田布施座

演劇でつながる、役者で伝える。

志ん朝の名人芸

2017-12-16 15:06:37 | 日記
この人の「文七元結」は何度聴いても素晴らしい。

わたしが30代だったと思いますが、初めて三波春夫の「俵星玄蕃」を聴いた時以来。

その後に、5代目圓楽の追悼公演のNHK番組で聴いた「浜野矩行」も印象深い名人芸でした。

50歳を過ぎて半ば頃「俵星玄蕃」をマスターしました。CDが擦り切れています(^_^;)。

最近はやっていませんが、2年前くらいまで色んな場面でおよそ9分の、なりきり玄蕃で皆さんに喜んでもらっていました。

まだ歌えると思っていますが、体力がかなり要りますので、時々はトレーニングをとも思っていますが(^_^;)。

文七元結の噺は随分前から知っていましたが、志ん朝の噺を聴いたのはごく最近のことです。

これは素晴らしいと大きな感動と、玄蕃を初めて聴いたときのように是非挑戦してみたいと直感的に思いました。

先程も1時間余り聴き入りました。大変なボリュウムです。

とにかく時間が要ります、毎回新鮮で発見があります。恐れ多いけれども是非マスターしたい作品です。

着々と準備しています。小屋は駅前のとある旅籠、おかみさんも大乗です。

時は来年の6月ころ、25の席で100人となると4日興行。木戸銭千円ってとこかな(^_^;)。

決断しました。何回も聴いて台本の手直しから始めて、気の遠くなるような稽古に立ち向かわなければなりません。

噺を文字に書き起こすだけでも達成感を味わいましたが、1時間の本編を覚えるだけでも大変な目標です。

4年前だったかな「赤い取調室」の一人芝居も1時間弱ありました。

3日興行で2日目、始まって5分台詞がぶっ飛びました。ビデオで観ますと約3分間、長かった(^_^;)。

おまえがやったんだろう!やってません!の繰り返し、よっぽど台から降りて初めから巻き返したかった。

ふっと台詞が戻ってきてなんとか1時間やったことを思い起こします。千穐楽でリベンジ。

お客様も大変だったろうとおもいます。苦痛をお互い味わった舞台だったのではないかと。

うまくいったとき、そうでなかったとき。いろいろあったな、この10年。

東京で20代勉強した役者道、田舎に帰って今再びできている肉体表現。ありがたいなって思っています。



コメント
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