桜草の植え替えに着手した。
11月8日、昨年の栽培管理表(エクセルで作表)を補正して今年度分を
作表し、136個のポットを50音順に並べ替え、ポット鉢のごみや雑草を
除去した。 つづいて土と新しいポットおよび作業用具などを準備。
11月9日~19日にわたり<あ>から<え>の22ポットを順に植え替えた。
植付け日 順位 品種名 読み 芽の大きさ ・
11月 9日 1 青柳染 あおやぎぞめ 大1 小3
2 赤蜻蛉 あかとんぼ 小4
3 赤城山 あかぎやま 小4
11月14日 飛鳥の曙 あすかのあけぼの 消滅
4 朝日 あさひ 小4
5 旭鶴 あさひづる 小3
6 阿蘇山 あそざん 大1 小3
7 天晴 あっぱれ 小4
11月15日 8 天が下 あめがした 巨大2 中1 小1
有明 ありあけ 消滅
9 有馬山 ありまやま 中4
11月16日 10 漁火 いさりび 中4
11 十六夜 いざよい 大4
12 石山寺 いしやまでら 中1 小4
13 岩雪ノ下 いわゆきのした 中1 小3
14 浮れ獅子 うかれしし 大1 中2
15 浮間白 うきましろ 大4
16 宇宙 うちゅう 大1 中2 小1
17 梅が枝 うめがえ 大3 中1
18 駅路の鈴 えきろのすず 巨大4
11月19日 19 枝珊瑚 えださんご 大2 中2
20 江戸紫 えどむらさき 巨大1 小3
累計 20 7 16 18 40
上のリストで分かるとおり、芽の大きさにばらつきがあり、2品種
(飛鳥の曙、有明)も消滅した。
下記の画像は今年の春撮影したもの。
<青柳染>
<赤城山>
<朝日>
<飛鳥の曙>
<天晴>
<有明>
<漁火>
<十六夜>
<浮間白>
<枝珊瑚>
以下の記事は昨年11月5日から10日までの植え替え作業の記録
毎日好天に恵まれて、おおいに植え替えの作業ははかどりました。
ただし、11月7日の嵐の日は休みました。
下記の表で<順位>は通し番号、品種名は50音順。
植え付けは基本的に5号ポットに4芽づつ、捨てるに惜しい芽は4号ポットに植え付けました。
花のない時季のため、掲載した画像は今春我が家の庭で撮影した画像です。
植え付け日 順位 品種名 読み 5号ポット 4号ポット
11月 5日 1 赤蜻蛉 あかとんぼ 中4 小3
2 赤城山 あかぎやま 巨大1大1中2
3 飛鳥の曙 あすかのあけぼの 巨大1小2
4 朝日 あさひ 巨大4
5 旭鶴 あさひづる 巨大2中2
6 阿蘇山 あそざん 大2中2
累計 6 5 1
赤蜻蛉 細いかがり弁で平咲きの小輪。
赤城山 野生種,群馬県産 濃いピンク色の花
朝日 濃紅でかがり弁の平咲きで、鮮明な花、性質も強健。
旭鶴 花弁はとき色一色、やや早咲き。
植え付け日 順位 品種名 読み 5号ポット 4号ポット
11月 6日 7 天晴 あっぱれ 大4
8 有明 ありあけ 中3
9 有馬山 ありまやま 巨大4小1
10 漁火 いさりび 大3中1 小3
11 十六夜 いざよい 大2中2
12 石山寺 いしやまでら 大2中2小1
累計 12 10 2
天晴 花弁は表裏とも濃紫紅色。小さい花ながら、花形と花色が人目を引く。
有明 丸弁、平咲き。花弁はとき色地に紅絞り.花芯に目がある。
変わった花形に花色で、初めて見る人を驚かす。
有馬山 桜弁の平咲き。花弁は表裏とも濃い桃色。
漁火 かがり弁、狂い咲き。花弁の裏側は桃色、表は底白で染め出し。
(十六夜 かがり弁、抱え咲き。花の表は純白色)
石山寺
植え付け日 順位 品種名 読み 5号ポット 4号ポット
11月 8日 13 岩雪の下 いわゆきのした 大4
14 浮かれ獅子 うかれじし 大2中2
累計 14 12 2
岩雪の下
浮かれ獅子 かがり弁、狂い抱え咲きで、横に向いて咲く
植え付け日 順位 品種名 読み 5号ポット 4号ポット
11月 9日 15 浮間白 うきましろ 巨大2大2
16 宇宙 うちゅう 大1中2小1
17 梅ケ枝 うめがえ 中5
18 駅路の鈴 えきろのすず 巨大4
19 枝珊瑚 えださんご 大1中3
20 江戸紫 えどむらさき 大4
累計 20 18 2
梅ケ枝 梅弁咲き、美しい濃い紅色で、爪白。花は遅咲きで、ゆっくり
楽しめる。性質は強い。
「源氏物語」の「梅ケ枝」の巻が出展で、謡曲や音曲などに例が多い。
江戸紫
植え付け日 順位 品種名 読み 5号ポット 4号ポット
11月10日 21 鶯宿梅 おうしゅくばい 大1中1小2
22 乙女の袖 おとめのそで 中4
23 思いの儘 おもいのまま 中2小2
累計 23 21 2
鶯宿梅 濃い紫の梅花咲き。 紫光梅の実生品。
乙女の袖 花の表は移り白、裏は紅色の抱え咲き。大輪で豪華。
思いの儘
あ行の23品種25ポットを植え替えしましたが、1・2点を除き、おおむね良い成績で、
いまのところ、根瘤線虫の被害もないようです。
<青葉の笛>が消えてなくなっていたのは残念でした。
1)このブログで5月以来半年ぶりにさくらそうの記事を書くことになりました。
さくらそうを栽培する趣味家は、一般的には厳冬期の1月末から2月はじめに
植え替え作業をしていますが、なかには晩秋の11月から12月にかけて
やる人たちもいます。
2月の終りごろ、さくらそうは鉢の土を割って柔らかい若草色の新芽を現わします。
趣味家にとって至福のひとときです。
<岩雪の下>の新芽。今年の2月28日に撮影したものです。
品種によって、早咲き、遅咲きがありますが、早いものは3月中旬には茂った葉
のあいだから伸び上がる花茎のうえに開花します。
花が終り、やがて葉も黄変して枯れていき、7月末には地上部はなくなりますが、
根茎は生き続けるため、11月の植え替え時まで、水やりは欠かせません。
2)私は例年11月から12月にかけて約150鉢のポットを植え替えます。
この時季はまだ寒さも厳しくないため水を使う作業が楽で、よくはかどり、
鉢もまだ凍りきることもないので、余計な作業が省けます。
ただ、寒さに向かうため、植え付け後の管理には十分な注意を要します。
家の北側から一月前に移動した植え替え前の156鉢のポット。
ひとつのコンテナに12鉢ずつ、12個のコンテナを使用しています。
來春の開花前までこの場所で冬越させる予定です。
2~3日まえ、128品種156鉢のポットを50音順に並べ替えました。
エクセルで作表した栽培管理表の配列どおり、植え替えるためです。
花後からこの時季まで約5ヶ月余り、家の北側で養生していましたが、
我が家の庭で一番よく陽の当たるこの場所に移動しました。
新しい土で植え替えます。用土や用具を手元に置いて作業にかかります。
大粒の赤玉土、大粒の日向土、小粒の日向土、川砂、腐葉土(琵琶湖の葦)、
篩(ふるい)、仕分けた土の容器、古い土の容器、ごみの容器、
新しいポット(5号と4号の2種)、ラベルなど。
ピンセット、ハサミ、栽培管理表、メモ用紙、回転する作業台、回転椅子など。
中粒の赤玉土5、腐葉土4、川砂か微塵のある細かい土1をブレンドした用土。
なかなかよい芽だが、大きさが不揃い。巨大1、大1、中2、小3(赤城山)
前記の赤城山の巨大1大1中2の4芽を植え付けて土を覆う前の状態。