「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

高校生向け防災講演会×2

2007-09-03 23:28:05 | Weblog
 9月3日

 午前中、静岡県立三島南高校での防災講演会。ゼミ生H君に三島駅まで
出迎えてもらい、預けてあったダンボール箱2つを積み込んで会場へ。
三島南高校OBで小村ゼミのN君に、「心の準備があろうとなかろうと、
君が中越沖地震の現場で感じたことを、母校の後輩を相手にともかく話せ!」
と一喝し、「ともかく母校に来い!」と。全校生徒・教職員約800名を
相手に、中越沖地震の教訓から何を学ぶべきか、1時間余り話す。N君も
何とかこなす。まぁ、65点、かな。

 H君N君にお昼をご馳走した後、H君の車で大学へ。

 15時から地元富士宮市の富士宮三中N先生の相談に乗る。宝永噴火
300年を記念して、国土交通省富士砂防事務所の肝いりで、11月に火山
防災のシンポジウムが開催されるとのこと。「富士宮三中の生徒に15分で
何か発言してもらえないか」というのが主催者?事務局?の意向なのだそうな。
ただ、N先生が今まで考えてきた方向性といささか異なるようで、それで
相談に来たという次第。

 企画書を読む限りではあるが、主催者側?事務局側?が何を考えているのか
よく分からない、というのが率直なところ。ゆえ、まずは事務局側に詳細を
たずねるべきこと、さらに他のシンポジストの方々となるべく早いうちに会う
ことの2点をアドバイスする。後者については、何、勝手知ったる仲間達ゆえ、
仲介の労を担うのは電話1本ゆえお安い御用。

 夕方、地元富士高校定時制で約100名の定時制生徒を相手に、東海地震が
発生したらどこで何が起こりえるのか、午前同様、中越沖地震の現場写真を
見せながら話をする。実のところ、定時制高校で話をするのは初めての経験。
正直言って、こんなに多くの生徒さんが定時制高校に通っているとは思いも
しなかった。「旅の坊主」も、静岡県東部の富士、富士宮、沼津、三島等々に
おいては「地侍」のつもりだった。何とも恥ずかしい限り。

 日系ペルー人と聞くが、結婚して子供もいるご夫婦が二人そろって定時制に
通っている。大変まじめそうな若いご夫婦。そのご夫婦から、終了後、「団地に
住んでいるのだが、どうだろうか」との相談を受ける。こういう質問は辛い。
無責任な答えが許されない。「建築や土木の専門家ではないが」と断った上で、
私が知っている限りの話はする。次に機会が与えられるならば、彼らの琴線に
訴えられるような、そんなワークショップというか、講演をしたいと思う。

 終了後、東京へ。事務所のスタッフ2名が待っていてくれる。23時半ころ
まで?打ち合わせをしつつ一緒に飲む。翌日、某外資系コンサルティング・
ファームが主催のBCPセミナーが予定されており、その中で45分話すことに
なっているのだが、アイディアがまとまらないまま、結局朝を迎える。

 (9月10日 札幌にて記す)


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