狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

財務省の笛で踊る菅内閣、増税踊り

2011-04-26 19:38:46 | 県知事選

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26日の衆院予算委員会の国会中継を見た。 

相も変らぬ菅直人首相の責任転嫁の答弁に辟易しながら見ていたが、最後の質問者、江田憲次みんなの党幹事長の質問は、弁舌鋭く説得力があった。

だが財務省に毒された菅首相の耳には念仏ほどの効果もないようにみえた。

質問の趣旨は、東日本大震災のドサクサに増税によって復興財源にすることは絶対反対だとし、その前に国債債務基金整理基金と労働保険の剰余金からそれぞれ10兆と5兆の計15兆を復興資金に回すことができるので、そのように実行せよ、というもの。

過去にも竹下首相のときに実行した例を挙げて菅首相に鋭く迫ったが、気の抜けた表情の菅首相に代わって代弁したのは野田財務大臣だった。

その答弁を聞いた江田氏、「財務省の官僚の答弁そのだ!」と吐き捨てた。

そしてフォークランド紛争時のサッチャー首相の例を挙げた。

サッチャー首相は緊急閣僚会議議に「財務大臣は参加させなかったとのこと。 参加させれば財政圧迫をする戦争にはんたいするから」と説明。

東日本大震災はまさに戦争そのものであり、この期に及んで「財務省官僚や財務大臣の言いなりになる菅首相は、現在が戦時体制である危機感がない」と激しく追及した。

が、菅首相はカエルの面に小便の表情。


江田氏の理論については下記記事の岡田幹事長の部分を野田財務相に置き換えて読めば、国会での江田氏の追及そのままである。

 

 

国債整理基金から10兆円を復興に回しても支障はない 財務省の言い分は間違いだ

連載:2011「日本」の解き方

     
 日曜日(17日)朝のフジテレビ報道番組で、江田憲司みんなの党幹事長が、「国債整理基金の余りカネ10兆円を大震災復興のためにあてよ」と発言した。これに対して、岡田克也民主党幹事長は「国債整理基金への繰入があるから国債の信認が保たれているのでできない」と言った。

 この言い分は財務省そのままだ。もちろん正しいなら問題ないが、間違った意見をそのまま鵜呑みにするのは政治家としてまずい。

 まず国債整理基金の仕組みを整理しよう。国債整理基金(特別会計)は国債の償還や利払いを行うための区分整理会計である。この特別会計は、いろいろな特別会計からの繰入が多く、特別会計の間の「結節点」になっているもので複雑だが、国債の償還・利払いだけに着目すれば、構造は簡単だ。

 その歳入は、借換債発行による収入、一般会計からの繰入、前年度からの剰余金で、歳出は国債の償還、利払いとなる。借換債発行によって国債の償還をするということからわかるように、満期が到来した国債はロールオーバーされている。

 一般に国債発行というと、今年度予算では44兆円といわれるが、これは新規国債というもので、ロールオーバーのための借換債が110兆円発行される。このほかにも財投債14兆円が発行され、総計169兆円発行される。

 新規債、借換債、財投債といっても、マーケットではまったく同じ条件なので、マーケットの人はそもそもどれを扱っているかさえもわからない。

 国債整理基金の国債償還の部分は、おおざっぱに言えば、借換債110兆円、一般会計から20兆円、前年度からの剰余金10兆円が収入で、償還120兆円、利払い10兆円が支出になって、次年度への剰余金が10兆円となる。

 だから、国債整理基金の収入のうち10兆円を震災復興に回しても、次年度への剰余金がなくなるだけで、国債償還には支障ない。

 問題は、岡田幹事長のいうように、10兆円を回したら国債の信認が失われるかだ。このように国債整理基金を作り一般会計から一定額を繰り入れる仕組みを減債制度というが、この仕組みは日本だけのもので海外にはない。だから、この仕組みによって国債の信認を得ているという説明は海外ではまったく通用しない。

 国債の信認は日本経済の実力やマクロ経済運営の巧拙などから出てくるのだ。このような奇妙な日本の仕組みを説明すると、日本はマクロ経済運営で重大なミスをしてそれを隠蔽するために、変な口実をしていると勘ぐられるのがオチだ。

 民主党は、さっそく復興増税を言い出すなど財務省に完全に操られている。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

                  ☆

岡田幹事長の反論は野田財務大臣の国会答弁と瓜二つであり、江田氏の言うとおり、民主党政権が官僚の言いなりで増税路線をまい進しているのがよくわかる衆院予算委員会であった。

 

 

【おまけ】

阿比留さんのブログの孫引きで、考えさせられるコラムを紹介します。

             ★

<さて、もう一つ、非常に気になったコラムがあります。それは、サンデー毎日(5.8-15GW合併号)に載っている毎日新聞の牧太郎氏のコラムです。牧氏は次のように書いていますが、この「我々」とは誰のことでしょうか。

 

 《…人間には、どこか「怖いもの見たさ」があって「悪いこと」が続くのを内心、期待するヘンなところがあるのか?「三輪宝」という言葉は廃れ、「三隣亡」が残った。

     ×     ×     ×

 ハッキリ言えば、我々はワザと勘違いして(怖いもの見たさで)民主政権を作り、日本を〝三隣亡状態〟にしてしまった。

 2年前、そこまで半永久政権だった自民党の悪政が目に余っていた。これではダメだ!我々は「政権交代」の美名の下、「民主党政権に一度、やらせてみたら」という軽い気持ちで民主政権を作った(もちろん、民主党はイデオロギーがバラバラ、半分近くの議員が「自民党で公認候補になれなかった議員」の寄せ集め。当方、この時も民主政権に大いなる疑問を呈したが)、少しは新鮮に見えた。

 ところが……民主党政権になってから「悪いこと」ばかりだった。何しろ、彼らは「子ども」だった。(中略)最低な首相・鳩山さんのツケを「最悪の菅政権」が払う。三隣亡ではないか》

 

 …うーん、この「我々」について、牧氏は「国民」と言いたいのか、それとも「毎日orマスコミ」なのか一体何なのか。ここは逃げずにはっきり明示すべきだと感じました。>

 

 

 

 

 

 ★講演会のご案内★

沖縄県祖国復帰39周年記念大会

 

■日時:平成23年5月15日(日) 開演13:30~16:00

■参加費: 500円 学生無料

■会場:  かでな文化センター 嘉手納町嘉手納588

(町役所隣・かでなロータリー内)

■主催: 沖縄県祖国復帰39周年記念大会実行委員会

     実行委員長:中地昌平

■共催、連絡先:日本会議沖縄県本部 那覇市若狭町1-25-1(波の上宮)

      090-1942-1675(仲村)    

 

プログラム

●第一部: 「今明かされる祖国復帰の真実」

    ※全国の各界代表、県民代表、先島代表ほかより挨拶

 

●第二部: 「記念講演」

   ★「尖閣諸島・沖縄を守れ」

   講師:青山繁晴 独立総合研究所主席研究員

 

   ★「日本経済の復興と成長と虚構の中国経済」

   講師:三橋貴明 作家、経済評論家

 

●第三部: 沖縄祖国復帰記念パレード

       ※希望者のみ   

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コメント (1)

毒をもって毒を制す!菅退陣に小沢登場

2011-04-26 07:56:29 | 県知事選

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持率低下にも負けず、

参院選の大敗にも負けず、

統一地方選の惨敗にも負けず、

地震や津波の被害にもおろおろするだけで何もできず、

原発事故にはただイライラして周囲を怒鳴り散らし、

近くに辞任を諫言する声あれば馬鹿なことをいうなと脅しをかけ、

遠くに辞めろの怒声を聞けば「石にかじりついてでも責務を全うする」と言い、

「歴史が評価してくれる」と嘯く

こんな首相を持つ国民は不幸である。

 

民主選対委員長、辞表提出してすぐ撤回 岡田氏が慰留

4/25朝日 


 民主党の石井一選挙対策委員長は25日の党役員会で、統一地方選敗北の責任を取り辞表を提出した。しかし岡田克也幹事長らが慰留し、すぐに撤回。執行部は責任論の回避に躍起だ。
 石井氏は役員会で「民主党は選挙に敗れて誰も責任を取らないのかという流れになっている」と辞表を取り出した。執行部の一人が辞任することで党内からの批判をかわす狙いがあったものとみられる。
 だが、岡田氏らが「前回より成果は出ている。辞めるだけが責任の取り方ではない」と慰留し、石井氏はその場で辞表を撤回した。岡田氏は記者会見で「次の選挙に向けて党勢を立て直したい」と自身を含めた執行部の続投を表明した。
 一方、小沢一郎元代表や鳩山由紀夫前首相に近い議員は26日、菅直人首相や執行部の敗北責任を問う両院議員総会の開催を求めて会合を開く。党所属国会議員に配った案内文では「統一地方選に惨敗した菅政権が国民の支持を失っているのは明らかだ」と指摘した。


首相が無責任なら、選挙対策委員長も無責任だ。

選挙で大敗した直接の責任者である石井氏も「辞めるそぶり」のパフォーマンスだけ。

もう一人の責任者の岡田幹事長が阿吽の呼吸で慰留をし、即座に石井氏がこれに応じる。

これほど責任回避が丸見えのくさいパフォーマンスを見たことは無い。

 

橋本龍太郎氏は参院選で惨敗し、思わず「ちくしょう」と悔しがった。

だが、そのく責任を取って辞任した。

その潔い姿が懐かしい。

もはや菅内閣や民主党幹部の現下の目的は震災復興でもなければ、経済回復でもない。

ただただ権力にしがみつくこと自体が最終目的になっている。

この伝でいけば例え支持率が1%になっても自ら辞任することは無いだろう。

いまや権力の」亡者と化した菅首相や岡田幹事長。

震災復興で一体何をするつもりなのか。

「バカたすバカはやっぱりバカ」と喝破した亀井静香氏。

この言葉は、民主党政権を象徴する言葉として政治史に残る名言となるだろう。

何人集まってバカなことしかできないバカには、自分たちが消えることが最善の震災復興策であることに気がつかない。

バカだから。

では何をすればよいのか。

今時、昭和維新を夢見たた青年将校のまねをするわけにもいかない。

しからば最後の手段はこれに頼らざるを得ないだろう。

毒を持って毒を制する!

毒とは?

そう、小沢一郎氏の登場である。

しばらくその音信を聞かなかったこの男の猛毒で、菅首相を退陣させる以外に手は無いだろう。

ただこの男の毒は菅首相の毒より毒性が強いため、日本そのものを溶解させる恐れがある。

取り扱いには要注意である。

猛毒小沢!

 

民主代表「解任決議案」も=首相にけじめ要求-小沢系

4/25時事
 菅直人首相は25日、統一地方選での民主党敗北に関し、東日本大震災への対応が敗因との見方を否定、政権維持に強い意欲を示した。しかし、党内外では首相退陣を求める声が強まり、民主党内では「菅降ろし」の動きが加速。同党の小沢一郎元代表に近い議員からは、両院議員総会を開き、首相の「党代表解任決議案」を提出するシナリオも出ている。
 25日午前の参院決算委員会。自民党の岡田広氏が、国民の震災対応への不満が統一地方選の結果に表れたと指摘すると、首相は「震災対応は政府を挙げて、やるべきことをやっている」と反論した。さらに、「震災の復旧・復興、原発事故に全力を挙げて取り組みたい」と述べた。
 民主党内では統一地方選敗北の責任を取り、県連代表の辞任表明が相次いだ。小沢氏に近い松野頼久熊本県連代表は「一定のけじめをつけないといけない」と強調。こうした動きは、選挙に負けても責任を取らない首相や岡田克也幹事長に圧力をかけ、責任論を問う狙いもあるようだ。
 26日には山岡賢次副代表らの呼び掛けで、勉強会「総調和の会」の初会合を開く。山岡氏らは両院議員総会の開催を求める署名活動を始め、首相退陣への機運を高めようとしている。両院総会で首相が退陣要求に応じなければ、代表の「解任決議案」を提出する構えだ。党規約に解任決議案の規定はなく、賛成が過半数を占めても、首相は代表を辞任する必要はないが、その場合「党規約の改正も求める」(小沢氏系中堅)と「数の力」で菅降ろしを狙う。
 「これから、いろいろな動きが出る。政局は解禁だ」(若手)。小沢氏は25日夜、都内の居酒屋で同氏を支持する参院議員6人と懇談。政府の原発事故対応について「官僚も事業者も今の状態ではうまくいっていない。トップの覚悟が必要だ」と重ねて首相批判を展開した。
 一方、岡田氏は同日の記者会見で「こういう危機的状況のときに、民主党の中で足を引っ張るようなことをしていたら、国民から批判を浴びても仕方がない」と小沢氏系議員らの動きをけん制した。

             ☆

小沢派の山岡マルチ議員が「辞めろ」と叫んだところで、辞任要求にはすっかり免疫性のついてしまった現在の菅首相には、

菅の耳に念仏、菅の面に小便で、痛くもない。

だが、想いだしてほしい。

2000年4月、小渕首相は、当時連立与党であった自由党の小沢一郎党首と記者を締め出した二人っきりの部屋で秘密会談をした。

会談後部屋の前で待機する記者団の前に現れた小渕首相は、

すっかり小沢氏の猛毒に当てられ記者の質問にもまともに答えられなかった

小渕首相はそのまま病院送りとなり、結局は帰らぬ人となった。

「小沢氏の猛毒恐るべし」を、テレビの前でまざまざと見せ付けた瞬間であった。

これまで小沢氏派兵卒と自称しながらも菅首相の面談要求を断ってきた。

ここにきて小渕首相時代に倣って記者団をしめだしての「秘密会談」を求めたら、菅首相としては拒否する理由は無いはずだ。

だが政権にしがみつく菅首相も故小渕首相の先例を知らぬはずは無い。

毒殺されるの怖いので、「命あってのものだね」と、自ら退陣することを期待したい。

 

 

 ★講演会のご案内★

沖縄県祖国復帰39周年記念大会

 

■日時:平成23年5月15日(日) 開演13:30~16:00

■参加費: 500円 学生無料

■会場:  かでな文化センター 嘉手納町嘉手納588

(町役所隣・かでなロータリー内)

■主催: 沖縄県祖国復帰39周年記念大会実行委員会

     実行委員長:中地昌平

■共催、連絡先:日本会議沖縄県本部 那覇市若狭町1-25-1(波の上宮)

      090-1942-1675(仲村)    

 

プログラム

●第一部: 「今明かされる祖国復帰の真実」

    ※全国の各界代表、県民代表、先島代表ほかより挨拶

 

●第二部: 「記念講演」

   ★「尖閣諸島・沖縄を守れ」

   講師:青山繁晴 独立総合研究所主席研究員

 

   ★「日本経済の復興と成長と虚構の中国経済」

   講師:三橋貴明 作家、経済評論家

 

●第三部: 沖縄祖国復帰記念パレード

       ※希望者のみ   

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