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長期優良住宅についての私の考え

長期優良住宅。

私は3件、長期優良住宅の認定を取得した新築住宅を3件、設計しました。

1件目は、とにかく試行錯誤で申請先である静岡まちづくりセンター(指定検査機関)に書類を届けるのが怖かった。審査する側も大変そうで、とにかくはじめてだから許してくださいと、よく謝罪した。

2件目は、1件目の経験を生かしたので、設計図書や計算書のミスが比較的少なく、割とすんなりと審査が通りました。

3件目については、2件目で過信したことや本当に長期優良住宅の設計基準について理解していなかったことが災いし、ミスが多かった。1件目や2件目ではなかった質問をされたため、必死に勉強して質問に答えられるよう努力した。

3件目あたりになると、長期優良住宅のメリットがよく分かってきて、新築の場合は長期優良住宅認定は必須だなと考えるようになりました。

ただ、この長期優良住宅というのは、建築業者によってはあまり好まれない存在らしく、長期優良住宅費用がかかりすぎるからメリットがないと主張している方を何人か出会っている。

私は、その意見について反論も肯定もしない。ただ、可能であれば一度でもきちんと長期優良住宅を建築した上での結論ならともかく、やってもいないのにメリットがないと言われるのは正直にいえば不本意ではある。

確かにやり方によっては、長期優良住宅というものは費用がかかる。

耐震性、、省エネ、メンテナンス性等の高い基準をクリアーしなければならないし、普通の新築に比べれば設計・施工ともに面倒な作業があることは確か。

ただ、それもこれも慣れてしまえばそれほど苦痛にはならないと思う。

さらにコストについては、補助金制度や所得税控除割増、フラット35金利優遇などの特典があるので、今のところ長期優良住宅が特別費用がかかるとは思えない。実際、私が設計した3件はすべて建築基準法ギリギリの基準と比べても補助金を考慮すれば差はなかった。

人が嫌がることをやれるというのは、武器だと思う。

食わず嫌いにならないで、とにかくやってみて工夫すれば、意外とメリットがあるのが長期優良住宅だと思う。

おそるおそる相談して、あまりメリットはないと言われて納得して終わった方も多いかもしれませんが、私は逆にメリットがあると主張しています。

国側からすれば、すべての木造住宅に適用したいのだろうが、建築業者側からの反発が多くてできないのかもしれません。(設計や施工の負担が多いといった私からすれば、それほど根拠のない理由から)

長期優良住宅
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