広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋田駅大屋根/びゅうプラザ

2020-12-03 00:02:45 | 秋田の季節・風景
あっという間に12月。
秋田市は初雪は11月10日に観測(今年から目視でなく自動観測に変わったそうだ)。市街地の積雪はまだ。初霜・初氷は長崎市でも観測済みなのに、秋田市はまだ【5日にやっと観測。初霜は史上2番目、初氷は3番目の遅さ】。でも、寒いことは寒い。
秋田駅東口からうっすら積雪した太平山。手前左は宮城交通の高速バス

自由通路ぽぽろーど末端、フォンテAKITA2階出入口前。右側の風除けは未設置【12月中旬には設置された。この記事最後】
フォンテが設置する、恒例のクリスマスツリー。何度か取り上げたように、秋田公立美術大学の学生がデザインしたり、年が明けて寒中になっても設置され続けたり、毎年趣向を凝らして(?)くれる。
おそらく今年は、初めての白いツリー。夜は青っぽくライトアップされるはず【9日追記・ピンクと青のグラデーションみたいなライトアップだった】。新型コロナウイルス対応で大学とコラボというわけにはいかないのか、その表示や話題はない。ツリーがやや小さい気もするけれど、雪国らしくて悪くない。

ところで、上の写真でツリーの奥。ぽぽろーどが終わって地上に下りると、高いアーケードが西方向・仲小路へ続く。
右は秋田ビューホテル・西武秋田店
ここは、イベントで使わる時は「大屋根下」と告知されるが、一般市民には浸透していない。ぽぽろーどと同一視する人が多いかもしれないし、なんて呼べばいいのか分からない人も多いはず。
2011年の記事(この記事後半)で指摘したように、ここを会場に毎年秋に秋田県が主催する「あきたエコ&リサイクルフェスティバル」では、会場名を「買物広場大屋根「ビッグルーフ」」と呼称していた。ビッグルーフなど他では聞いたことがない。
同フェスティバルも、2015年からは「買物広場大屋根下」と称していたが、20回目となるはずだった2020年は、例によって中止。
【2022年1月3日補足・大屋根は2000年11月30日に完成。秋田駅西口活性化事業協同組合が国と市の補助を受けて総事業費14億円で造ったもので、延長165メートル、高さ約21メートル。】

12月2日付秋田魁新報などで、唐突に報道されたことがあった。
大屋根下に名前が付いたという。

管理する秋田駅西口活性化事業協同組合(フォンテや西武・ビューホテルの管理会社など5社で組織)が命名。2000年11月完成、全長約165メートル。
「これまで通りに決まった名称がなく「大屋根下」「ぽぽろーど大屋根下」などさまざまな呼ばれ方をしていた。」「通りに店を構える店主らからは、「通りの名前がないので店の場所を説明しづらい」などの声」があって、命名。

実は上の写真に、その名前の表示が写っているのですが…
左右の柱にある。拡大↓
「秋田駅前大屋根通り」
背景はふきのとうと秋田蕗。
ふきのとうは秋田県花であること、秋田蕗は、秋田音頭で傘の代わりになると歌われることに、アーケードのイメージを重ねたとのこと。

表示は、東西両端の左右の柱に設置。魁では12月1日に貼られたとあるが、朝日新聞秋田版では11月30日としている。
写真と反対の西端(new金座街ビル横)では、もっと低い位置、柱の地際の石の部分のすぐ上の白部分に設置。西側は、ぽぽろーどから来た人の視線を考えて位置を変えたのだろう。にしても、ちょっと目立たないかな。

ネーミングとしては悪くないと思うけど、「西口」を入れたほうがよかったかも。「秋田駅西口大屋根通り」とか。秋田に限らず、大きな駅に初めて降り立った人は、線路をはさんでどっちがどっちか迷うこうとは多いから。
20年名無しで来た後に、うまく定着するかな。
【追記】2021年1月1日には、西武入口付近の、大屋根の途中の柱にも同じ表記があるのに気付いた。



秋田駅中央改札口付近。
自由通路の天井耐震補強工事が進んでいる。うち第2期工事が、今年5月~12月にかけて、中央改札口隣接の東西(みどりの窓口~トイレ、新幹線ホームの上辺り)で行われていた(直近の記事)。先週初め頃までは、まだ工事中だったはずだけど、
西側で工事完了。屋根が木目調になった部分、手前は未着工
きゅうくつだった仮壁・仮天井がなくなって、こんなにも広かったのかと感じた。

改札東側はまだ囲いが残っているが、まもなく終わることだろう。3期は、2021年5月~12月に、西側トピコ・スタバ前。段差と動く歩道がある。※実際には、東口側の当初4期とされていた側が、先に着工した
※工事で置き場がなくなっていた秋田犬バルーンはその後、年末までに復活した。



そして、この付近で、仮壁とほぼ同時に、姿を消したものがある。
向かい側(左はトイレ・ATM、右はみどりの窓口)
JR東日本の旅行センター(旅行代理店)「びゅうプラザ秋田駅」が、11月30日で営業終了した。
※隣のみどりの窓口は別組織なので、引き続き営業しています。

さかのぼれば、国鉄時代の1971年7月15日に日本旅行と提携して開業した「秋田駅旅行センター」までさかのぼるはず。49年間。
最近では、待合室拡大に連動して、自由通路の向かい側から2016年12月に移転して、わずか4年間。
ネット予約できる商品のパンフレットが置いてあった
コロナ流行以前から、JTBなども含めて、旅行代理店の実店舗は縮小傾向。
JR東日本は、以前からネット予約を拡充するとともに、小さい駅からびゅうプラザを閉鎖して、それが大きい駅へも波及していた。
秋田駅が秋田県内最後、秋田支社管内でも弘前駅が3月末で閉店したので、最後のびゅうプラザだった。
11月下旬。仮柱の中で最後の営業中
エリア内で最盛期には180店のびゅうプラザがあったそうだが、残りは22。
残るびゅうプラザも、2022年3月までに全店舗が閉店予定。

テレビ朝日のドラマ「さすらい刑事旅情編」のうち、1991年~1994年の4~6シリーズでは、鉄道警察隊丸の内分駐所の責任者・高杉俊介警部(宇津井健)の娘・高杉幸子(渡辺美奈代)が、東京駅のびゅうプラザ社員だったのも、過去の話。


びゅうプラザの代わりとして、「JR東日本 駅たびコンシェルジュ」なるものが、24駅(新宿駅は2店で、計25)に開業。
10月2日付のリリースによれば「お客さまに安心してご旅行を楽しんでいただくため、駅にお客さまとの接点となる拠点」を設け、「シニア層や訪日旅行者へのご案内を中心」に行うらしい。まったく販売をしないわけでもなさそうだが、びゅうプラザ時代よりは縮小するのか。

駅たびコンシェルジュは、2021年春から順次開業。
その先陣を切るのが、川崎駅と、なんと秋田駅!
びゅうプラザ川崎駅は12月中旬の閉店で、~コンシェルジュは「春以降」としているので、秋田駅が~コンシェルジュ1号店になりそう。
営業終了のご案内の下には、新店舗の予告も
というわけで、じきに改修工事に入って、びゅうプラザ跡がそれになるのでしょう。
【3日補足】最終的には、東北では6県の各県庁所在地駅に設置される予定。青森県は新青森駅ではなく青森駅(現行のびゅうプラザも、新青森駅は閉店済み)。
シャッターが上がって、後片付け中?
その後の状況はこの記事後半。

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6 コメント

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Unknown (FMEN)
2020-12-03 00:29:08
空き店舗にならずによかった!
秋田駅西口のこのあたりはもう毎年工事が繰り返されてサグラダ・ファミリア並になってます。
15年ぐらい前、「秋田情報専門学校」の大看板に古い同級生(進学していた)らしき人物が写ってましたが今は大看板自体がありません。
半沢直樹の夏目三久の看板みたいに思えば目につくと。
確認したくともなかなか会えず。しかも女子。
駐車場通用のドアがついたとこなんで、大看板の復活もない。

アーケードの名前、なんか置きすぎ。
ぽぽろーどでいきなりパクり疑惑がでたのもありますが。
秋田ロケのテレビで必ず使う場所だから攻めてもと。
秋田蕗は自分が仁井田なんで有名に感じますが、実は他の市民にはマイナーな感じがどうにも否めません…
ふきのとうも仁井田というよりなんか内陸の豪雪地帯からはいだしたイメージですし、何より秋田市はサツキ。
南外にある出羽鶴の「ふきのとう」という酒のCMのイメージかも。
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ぽぽろーど~大屋根 (taic02)
2020-12-05 00:12:21
木質化リニューアルもあって、広告類は控えめになった感じでしょうか。改札口真ん前には、決定直後に「サキホコレ」が掲出されるなどはしていますが。

そう言えば、ニュース系のインタビューでは、自由通路の2階部分でロケすることもあるものの、バラエティー系では大屋根下ばかりじゃないでしょうか。通行人の数や層はどちらもあまり違わなそうなのに。
まあ、命名しても宣伝や表示も控えめな現状では、浸透しなそうな予感はします。せいぜい「大屋根」止まりでしょうかね。
ふきのとうは春が待ち遠しい雪国では、象徴的なものだと思います。北海道だけど六花亭のホワイトチョコの包みの絵などにも。
ふきのとうを「花」と認識する人は多くないし、今は秋田の花といえば、ダリアかもしれません。
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サキホコレは咲き誇れるか (あんなか)
2020-12-09 06:46:39
先月25日FMゆーとぴあの総会出席も兼ねて母の実家に行って来たのですが丁度自由通路の2階から改札前でサキホコレのおにぎり試食を配っていました。
ありがたく受け取って初のサキホコレを食べましたが確かに美味しいのですが冷めると美味しさが落ちる様な・・。
コシヒカリって今更のように凄いお米だったんだなあと。
あと障害者割引切符だと自動改札で青緑系ランプが光るようです。
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咲いた後には実ってほしい (taic02)
2020-12-10 00:21:21
早々に食べられてラッキーでしたね。
一部の小売店では、お試しの生米も配るそうです。まずは1度は食べてみたいと思っているのですが…
昔の秋田では気候的に育てづらかったようですが、コシヒカリは最高傑作でしょうね。個人的にはササニシキのスッキリした味も好きでした。

子ども料金のきっぷだと、点灯するとは聞いていました。
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Unknown (駅周辺の相次ぐ開発)
2020-12-12 13:30:47
JRが進めるノーザンステーションゲート秋田は5カ年計画で進行しており、来年春のホテルメトロポリタン秋田ノースウイング(別館)の完成で終了する。ここ5年で秋田駅周辺が大きく変わり、周辺への施設の大改装や空き地での民間投資による開発も進められており、好影響をもたらしている。
現在、駅周辺ではホテルメトロポリタン増築工事と、既存ホテルエントランスの改装工事、秋田駅西北地区都市計画道路の整備、あきた芸術劇場の建設、旧ホテルハワイ駅前店の解体工事に向けた適正管理が進められている(出入口を封鎖し、バリゲートを設置しつつ、樹木の伐採など解体工事に向けた準備)。ここ30年ではかなりの大きな開発では?
今週の新聞記事で、秋田オーパ裏にもタカラレーベンのマンション建設計画、中央署隣の駐車場にリベレステ(ベルドゥムールシリーズを手がける埼玉のマンション開発会社)の14階建マンション建設計画、マンション建設を断念したプレサンス社の土地を大和ハウス工業が新たに取得するなど更なる大きな動きを見せた。
しかし、コロナの影響で建設資材の確保や県外からの人材確保が出来ず、劇場の完成時期が遅れたり、東横イン秋田駅西口建設着工が出来ないなど一部に不安定な動きもある。

土地の価格では全国的にコロナの影響で下落傾向が続く中、秋田は少なからず上昇又は横ばいを維持。元々観光客が少ないという理由でコロナの影響は限定的との見方があるが、県内で感染者が急増すれば影響を受ける事は避けられないと思う。現在は0人をキープし続け、意識が高いものと見ている。

しかしながら、秋田市の人口は減少をし続け、間も無く30万人を切るところに入ってきている。安心安全で便利な街づくりをどう作っていくのか?街の魅力も首都圏など都市部からの移住にも判断する材料にもなる。「何もない」という概念から脱却し、秋田駅周辺のみならず、泉外旭川地区の変化も見据え、どうコンパクトな街にしていくのか?今後も注視していきたい。
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最近の動き (taic02)
2020-12-13 00:29:30
メトロポリタン増築棟は外壁が付き始めています。
オーパ裏のマンションというのが、メトロポリタン増築棟の隣ということになるわけで、道路開通と合わせてだいぶ変わりそうです。
中央警察署隣は、大昔はガソリンスタンドだったと思います。そこにもマンション、しかも向かいの協働社跡と同じ業者とは、驚きました。
正直、秋田市中心部にここまでたくさんマンションを造って、住む人がいるのか、住んだ人に満足してもらえるのか、もとからの市民としては不思議です。スーパーを始めとする店ができ、いつも人が集まるような街になってくれれば、意味があるし、魅力も増すのですが。
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