狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

イージス艦事故と米兵暴行事件

2008-03-21 07:47:40 | ★米兵事件

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沖縄在住の高校教師トラネコ先生の分かりやすい時事解説です。

もやもやしていたものがスッキリする明快な正論です。

なお冒頭に出てくる花岡信昭氏の同じテーマの文は下記エントリーの「おまけ」で紹介してありますので併せてお読み下さい。

藤岡教授が沖縄で記者会見★全世界、米兵性犯罪24%増 取り下げも倍増

                     ◇

  トラネコ編
「沖縄、イージス艦報道に欠けていること」
                          by トラネコ

  通信296号の花岡信昭さまの「沖縄、イージス艦報道にかけていること」を読みました。私も実は全く同じことを考えておりまして、何か書こうと思案していたところでした。二番煎じを承知の上で今回危機管理の視点で、トラネコ編「沖縄、イージス艦報道に欠けていること」を書かせていただきます。
 
 まず沖縄の少女暴行事件について、さんざん馬鹿マスゴミや左翼平和団体、人権団体、女性団体が、「少女になんら落ち度はない。」という戯言を世間に撒き散らしました。恐らくこれは花岡様もご指摘のように、各種反米・反日団体が事件を政治利用しようという意図からの発言だと私は解釈しています。すでに法的には解決した問題をことさら巨大化して、県民大会に持ち込む各団体の意図はミエミエです。彼らにとって少女の人権とはなんなんでしょうね。この少女と家族はもしかしたら表を歩けない状況カも知れません。
 
 以前ある女性問題研究家の女性と別の男性識者が電車の痴漢問題を討論したときの話です。その男性識者が女子高生の下着の見えそうなミニスカにも問題があるだろうと指摘したところ、女性問題研究家が即座にその発言を否定して、「女性がどんな服装しようがそのことに全く問題はない、痴漢する男性の人間性こそが問題であり、批難されねばならない。」と発言しました。
 
 この意見は正論です。犯罪者が悪いに決まっています。正論ですが現実を無視しています。例えば誰しも外出に際して家に施錠します。恐らく都会で施錠しない人はほぼ皆無でしょう。施錠し忘れて泥棒に入られ盗難被害を受けたとき、誰が悪いのでしょうか?当然泥棒が悪いに決まっています。

 しかし「泥棒に頭にくるが、自分もうっかり鍵かけわすれたなあ、馬鹿だったなあ。」と思うのではないでしょうか。また他人でも家族でも同様の感想を持つのが普通ではないでしょうか。まさか「鍵かけ忘れる人になんら問題はない、泥棒する人間こそが悪いのだ。」とは言わないでしょう。他にも車、バイク、ロッカー、会社の事務机・・・・鍵かける場所ってけっこうありますよね、何で?
 
 痴漢の問題でも女性がどんなセクシーなファッションしようと、勿論自由ですしそれを咎める権利は誰にもありません。しかし世の中には痴漢がいるのが事実ですし、いるという前提で電車に乗るべきなのも現実です。痴漢に注目されるような挑発的な格好をする以上は、痴漢のリスクも覚悟すべきなのが現実でしょう。
 
 世の中は犯罪があることを前提で社会の組織が成り立っています。だから警察、検察、裁判所などの司法が国家権力の一つとして設置されています。そして警察官は拳銃と警棒携帯し格闘技日々鍛えています。つまり、世の中悪い奴らがうじゃうじゃといるのです。
 
 夜の繁華街で言葉も通じない見知らぬ外人のバイクに、自ら声をかけまたがっていく危険性を考えない少女になんの落ち度もないのでしょうか? 沖縄ではこんな当たり前のことがマスゴミの報道には絶対出てきません。県民の多くが思っていても口に出せません。正論を言う人間が異常者のごとく言われる危険性があります。いわば閉ざされた言語空間なのです。
 
 
 イージス艦「あたご」について当初から私が疑問に感じていたことは、漁船側はなぜあんなに巨大な軍艦に気がつかなかったのだろうということです。船舶の航行についても道路の自動車と同じく、双方の注意義務というのがあると思いますが、漁船側の危機回避行動はなぜなされなかったのでしょう。
もしかして漁に熱中していて、航行への注意がおろそかになったいたのではないでしょうか。だとすると一方的にイージス艦だけを批難するのは問題です。
 
 道路でも原付バイクと大型トレーラーが衝突しても公平に見てバイクに原因があれば、バイク側の過失も問われるでしょう。大きいからというだけでトレーラーだけが批難はされないでしょう。なぜこんなにまでイージス艦だけが一方的に悪者にされるのでしょうか? つまり加害者が自衛隊だから一方的に批難されているのです。ここにも反日マスゴミの偏向した報道があり、軍事=悪=自衛隊(軍隊)という戦後ずっと続いてきたステレオタイプの発想が見られます。加害者が民間のタンカーならここまで大きな問題にはならなかったでしょう。
 
 ただしこの事件は私は自衛隊側には同情しません。それはもしこの漁船が爆弾を積んだテロリストの船だったらどうだったでしょう。船舶航行の過密地帯でもある東京湾・浦賀水道で、高性能の爆薬を満載した漁船に偽装した自動操縦の船が、高速で夜間無灯火でイージス艦に突っ込んできたら・・・。テロリストはこういう状況を好んでテロを仕掛けるのではないでしょうか。
 
 イージス艦あたご側は漁船の方がよけてくれると思っていたという、なんとも極楽トンボなみの発言をしていました。まったく軍艦であるという認識に欠けた発言でした。平和ボケ自衛隊といわれても仕方ないいでしょうね。私は自衛艦は軍艦であり、自衛隊員は軍人であり兵士であると思っています。少なくとも国際的には三自衛隊はARMY、NAVY, AIR FORCEであり、けっしてSELF DIFENCE FORCEではないのです。自衛隊員は国家に命をささげる崇高な職であると同時に、常に危機管理の意識は任務外でも一般人よりも強く要求されると思います。少なくともインド洋でなく日本領海であったとしても、入港、着岸までは緊張感をもって任にあたって欲しかったですね。(縄文塾通信 <3月-3(297号)>縄文暦12008年3月20日)  

                      ◆

【追記】

「海の不文律」というものがある。

船乗りの鉄則とも言う。

大きな船に近づいたら小回りの効く方がが避けるのが小型漁船の常識。

小型漁船にとって、交通規則を順守しても大きな船にぶつかったらやられるのは自分の方。

ルールを守って海の藻屑と消える愚を避け、「海の不文律」に従った同僚漁船は衝突を免れた。

 

そう、夜遅く見知らぬ外人に誘われたら、断るのが「女子中学生の不文律」。

「抗議大会」も結構だが、

「彼女は悪く無い」と反省を拒否するより、

「不文律」に従って「事件」を防止する方が賢明だと思うがね。

 

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