続 「日本の七十二候を楽しむ」 旧暦のある暮らし 白井 明大著
1月2・5日付の「読書2・3」に続き 、この本の 四季の構成 について紹介したい。
夏 立夏 小満 芒種 夏至 小暑 大暑
立夏 蛙始めて鳴く 野原や田んぼで、蛙が鳴き始めるころ。
オスの蛙が、メスの蛙を恋しがって鳴く声だとか。
新暦では、およそ五月五日~五月九日ごろ。
蚯蚓出ずる みみずが土のなかから出てくるころ。
土を肥やしてくれる、田畑の隠れた味方。
新暦では、およそ五月五日~五月九日ごろ。
竹笋生ず たけのこが、ひょっこり出てくるころ。
新暦では、およそ五月十五日~五月廿日ごろ。
小満 蚕起きて桑を食う 蚕が、桑の葉をいっぱい食べて育つころ。
小満とは、命が次第に満ち満ちていくころのこと。
新暦では、およそ五月廿一日~五月廿五日ごろ。
紅花栄う 紅花が一面に咲くころ。
新暦では、およそ五月廿六日~五月三十日ごろ。
麦秋至る 麦が熟して、収獲するころ。
新暦では、およそ五月三十一日~六月四日ごろ。
芒種 蟷螂生ず かまきりが生まれるころ。
芒種とは、稲や麦など穂の出る植物の種を蒔くころのこと。
新暦では、およそ六月五日~六月九日ごろ。
腐草蛍となる 蛍が明かりをともし、飛び交うころ。
昔の人は、腐った草が蛍に生まれ変わると信じていたそう。
新暦では、およそ六月十日~六月十五日ごろ。
梅子黄なり 梅の実が熟して色づくころ。
季節は梅雨へ、しとしとと降る雨を惠みに。
新暦では、およそ六月十六日~六月二十日ごろ。
夏至 乃東枯る うつぼぐさの花穂が黒ずんで、枯れたように見えるころ。
その花穂は生薬として、洋の東西を問わず役立っていた。
新暦では、およそ六月二十一日~六月二十五日ごろ。
菖蒲花咲く あやめが花を咲かせるころ。
この花が咲いたら、梅雨到来の目安だった。
新暦では、およそ六月二十六日~六月三十日ごろ。
半夏生ず 半夏(からすびしゃく)が生えはじめるころ。
田植えを終わらせる、農事の節目とされた。
新暦では、およそ七月一日~七月六日ごろ。
小暑 温風至る 夏の風が、熱気を運んでくるころ。
小暑とは、梅雨が明けて本格的に夏になるころのこと。
この小暑から立秋になるまでが、暑中見舞いの時期。
新暦では、およそ七月七日~七月十一日ごろ。
蓮始めて開く 蓮の花が咲き始めるころ。
新暦では、およそ七月十二日~七月十六日ごろ。
鷹乃学を習う 鷹の雛が、飛び方を覚えるころ。
新暦では、およそ七月十七日~七月二十一日ごろ。
大暑 桐始めて花を結ぶ 桐の花が梢高く、花を咲かせるころ。
大暑とは、もっとも暑い真夏のころのこと。
新暦では、およそ七月二十二日~七月二十七日ごろ。
土潤いて溽し暑し 熱気がまとわりつく蒸し暑いころ。
打ち水や夕涼みなど、暑さをしのぐひと時を。
新暦では、およそ七月二十八日~八月一日ごろ。
大雨時行る 夏の雨が時に激しく降るころ。
むくむくと青空に広がる入道雲が夕立に。
新暦では、およそ八月二日~八月六日ごろ。。
秋 冬 =しばらく先 に繰り越す=
本を購入して、読んでみたいです。
「居心伝」は、4時から営業しています。
「日本の七十二候を楽しむ」
白井明大著 東邦出版は、
読みやすいだけでなく、
記事の内容にも工夫があり、
季節の移ろいとともに、
旬の魚介類や旬の果物、
旬の草花、旬の日など
思いがけない記事に溢れており、
楽しい読み物です。
お手元にぜひ1冊お持ちください。
千代田地区には、4時オープンの店は
ほかにないようです。
そのうち、ご紹介の「居心伝」 を
覗いて見ます。
ありがとうございました。