よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします
【東京】高校歴史教科書の「集団自決」検定問題をめぐり、執筆者が訂正申請前に記述内容の検討状況を報道機関に公表したことについて、銭谷眞美事務次官は29日午前の定例会見で「法令上は禁止されていないが、あまりないことだ。静謐(せいひつ)な環境を確保していくことを考えいただきたい。望ましいかなというと、必ずしもそうではない」と述べ、不快感を示した。
訂正申請する記述内容の取り扱いについて「教科書出版社に対して今までも情報管理を徹底するようお願いしてきた。訂正申請の時点であらためてお願いしたい。調査審議が終了するまでは当該申請者以外に内容が知られないよう、適切に管理しなければならない」と述べた。
教科書出版社から訂正申請が出された際の文科省の対応として「丁寧に対応したい。再度、専門的見地から教科用図書検定調査審議会の意見を聞く」と述べた。
(琉球新報 10/30 9:50)
◇
マルクス史観で歴史を見るものにとって、それ以外の歴史観は全てが右傾化していると見えるもの。
教科書業界は左翼の巣窟だといわれるが、中でもマルクス史観の「歴史教育者協議会」に属する教科書執筆者にとって、「教科書検定調査審議会」の学者が全て右翼反動学者に見えても不思議はない。
その意味で、マルクス史観の教科書執筆者・坂本昇氏の「教科書訂正申請」はイデオロギーで日本の教科書に宣戦したことになる。
文科省への訂正申請について、教科書を手に記者会見する執筆者の坂本昇さん=27日午後、東京都豊島区 教科書にイデオロギーを持ち込んではいけないと建前論を述べる者こそ、実は自分のイデオロギーを教科書に持ち込もうとする左翼の先鋒である。 都立駒場高校教師の坂本昇氏は勿論、左翼団体「歴史教育者協議会」メンバーである。http://www.jca.apc.org/rekkyo/data/data01/book/shoseki/21-26y/rekishi261030.html 政治家である関係大臣が「県民の意思を重く受け止める」とか、首相「県民の気持ち分かる」とか「県民感情に配慮して」という発言は、政治家の発言の「枕言葉」でありそれ自体にはあまり深い意味はない。 国民を一票を持つ選挙民と見る大臣にとって「県民の意思をを軽く受け流す」とも「県民感情を無視して」とはいえないだけの話だ。 ただ、マスコミはその「枕言葉」を過大に取り上げ読者をミスリードする。 その点官僚は「枕言葉」は最小限にして淡々と事実を語る。 教科書出版社から訂正申請が出された際の文科省の対応として、 「専門的見地から教科用図書検定調査審議会の意見を聞く」。 味も素っ気も無いがごく当たり前の発言で、当日記が以前から主張してきた通りの文科省の発言だ。 この通り「訂正申請」は粛々と「審議会」にかけられ、粛々と却下されるであろう。 何故なら日本は法治国家であり、法に基づいて検定意見書が付いた記述修正は「事実誤認」や決定的「新学説」でも出現しない限り検定意見書に従うのが法治国家の証であるからだ。 翻って坂本氏の「訂正申請」には従前と何ら変わる新学説も新証拠もないので、却下されるのが当然である。 目立たない記事だが、琉球新報は一ヶ月前に次のような文科省見解を報じている。 |
「今回の場合なじまない」 文科省教科書課
◇
政治家の「枕言葉」を誇大に取り上げた新聞報道の例。
「文科省でしっかり検討」 参院代表質問に福田首相 (10/4 17:04)
声反映に「知恵絞る」 作業進めると文科相 (10/3 16:02)
訂正応じる、答弁書明記 教科書検定で政府閣議決定 (10/2 16:03)
審議会で再検討も 渡海文科相、訂正申請「丁重に対応」 (10/2 16:00)
政治家の「枕言葉」をそのまま信じると次のような社説になるという例。
信濃毎日新聞・社説: 歴史教科書 こんな検定は要らない 10月30日(火) |
教科書検定は今のままでいいのか。沖縄戦の集団自決をめぐる記述の問題は、そんな疑問を抱かせる。 |