狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「一億総白痴」テレビは日本人を「愚民化」する装置

2023-01-05 08:31:11 | マスコミ批判

テレビは日本人を「愚民化」する装置

 
 

メディアの戦後史

大宅壮一「一億総白痴化」 テレビの本質を見抜く

<picture>大宅壮一</picture>
大宅壮一

 1956年11月4日、秋の早慶第2戦。慶応が優勝をかけたこの試合を日本テレビが東京・神宮球場から中継するはずだった。しかし「早慶戦の時間ですがお待ちください」とアナウンサーが繰り返すばかりで映像は現れなかった。

 3日夜の娯楽番組「何でもやりまショー」が第1戦で「早稲田の応援席で慶応の旗を振って応援すれば賞金を出す」という企画を試み、騒動になった。これを知った東京六大学野球連盟が中継を拒否したのだ。「賞金ほしさに若い男が無謀なことを行ったが、事前に知っていたNTV(日本テレビ)の態度は許せない」。連盟理事は毎日新聞4日夕刊(東京本社最終版)で憤った。テレビは放送開始3年で世帯普及率2%。年間観客動員10億人の映画全盛時代だった。

 「最高度に発達したテレビが最低級の文化を流すという逆立ち現象--マス・コミの白痴化がいちじるしい」。ジャーナリストの大宅壮一(おおやそういち)は東京新聞7日朝刊にコメントした。これが流行語「一億総白痴化」の誕生とされる。「白痴」は現代なら使うことをためらう言葉だが、当時は黒沢明の映画のタイトルにも使われていた。

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年末年始のテレビ番組を見なくなって久しいが、昔あれをつくっていたころは、テレビがいかにむなしい仕事か痛感したものだ。「ゆく年くる年」は3分の中継のために1ヶ月ぐらい準備し、30人ぐらいのスタッフが徹夜する。毎年「今年でやめよう」といいながら、いまだに続いている。

こんなオールドメディアは滅び、ネットメディアの時代になるという話は20年ぐらい前からあるが、テレビはしぶとく生き残っている。図のようにテレビの視聴時間は毎日2時間23分で、16年間で30分ぐらいしか減っていないが、新聞を読む時間は32分から3分になった。学生は、紙の新聞はまったく読まない。

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博報堂DYメディアパートナーズ 「メディア定点調査2022」

テレビに代わってメインのメディアになったのはスマホだが、それも今の主役は文字ではなく、YouTubeやInstagramのような映像である。これは脳の負荷が小さく、思考を必要としない。20世紀にテレビが新聞に置き換わったのと同じ愚民化が起こっているのだ。

テレビは戦後、GHQが日本に導入したものだ。当時からテレビが人間を「白痴化」するという批判があったが、それがGHQの目的だった。1953年、NHKより先に放送開始した日本テレビの社長、正力松太郎は、暗号名「ポダム」というCIAのエージェントだった。テレビは日本人にアメリカ的生活様式を刷り込み、愚民化する装置だったのだ。

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本日の沖縄タイムス投稿欄 (カウンター58)
2023-01-05 15:41:21
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オピニオン面に一般投稿8本(児童生徒の「ぼくも私も」など除く)。

「コロナ感染終息 賀状に願う」の西原町・儀間眞治さん(74)は、昨年は1月1、12、25日、2月5、18日、3月7、10日、4月3、10、29日、5月31日、7月10、24日、8月21、30日、9月3、28日、10月16日、11月27日、12月23日の20回掲載。
「沖縄要塞化 県民滅亡の危機」のうるま市・西明雄さん(68)は、昨年は2月15日、3月20日、5月15日、6月7日、7月6、24日、8月25日、9月23日、10月24日の9回掲載。
「身近な海にまさかの不発弾」の那覇市・山根光正さん(78)は、昨年は1月20日、3月3、28日、4月9日、5月8日、6月4日、7月1日、8月2日、9月2日、10月1日、11月2、25日、12月8日の13回掲載。
「テビチのうまさにぞっこん」の南風原町・国吉真永さん(88)は、昨年は1月4、18日、2月12、25日、3月31日、4月25日、5月21日、6月16、28日、7月30日、8月25日、9月3日、10月15日、11月2、21日、12月17日の16回掲載。
「琉球国の歴史教育 充実望む」の宜野湾市・伊良波幸政さん(81)は、昨年は1月6、19、21、26日、2月24日、3月6、11日、4月1、13、24日、5月6、11、22日、6月2、10、29日、7月16日、8月26、31日、9月3、22日、10月14、28日、11月15日、12月1日の25回掲載。
「平良孝七さんの業績 再確認」のうるま市・友寄隆静さん(75)は、昨年は6月7日、8月6日、9月24日、12月19日の4回掲載。
「企業の人材育成に妙案 マラソン走って意識改革」の那覇市・仲尾次嗣明さん(86)は、昨年は10月17日、12月1日の2回掲載。
「武勇伝」の読谷村・長浜和子さん(72)は、昨年は2月8、27日、6月19日、8月25日、10月17日の5回掲載。
 
カギカッコは投稿欄における見出し。

(おまけ)
2022年1月1日~12月31日までの一般投稿は、「主張」1825本、「論壇」等353本、「茶のみ話」353本の計2531本。

投稿者の年齢・延べ人数
10代    6人 (0.2%)
20代   56人 (2.2%)
30代   45人 (1.8%)
40代  164人 (6.5%)
50代  225人 (8.9%)
60代  471人(18.6%)
70代  981人(38.8%)
80代  518人(20.5%)
90代   63人 (2.5%)
記載なし   2人 (0.1%)

*平均年齢は69.46歳。
*10回以上掲載された人は64人。

掲載回数の多い方々(敬称略)
伊良波幸政(宜野湾市) 25回
呉屋初枝(宜野湾市)  25回
渡真利善朋(豊見城市) 24回
岸本定政(糸満市)   21回
渡久地美志(嘉手納町) 21回
伊敷ひろみ(西原町)  20回
儀間眞治(西原町)   20回
仲村直樹(宜野湾市)  20回
恵英則(西原町)    20回
山内昌一(那覇市)   20回
池原節子(那覇市)   19回
大山隆(豊見城市)   19回
仲村元惟(宜野湾市)  19回
早野公子(石垣市)   19回
大城良司(那覇市)   18回
長浜ヨシ(読谷村)   18回
内間文顕(那覇市)   17回
大見昭子(那覇市)   17回
金城貴美枝(那覇市)  17回
新里紹輝(那覇市)   17回
仲嵩達也(東京都)   17回
比嘉稔(那覇市)    17回


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