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もう一つの玉音放送「食糧問題に関するお言葉」 戦後復興に向け国民に助け合い呼びかけ
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祖国再建の第一歩は、国民生活とりわけ食生活の安定にある。戦争の前後を通じて、地方農民は、あらゆる生産の障害とたゝかひ、困苦に堪へ、食糧の増産と供出につとめ、その努力はまことにめざましいものであつたが、それにもかゝはらず、主として都市における食糧事情は、いまだ例を見ないほど窮迫し、その状況はふかく心をいたましめるものがある。これに対して、政府として、直ちに適切な施策を行ふべきことは言ふまでもないのであるが、全国民においても、乏しきをわかち苦しみを共にするの覚悟をあらたにし、同胞たがひに助けあつて、この窮況をきりぬけなければならない。戦争による諸種の痛手の恢復しない国民にこれを求めるのは、まことに忍びないところであるが、これをきりぬけなければ、終戦以来全国民のつゞけて来た一切の経営はむなしくなり、平和な文化国家を再建して、世界の進運に寄与したいといふ、我が国民の厳粛かつ神聖な念願の達成も、これを望むことができない。この際にあたつて、国民が家族国家のうるはしい伝統に生き、区々の利害をこえて現在の難局にうちかち、祖国再建の道をふみ進むことを切望し、かつ、これを期待する。
戦後の食糧難で呼び掛け 昭和天皇 国民に協力求める
【おまけ】
最近アクセスが急上昇した過去ブログの紹介です。
競馬の主役は騎手ではなく馬である。
ところが、そうでない場合もある。
天覧試合となった昨日の天皇賞競馬の主役は、騎手だった。
いや騎手というより、イタリアからやってきた「騎士」だった。
優勝馬に跨った「騎士」はいまだ勝利の余韻が冷めやらず興奮気味の馬をなだめつつ、馬上のウイニング・ランで勝利の喜びをあらわした。
起立して優勝馬を拍手で称える天皇皇后両陛下の前に来たとき、・・・・「事件」は起きた。
国営放送はこの「事件」をどのように伝えたか。
国民の知る権利を奪ったNHKの報道はこれ。
両陛下 天皇賞や伝統芸能をご覧に
天皇皇后両陛下は、東京の東京競馬場で、「天皇賞」のレースや、震災からの復活を果たした福島県の「相馬野馬追」などの伝統芸能をご覧になりました。
これは、近代競馬の150周年を記念して行われたもので、両陛下は28日午後、東京・府中市の東京競馬場に到着し、武豊騎手らの出迎えを受けられました。
続いてメインスタンドの貴賓席に移り、まず、東日本大震災からの復活を果たし復興のシンボルの1つとなっている福島県の「相馬野馬追」と、岩手県に伝わる「チャグチャグ馬コ」と呼ばれる伝統芸能をご覧になりました。
このあと両陛下は、明治天皇からレースの優勝者に賞品が贈られたのをきっかけに始まった「天皇賞」のレースを観戦されました。
天皇陛下が「天皇賞」を観戦されるのは平成17年以来で、皇太子時代も含めると3回目です。
レースは、18頭が出走して芝の2000メートルのコースで争われ、1着の馬がゴールを駆け抜けると、両陛下は拍手を送られていました。
レースのあと両陛下は、伝統芸能を披露した東北地方の人たちの見送りを受け、「震災で苦労されたでしょう」とか、「どうぞお元気で」などとことばをかけられていました。
☆
さすがは国営放送、外国人が両陛下の前で起こした事件にはひと言も触れていない。
では同じニュースを産経新聞はどのように報じたか。
両陛下、天皇賞をご観戦
産経新聞 2012.10.28 19:26
東京競馬場(東京都府中市)で28日、「秋の天皇賞」が行われ、天皇、皇后両陛下が観戦された。宮内庁によると、陛下の即位後、両陛下で競馬に足を運ばれたのは平成17年秋の天皇賞以来、7年ぶり2回目。
レースは5番人気のエイシンフラッシュが制し、騎乗したデムーロ騎手が馬から下り、片ひざをついて両陛下に向かって一礼。貴賓室で双眼鏡をのぞきながら熱心に観戦していた両陛下は、立ち上がって拍手を送られた。宮内庁によると、馬券は購入されなかった。
今年は文久2(1862)年に横浜で洋式の競馬が開催されてから150年の節目を迎えるため、天皇賞を両陛下で観戦されることになったという。両陛下は福島県相馬地方に伝わる「相馬野馬追」や、岩手県の「チャグチャグ馬コ」など、馬を使った伝統芸能の行進もご覧になった。
☆
一応事件に触れてはいるが、必ずしも現場の感動は伝えていない。
そこで、別のメディアを探して見た。
閃光復活エイシンフラッシュ! 殊勲ミルコ、両陛下に最敬礼=天皇賞・秋
sportsnavi.yahoo.co.jp
天皇賞・秋はエイシンフラッシュが復活V! 騎乗したデムーロが天皇皇后両陛下にひざまずいて最敬礼【撮影:中原義史】
JRA秋の中距離王決定戦、第146回GI天皇賞・秋が28日、天皇皇后両陛下がご臨席になる中、東京競馬場2000メートル芝で行われ、ミルコ・デムーロ騎乗の5番人気エイシンフラッシュ(牡5=栗東・藤原英厩舎、父King’s Best)が優勝。中団のイン追走からそのままポッカリと空いた最内を一気に突き抜け、3歳時に頂点を極めた2010年5月の日本ダービー以来、約2年5カ月ぶりの復活勝利を挙げた。良馬場の勝ちタイムは1分57秒3。
エイシンフラッシュは今回の勝利で通算20戦5勝(海外1戦0勝含む)、JRA重賞は2010年GI日本ダービー、同年GIII京成杯に続く3勝目。騎乗したデムーロ、同馬を管理する藤原英昭調教師ともに天皇賞・秋は初制覇となる。
一方、半馬身差の2着には蛯名正義騎乗の1番人気フェノーメノ(牡3=美浦・戸田厩舎)、さらに1馬身1/4差の3着にはイオリッツ・メンディザバル騎乗の2番人気ルーラーシップ(牡5=栗東・角居厩舎)。また、無敗の天皇賞制覇が期待された秋山真一郎騎乗の3番人気カレンブラックヒル(牡3=栗東・平田厩舎)は5着に敗れた。
× × × × ×
喜びをかみしめたウイニングランの後、デムーロはターフ上でサッと下馬。ヘルメットを脱ぐと、7年ぶりに東京競馬場で天皇賞をご覧になられた天皇皇后両陛下に対し、ひざまずいて最敬礼を行った。その前にはスタンドのファンに向けて、両手でハートマークも作ってみせた。
「I LOVE JAPAN。日本のみなさんを愛しています。特別な日に勝つことができて、本当にうれしい。僕の日本に対する感謝の気持ちを表しました」
1999年の初来日から13年。2003年にネオユニヴァースで皐月賞・日本ダービーの二冠を制し、2011年の震災直後にはネオユニヴァースの仔・ヴィクトワールピサでドバイワールドカップ制覇、涙とともに日本に希望のニュースを届けた。もはや日本人ジョッキーと言っても大げさではないくらい、日本の競馬ファンから愛されるイタリア人ジョッキーが、この最敬礼の瞬間は荘厳なナイトに映ったファンも多いだろう。それほどまでに感動的なシーンだった。
レースは予想通りシルポートが10馬身以上離す大逃げのハイペースの中、エイシンフラッシュは12番ゲートからスッとインに入り、中団よりやや後ろからの追走。このポジション取りについて、手放しで絶賛したのが藤原英調教師だ。
「この枠順をどう使えばエイシンフラッシュが最大限に力を発揮できるか、この点に関してはミルコと長い時間かけて話し合いました。まさにその通りの位置からの競馬になり、あれは凄かったですね。シビれました」
最内の経済コースをスルスルと進出し、直線に入ると一方では前方のシルポートが脚をなくして脱落。普通ならこの失速してくる先行馬が壁になる危険性もある最内コースなのだが、「運も味方した。ビクトリーロードでした」とデムーロ。ポッカリと空いた内ラチ沿いスレスレ1頭分のスペースへ迷わず突っ込み、2年前のダービーを思い出させる閃光のような末脚を爆発させた。上がり3F33秒1はメンバー最速タイ。一気に突き抜け、勢いある3歳馬、同期のライバルをまとめてねじ伏せた。
「馬の力を信じていました。レース中はとにかくリラックスして走らせようと思っていたんですが、思い通りのレースができましたね。直線もすごくいい反応を見せてくれました」
初騎乗とは思えない息の合ったコンビぶりで、秋競馬最高峰の栄誉を手にしたデムーロとエイシンフラッシュ。レースでもスムーズに人馬のコンタクトが取れるよう、ここ2週の稽古でデムーロを乗せ続けた藤原英調教師の手腕も見逃せない。
「幸いミルコは日本語が通じますから(笑)、エイシンフラッシュの感触を確かめてもらいながら、セールスポイントを伝えてきました。馬自身の出来に関しても、これまではどこがピークが分からない部分もあったんですが、きょうだけはピークであると確信できる出来でしたからね」
馬体重マイナス8キロも予定通りの絞り方で、“完ぺき”だったとトレーナー。最強世代のダービー馬の底力を、ついに思い出の舞台・府中で復活させたのだ。
今後のローテーションについて、藤原英調教師はオーナーと相談してからと、と前置きしつつも、「王道のジャパンカップ、有馬記念へ」と明言。ただし、ジャパンカップに関しては短期免許の関係で「その週だけ免許をもらっていないんです。JRAに特別に騎乗できないか、お願いしたいです」とデムーロが明かしたように、調整が必要になりそうだ。
いずれにせよ、劇的に復活した最強世代のダービー馬。1つ年下の三冠馬、2つ年下の三冠牝馬に主役を奪われたままでは当然すませない。来たるジャパンカップ(11月25日、東京2400メートル芝)、有馬記念(12月23日、中山競馬場2500メートル芝)、真の最強の称号をかけ、いざ勝負だ。
☆
特別の競馬ファンでもない筆者だが、日曜日のテレビの競馬中継は時々見る。
昨日も偶々見ていたが、イタリアから来た騎士の予期せぬ出来事には、感動した。
子どもの頃読んだ「三銃士」や「剣豪ダルタニヤン」など子ども向けの世界名作のヨーロッパにも日本の武士道に匹敵する騎士道なるものがあることはおぼろげながら知ってはいたが、騎士道のかっこよさを目の当たりで見せ付けられたのは始めての経験だった。
上記記事が大方の現場の雰囲気を伝えてはいるが、テレビ中継とはいえオンラインで騎士道のかっこよさを目撃した筆者が多少補足する。
優勝騎手のデムーロは、興奮気味の優勝馬エイシンフラッシュをなだめながらウィニングランで勝利の喜びを表したが、起立して拍手で栄誉を称える天皇皇后両陛下の前に来たとき、先ずヘルメットを取った。
そのときまでうかつにも筆者はデムーロの行動の意味が理解できず、顔面をさらしてファンに応えるつもりぐらいに想像していた。
ヘルメットを外した次の瞬間騎手は馬を下りた。 それを見た女性の馬係りが飛んできて手綱を引き取ろうとした。
が、デムーロはそれを制し。右手で興奮気味の馬の手綱を持ったまま片膝をついて両陛下に最敬礼を行った。
その光景を見た瞬間、ファンの拍手は一段と大きく鳴り響き、満場のファンの感動がテレビの画面を通じて筆者の胸にも伝わった。
デムーロが興奮気味の馬の手綱を係りの手に委ねなかったのは、あくまで主役は優勝馬エイシンフラッシュであるという騎士道精神に則る行為だと判断した。
興奮気味の馬の手綱を右手に持ちながらの片膝着きの最敬礼の姿勢はやりにくそうに見えたが、逆に馬の手綱を持ったまま両陛下の拍手に応えたイタリアから来た騎士の晴れ姿は一段と輝いて見えた。
デムーロは手綱を持ったまま両陛下に最敬礼することにより、優勝の栄誉は主役のエイシンフラッシュと共に受けるべきと満場の観客に知らしめた。
「競馬の主役はあくまでも馬である」と。
昨日の天皇賞レースでムーロファンは増えたと思うが、筆者もイタリアから来た騎士のファンになってしまった。
女性馬係りの手を制して、愛馬共々両陛下に最敬礼するミルコ・デムーロ
ICUでのつぶやき
https://note.com/kurehapao/n/n2161a24fee81
予兆はそこらじゅうに溢れていた…
https://news.yahoo.co.jp/articles/f34ca022f2f29cd77cc607b42ff58b349406d2b9
虎ノ門サイエンス「科学から考える理想的教育」
https://www.youtube.com/watch?v=iB1R30rEEkY&t=4569s