙突のことだけ少し書いて今回は終わりにする。

いきなり初めての薪ストーブでしかも難易度の高い納め方を希望されたが、なんとか上手く納められて良かった。
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