広く浅く

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交通信号の日

2010-08-20 20:28:14 | 秋田のいろいろ
今日、8月20日は「交通信号の日」なんだそうだ。
(違いが分からないが「交通信号設置記念日」「三色信号設置の日」でもあるらしい)

1931(昭和6)年の今日、東京・銀座などに日本で初めて、三色灯の信号機が設置されたことにちなむという。
記念日の名称が3つもあって統一されていないことからも分かるように、あまりメジャーでなさそうで、特にイベントなどは行われないようだ。

1月10日の「110番の日」には、秋田県警など各地で通報体験イベントなどのPR活動が行われている。
我々の安全な通行を守り、公共物であり、税金でまかなわれている信号機に対しても、この記念日を使って一般市民への啓発が必要ではないだろうか。
来年は80周年だから、何かやってはいかが?


だいぶ前だが、こんなことがあった。
秋田市中心部のある交差点
僕はたまにしか通らないが、通るたびに、この交差点の歩行者用信号機が気になってしょうがなかった。
上の写真、右側の側面が見えている信号機は、“あごが出ている”ようで地面に垂直でなく、フタが開き気味。
正面を向いている信号機はもっとひどい。別のアングルから見ると、
 
錆びているばかりか、底面に大きな穴!
さらに正面の青灯の下にも穴があり、それをテープで補修している。しかもそのテープの接着力がなくなり、風が吹くとめくれてパタパタと動く(テープの意味をなしていない)。
上の写真の1枚目と3枚目は撮影日が異なるので、1枚目では青灯下の左右に2つ付いていたテープが、3枚目では左だけになってしまっている。
なお、この信号機は、フード(ひさし)の内側が白い。これは古い信号機である証拠。現行の信号機は、黒く塗装されている。


穴から水や雪が侵入し、配線や機器に影響して信号機が故障する可能性もあるし、信号機自体あるいはレンズ(光る部分のガラス)などの部品が落下し、運悪く下を通っていた歩行者に当たらないともいえないのではないだろうか。
信号機としての信頼性に関わるように感じた。

この交差点の歩行者用信号機の大部分が、このタイプの信号機で同じような状態だった。
本体裏面の銘板
「昭和47(1972)年」製! 38年も前の製造だ。

信号機は一般的には20年から30年程度で交換されるはず。
当時の信号機のボディは錆びやすい鉄製であり、それが積雪地・沿岸部という過酷な環境である秋田において38年も使い続けているのは奇跡的といえる。
でも、この状態なら、いい加減、交換した方がいいのでは…

警察官がパトロールしているはずだし、この交差点の近くに警察施設があるので、通勤などで多くの県警職員が通るはず。
それ以外にも多数の一般人が通る場所だから、誰も気付かないわけはないだろうと考え、僕は通報するのに気が引けていたが、やっぱりあんまりなので、年度が変わったのを機に、県警の「信号機ボックス」へメールしてみた。

そうして、1月もしないうちに…
交換されている!(交差点内の同型信号機が全部交換されていた)
最新のLED式ではなく電球式で、ボディが汚れたり塗装が剥げたかけたりもしているし、そもそもメーカーがまちまち。一斉更新で撤去されたけどまだ使えそうでよせておいたなどして、余った予備の信号機を設置したのだろう。(新規購入となると、予算とか入札とか手間だろうしね)

でも、これで充分。
アルミ製のようなので耐久性が向上しているはずだし、レンズ部分も明るくくっきり見やすくなった。
前にも書いたが、一県民の声を真摯に受け止めて、迅速に対処してくれた秋田県警に感謝したい。


不思議なのは、ここを通る県警関係者も一般人も、誰一人として、この状態に気付かなかったのかということ。
みなさんにもっと関心を持っていただきたい。
一人一人が、自分の通る道や自宅の近くにある公共物に目を向け、それを大事にすれば、長い目では税金の節約になるはずだし、美しく安全な街になっていくはずだ。
それに薄っぺらな信号機、変な所が光る信号機など、おもしろいものもありますよ。

ここで勝手に宣伝。
信号機の不具合の通報・要望等は、管轄都道府県警の「信号機ボックス」へ!
※信号機ボックスは各県警本部の「交通規制課」が担当していることが多く、電子メールでも受け付けている県が多いです。経験上、交番などへ連絡するよりも、スムーズな気がします。
 また、緊急を要する故障の場合は、110番することも必要でしょう。

また8月は「道路ふれあい月間」でもあるそうだ。
こちらは国交省の各河川国道事務所が自治体と共同でイベントを行うなどしている。
道路や道路標識に関しても、信号機と同様に日頃から目を向けていきたい。

三重県でおもしろい信号機を見たので、こちらで紹介します。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (オタチ)
2012-08-21 11:47:53
今年の信号の日の記事に書いてもよかったのですが・・・。話の内容からしてこちらの方がいいかな・・・と。

>撤去されたけどまだ使えそうでよせておいたなどして、余った予備の信号機を設置したのだろう
灯器を交換するメーカーの資材置き場などに置かれています。最近は廃棄する信号機は樹脂信号機、再利用はアルミ(西日対策のものだけ?)という感じになっているようです。勿論LEDが交換されたら即再利用されます。近年までは樹脂灯器の転用というものもありましたが。。。たまに新品の信号機なども置かれています。
立ち入り禁止なので遠くから写真を撮ったりしています。
自分は山形県の三川町辺りにあったものと、大館市の大館桂工業のものを見つけています。

信号機は結構大きいですよね。
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置き場所 (taic02)
2012-08-21 21:27:22
忘れていましたが、そういえば子どもの頃、秋田市内某所の親戚の家の近くにそんな置き場がありました。(今は宅地化)
廃棄待ちかと思っていましたが、今思えば当時としては新型できれいだったので、やはり転用待ちだったのかもしれません。
数台しか置いていなかったですが、大きさに驚いて、わくわくして見たものです。これが信号機に興味を持ったきっかけの1つと言えそうです。

バスの中古車もそうですが、まだ使えるものは使える場所に移して最後まで使うということも大事です。
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