狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

翁長沖縄県知事の就任会見

2014-12-11 07:28:00 | マスコミ批判

 

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中国の歴代王朝が編纂する歴史書は正史と呼ばれる。その名から推測し、「正しい歴史」を略したものと考えられがちだが、実際には現王朝を正当化するため前の王朝を実際以上に悪く書くため、事実と異なることも記載される例が多いという。

さて、9日は仲井真前知事の最後の任期日であったが、例年県庁前広場で行われる県民有志による労いの意を込めた「歓送式」は、県庁内に乱入した暴徒の群れとのトラブルを避け、職員たちだけによる異例の「密室の離任式」をせざるを得なかった。

翌10日は、翁長新知事の就任式が行われたが、この間の新旧知事の交代劇を報じる沖縄タイムスは、まるで中国正史を髣髴させる新聞版「琉球正史」を読むかのような錯覚に陥れられた。

民主主義を否定した悪の帝王・仲井真知事が、民主主義を主張する正義の市民によって、怒号を浴びつつ伏魔殿の県庁を放逐された・・・こんな印象の記事が紙面を乱舞した。

 

ここ数日間の政権交代劇を報じる沖縄タイムスは、中国の歴史書「正史」に記載を髣髴させるものがある。

 

 

新聞の論調を知るため読者は社説を読む。特に沖縄紙のような偏向度の高い新聞の場合、読者はある程度は眉に唾の批判姿勢を保ちつつ読む傾向にある。 だが「コラム」のような軽い読み物タッチの場合だと、既に定説化された意見を基に書かれていると勝手な思い込みに陥り、批判精神を忘れて鵜呑みにする場合が多い。

例えば昨日の沖縄タイムス・コラム[大弦小弦]では、詳しい根拠は示さず前知事は「民主主義を否定するかのような振る舞い」などと否定的な決め付けをしている。

コラム子は何をもって「民主主義の否定」というのか理由は書いていないが、昨年12月の辺野古埋め立て承認や、直近では退任前の工事変更の承認だと推測できる。だが法律に従がった仲井真知事の筋論には一言も触れていない。 新聞のコラムとは欠席裁判そのものである。

南海の追い風を受け、翁長雄志丸がきょう、東京の荒波を見据えて出港する。前職の民主主義を否定するかのような振る舞いの後だけに、満を持しての船出だ
 
仲井真前知事が数々の業績を残したことは紛れもない事実であるが、それを全く無視して歴史の評価も待たず一記者の分際で「民主主義を否定する」知事であるかのように断罪するコラムに沖縄タイムスの傲慢さを感じる。
 
沖縄紙の記者はかつて驕り高ぶった挙句「沖縄の民意は我々新聞が作る」という名文句を吐いた。
 
その他に「沖縄の歴史は我々新聞が作る」の文言が加わったようである。

▼両脇も政治家出身で固める。翁長氏を支援するために県議でただ1人、自民を離党した浦崎唯昭氏(71)と、知事選の立役者で那覇市議会議長の安慶田光男氏(66)だ。無難な航海を目指すなら県庁OBを起用したはずだが、しーじゃ(年上)の盟友を立てた論功行賞人事と見られかねない選択である>

<▼東京の海は、3氏が勝手知ったる古巣の政権とはいえ、新基地建設をめぐる態度は鉄壁だ。ちょうど1年前に知事が失った政治への信頼を、論功行賞人事とは言わせない政治を、4年間で見せてほしい。(与那嶺一枝)

自分らが作った翁長知事が論功行賞の人事を行っても中国の正史の通りで、記者が現王朝の人事を批判することはない。
 
「論功行賞人事と見られかねない」とやんわり表現しているが、これこそが論功行賞そのものではないか。

翁長沖縄県知事の就任会見の全文

沖縄タイムス 2014年12月10日 14:09

 

  10日午前の翁長雄志新知事の就任会見での冒頭あいさつと、記者との質疑応答は次の通り。

 

【冒頭あいさつ】 

 

 ハイサイ、グスーヨー、チューウガナビラ。県民のみなさん、本日をもって沖縄県知事に就任しました翁長雄志でございます。先ほど高良副知事から事務引き継ぎを受けて、沖縄県知事として公務を開始いたしております。

 

 このたびの県知事選の結果を受けて、公約実現に全力を傾けて頑張っていきたいと思っております。基地問題につきましては戦後70年になり、0・6%の面積に74%の米軍専用施設があるのは、やはりいくらなんでも理不尽でないかとということをベースにしながら、ぜひ日本の安全保障は日本国民全体で考えてもらいたいと訴えていきたいと思っております。

 

 私も日米安保体制にはたいへん理解をもっているわけですが、やはり、この沖縄の過重な基地負担はぜひとも日本全体で考えて頂きたいとこのように思っております。このような認識のもと、日米両政府に対しまして、過重な基地負担の軽減、日米地位協定の抜本的な見直しを求めるところに、騒音問題や軍人軍属による犯罪など、米軍基地から生じる諸問題に取り組みたいと思っております。

 

 普天間基地の辺野古基地(移設)については昨年1月に東京要請をしました。普天間の県外国外、あるいは県内移設はやらないように、あるいはオスプレイの配備撤回を要請したが、残念ながら一顧だにされませんでした。

 

 去年の埋め立て承認を受けて、新辺野古基地が大変厳しい環境になると思いますが、私からすると、あの美しい大浦湾を埋めて辺野古の基地を造ることをやめてもらいたいと。こういうことで、これからいろんな埋め立て承認の法律的な瑕疵(かし)がないかどうか、こういうことを検証しながら専門家の意見を踏まえ判断を下したいと思っております。

 

 また、沖縄振興については沖縄21世紀ビジョンの発展、それから新たな沖縄振興特別措置法、土地利用推進法の制定、沖縄振興交付金の創設が実現がされている。その点については一歩一歩の前進がしていると思っている。

 

 来年は沖縄戦終結から70周年。その節目の中である意味、歴史の新しい一ページを開くなかで、知事に就任したことを重く受け止め、全力を挙げて頑張りたい。県政運営にあたりましてはアジアのダイナミズムを取り入れる中に、沖縄のこれからの経済発展、日本とアジアと結び付ける架け橋となる。こういう役割があろうかと思います。

 

 その原点となるのはこの沖縄が何百年にわたる自然、歴史、伝統、文化など守り育ててきたソフトパワーが生かせるのではないかと思っております。

 

 特に琉球王朝時代の万国津梁(ばんこくしんりょう)の精神、世界の架け橋になる、アジアの架け橋になる。こういったものを私たちの先祖が私たちに引き継いでくれました。

 

 そういう意味ではアジアのダイナミズムに対して沖縄が果たす役割は大変大きいのではないかと考えています。

 

 そういう中で、現に進んでいるのが国際物流拠点、情報通信産業の拠点、国際観光リゾート産業。こういったアジアを視野に入れたもろもろの産業がいま大きく開こうとしている。

 

 そういう中に、「誇りある豊かさを」という私の選挙中のスローガンを取り入れながら、ぜひとも沖縄県の発展に力を尽くしていきたいと思っております。

 

 基地の問題、経済の問題、県民生活などいろいろある。こういうことをぜひとも21世紀ビジョンの実現に向けて私自身一歩一歩頑張っていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。県民のみなさま、これからも一生懸命がんばりますので、よろしくご指導をお願いします。

 

 イッペー、ニフェーデービル。

 

 

 

【記者】

 

 あらためて辺野古新基地を造らせない方針や決意。承認取り消し、撤回に対する考え方を。

 

【知事】

 

 先ほどの県民の方々へのごあいさつの中でも申しあげたわけですが、やっぱりあの美しい大浦湾を埋めて新しい基地ができるというのは、どうしても今日までの沖縄の69年におよぶ事情を考えると、やってはいけないと思っております。埋め立ての変更申請などいろんな形が出されているが、これはしっかりと検証をして、まずは知事の権限でどこまで検証の中で進めていけるのか、まずは第一にやっていきたい。そういった検証の中で、法律的な瑕疵がないかどうか、瑕疵があれば取り消しが視野に入ってくる。専門家の意見を聞きながら、しっかりと検証したい。そういったものの上に立って状況の変化によっては新たな公益といいますか、そういうものから撤回も視野に入るという法律論もありますので、こういうことも考慮に入れながら、新辺野古基地は造らせないというかたちで私の県政運営の柱にしていきたいと思っております。

 

>美しい大浦湾を埋めて新しい基地ができるというのは、

 

現王朝を正統化するために嘘を見逃すのは中国の「正史」と同じ。 記者たちの質問に突っ込みがない。

「大浦湾を埋める」も「新しい基地ができる」も真っ赤な嘘ではないか。

 

>瑕疵があれば取り消しが視野に入ってくる。専門家の意見を聞きながら、しっかりと検証したい。そういったものの上に立って状況の変化によっては新たな公益といいますか、そういうものから撤回も視野に入るという法律論もありますので

「瑕疵があれば」・・・すべては仮定の話ではないか。

仮に瑕疵があったとしても、国が提訴した場合法律論よりイデオロギー論を重んじるサヨク弁護士では逆立ちしても勝てるはずはない。それを一番承知していたのが翁長氏自身であり、だからこそ「取り消し・撤回」を公約に入れなかったのではないか。

今頃、「撤回も視野に」などと寝言をいっても、支援者の共産党や社民党が黙っていないだろう。

 

【記者】

 宜野湾市長から要請があった普天間飛行場の返還や危険性の除去についての知事としてどう取り組むか。

【知事】

 昨年の埋め立て承認と前後しまして、5年間の運用停止をするという4項目の措置がございますけども。ぜひともそれは可能であるなら、実現に向けて日本政府で力を貸して頂きたいとこのように思っています。ただ、新辺野古基地の建設を県政として認めるわけにはいきませんので、そのような中で考えるなら、新辺野古基地を造らせないということが普天間の固定化につながるかということになりますが、10年ほど前にラムズフェルド元国防長官ががおいでになったときに、普天間は世界で一番危険であるとの言葉を残された。やっぱり普天間の固定化はこれは大変厳しいだろうと思っております。よく代替施設は沖縄側が探すべきだとの話もあるが、戦後、沖縄は自ら基地を提供したことはない。自ら提供したわけでもない基地が世界一危険な基地になったからと言って、代替施設を考えるというのは理不尽ではないかと思う。この件は日本政府がしっかりと対応していただきたいなと思っております。

>10年ほど前にラムズフェルド元国防長官ががおいでになったときに、普天間は世界で一番危険であるとの言葉を残された。

「世界一危険な基地」はラムズフェルド元国務長官の発言、というのは真っ赤な嘘。 ケビン・メア氏がラムズフェルド氏本人に直接確認している。

>代替施設を考えるというのは理不尽ではないかと思う。この件は日本政府がしっかりと対応していただきたいなと思っております。

日本政府の判断に反対はするが、代替施設は日本政府で考えろ・・・これではガキの無い物ねだりと同じ。 だから普天間は固定化するんだよ!(怒)

全般的に記者の切り込みに甘さが目立つ会見。

翁長新王朝への気遣いなのか。

それに逐一新知事の「多弁で空虚」な答弁に反論していたら血圧が上がる。

今日はこのくらいで勘弁しておいて、以下は略す。

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36 コメント

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翁長川柳 (高江州和正)
2014-12-11 07:32:50
オナガドリ
真の姿は
風見鶏
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Unknown (Unknown)
2014-12-11 07:47:14
瑕疵があれば視野(笑)
瑕疵があれば必ず取り消すと名言できない時点で詐欺さ(笑)

100%取り消し・撤回をやらない。
できてもやらない。
それが翁長。
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Unknown (東子)
2014-12-11 07:51:35
>全般的に記者の切り込みに甘さが目立つ会見。

「視野」を「確約」と脳内変換しているからでしょ。
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マスコミの罪 (宜野湾市民X)
2014-12-11 08:33:30
「紙はハブ」と自称する沖縄紙が毒牙を抜かれた状況で、翁長王朝におもねる姿は薄気味悪い。

国との対立で予想される「翁長不況」にはどのように対処する気か。

翁長王朝を支援した自治労、沖教組、マスコミ労組などは不況に関係ない。

「翁長不況」で一番被害を被るのは零細自家営業者やタクシー運転手など。

彼らを騙したマスコミの罪は大きい。
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Unknown (翁長知事に夢中)
2014-12-11 09:03:29
翁長知事は「県内の不況は、基地とアベノミクス失敗が原因」と上手に逃げてくれるさ
基地と大和政府を恨み続けていれば、いつか豊かになれると夢をみさせてくれる
良い知事だ
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Unknown (ayumi61)
2014-12-11 10:30:35
>Unknownさん
>瑕疵があれば視野(笑)
>瑕疵があれば必ず取り消すと名言できない時点で詐欺さ(笑)

この時点ですでにおかしいですよね。「瑕疵があれば視野」って何ですかね?何で「瑕疵があれば取り消す」と断言できないんでしょうね。
翁長知事、辺野古移転を止める気ないのでしょうか?

>翁長知事に夢中さん
>翁長知事は「県内の不況は、基地とアベノミクス失敗が原因」と上手に逃げてくれるさ
>基地と大和政府を恨み続けていれば、いつか豊かになれると夢をみさせてくれる

やり口が大田昌秀元知事と同じですね。後、これってまるで大韓民国みたいですね。
沖縄県を韓国みたいな所にしたければ、翁長知事には可能な限りの長期政権を担っていただかなければなりませんね。

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Unknown (芋掘りじいさん)
2014-12-11 11:24:40
翁長さんの21世紀ビジョン
中韓の企業を呼び込んで雇用を増やそう!(アジアのダイナミズム)

ワカリマス。
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Unknown (芋掘りじいさん)
2014-12-11 11:36:51
そう言えば、辺野古反対のグリーンピース、ペルーではナスカの地上絵付近で布の巨大なメッセージを作って世界遺産を汚したらしいですね。
まぁ、辺野古反対派は そういう人達なんだなぁ。
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恨みの県政 (沖縄県民)
2014-12-11 11:38:22
 日経12月9日「旬の人時の人」欄は翁長氏を取り上げている。その中で同氏は「移設反対にかじを切ったのは選挙の度に保守と革新が対立する状況を「誰かが笑っているのではないか」と考えたから。」と述べている。

 「笑っている」のは中国のことかと考えたが翁長氏の中ではそうではあるまい。

 翁長氏は、だれかへの「恨み」で県政を進めると公言しているのだ。それは「危険性除去+安全保障+負担軽減+跡地活用」という課題解決が思考の出発点ではなく、「恨み」を出発点にして解決策を逆算することを意味する。

 だから共・2社とも何のわだかまりもなく手をつなぐことができたのだ。その代償がどういうものか今後明らかになっていくだろう。
 
 県政は県内に様々ある立場・考えを前提に調整点(所謂、「落としどころ」)を探る営みだと思う。「恨み」を根底にそれが可能か。

 仲井真前知事は決断した。その根底に「恨み」などというものはなかった。
 「ほまれそしられや 世の中の習い 沙汰もない者の 何役立ちゅが」という蔡温の作と言われる琉歌の精神は仲井真前知事の決断にこそふさわしい。
返信する
Unknown (心配性)
2014-12-11 12:46:25
ayumi61さん

中国に朝貢させられていた国は同じ思考回路をもつようです。

参考までに
「沖縄人の最大欠点」 (明治四十二年二月十一日稿『沖縄新聞』所載、琉球古今記)所収「空道について」参照) 伊波普猷


沖縄人の最大欠点は人種が違うということでも無い。

言語が違うという事でも無い。

風俗が違うという事でも無い。

習慣が違うということでも無い。

沖縄人の最大欠点は恩を忘れやすいという事である。

沖縄人はとかく恩を忘れやすい人民だという評を耳にする事があるが、これはどうしても弁解し切れない大事実だと思う。自分も時々こういう傾向を持っている事を自覚して慙愧(ざんき)に堪えない事がある。思うにこれは数百年来の境遇が然(しか)らしめたのであろう。

沖縄においては古来主権者の更迭が頻繁であったために、生存せんがためには一日も早く旧主人の恩を忘れて新主人の徳を頌するのが気がきいているという事になったのである。

しかのみならず、久しく日支両帝国の間に介在していたので、自然二股膏薬主義を取らなければならないようになったのである。「上り日ど拝みゆる、下り日や拝まぬ」という沖縄の俚諺(りげん※民間で言い慣わされていることわざ)はよくこの辺の消息をもたらしている。実に沖縄人にとっては沖縄で何人が君臨しても、支那で何人が君臨しても、かまわなかったのである。明、清の代り目に当って支那に使いした沖縄の使節の如き、清帝と明帝とに奉る二通りの上表文を持参して行ったとの事である。不断でも支那に行く沖縄の使節は琉球国王の印を捺した白紙を用意していて、いざ鎌倉という時にどちらにも融通のきくようにしたとの事である。この印を捺した白紙の事を空道(こうどう)といい伝えている。これをきいて或る人は君はどこからそういう史料を探してきたか、何か記録にでも書いてあるのかと揚げ足を取るかも知れぬ。しかし記録に載せるのも物にこそよれ、沖縄人如何に愚なりといえども、こういう一国の運命にも関するような政治上の秘密を記録などに遺して置くような事はしない。これは古来琉球政府の記録や上表文などを書いていた久米村人の間で秘密に話されていた事である。私は同じ事を知花朝章氏から開いたことがある。とにかく、昔の沖縄の立場としてはこういう事はありそうな事である。

「食を与ふる者は我が主也」という俚諺もこういう所から来たのであろう。

沖縄人は生存せんがためには、いやいやながら娼妓主義を奉じなければならなかったのである。実にこういう存在こそは悲惨なる存在というべきものであろう。この御都合主義はいつしか沖縄人の第二の天性となって深くその潜在意識に潜んでいる。これはた沖縄人の欠点中の最大なるものではあるまいか。

世にこういう種類の人程恐しい者はない、彼等は自分等の利益のためには友も売る、師も売る、場合によっては国も売る、こういう所に志士の出ないのは無理もない。

沖縄の近代史に赤穂義士的の記事の一頁だに見えない理由もこれでよくわかる。

しかしこれは沖縄人のみの罪でもないという事を知らなければならぬ。

とにかく現代においては沖縄人にして第一この大欠点をうめあわす事が出来ないとしたら、沖縄人は市民としても人類としても極々つまらない者である。しからばこの大欠点を如何にして補ったらよかろうか。これ沖縄教育家の研究すべき大問題である。しかしさしあたり必要なる事は人格の高い教育家に沖縄の青年を感化させる事である。陽に忠君愛国を説いて陰に私利を営むような教育家はかえって沖縄人のこの最大欠点を増長させるばかりである。自分は当局者がこの辺の事情を十二分に研究せられんことを切望する。

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