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課外授業の今後


私が考えた耐震課外授業は、小学5年~6年生が対象です。
しかし、中学生にも対応できるように工夫はしてきました。
当初は、課外授業を受け入れてくれる学校も少なかったのですが、徐々にですが増え、富士根南小学校4年生を対象に今度は授業を行う機会を得ることができました。

こうなると、いよいよ段階的に耐震補強や事前防災の重要性を伝える仕組みを考える必要があるように思えています。今は、まだ5~6年生を対象とした授業を4年生や中学生に合わせて改良・追加しているだけに過ぎません。4年生で身につけた知識があるから5年生の授業が理解できる。この当たり前の教育システムを私の課外授業でも取り入れてみたいですね。

小学4年生には、難しい建築の話を理解してもらおうとしても無理です。
4年生のときには、地震の揺れはこれほどすごいのだということを体験してもらう(これは建築士による授業でなくても防災センターに見学に行くでも十分だと思います。)、5年生や6年生のときは地震によってどうして被害が発生するのか、どうしたら被害を減らせるのかを考えてもらい、中学生のときにはさらに具体的に被害を減らすための活動を実践してもらったり(家具固定をやってもらったり)、最新の耐震補強技術を体験してもらったりするといった感じです。これはあくまで構想段階で決定ではありません。これから様々な方々からアドバイスも頂いたりして、自分の考えをきちんと文章でまとめてみたいです。

かつて南小の先生が私に「伊藤さんはこの授業で子供たちにどんな役立つことを伝えられますか」と言ったことが今でも忘れられません。授業で子供たちに何を自分は伝えられるのかは、もうはっきりしているように思えるのにやはり「自分は子供たちにどんな役立つことを伝えることができるのか」という自問自答は欠かせないのです。学校は子供たちを教育するところです。この点はわきまえて、子供たちに役立つ活動・授業をこれからも忘れないで継続させなければ、私は学校で授業を行う資格がありません。

写真は、今年2月に実施した大井川東小学校での授業風景。
異動になりましたが当時、よく協力してくれた役場職員が撮影してくれたものです。
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