治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

ギョーカイの外の治す人

2013-12-17 08:39:46 | 日記
木下音感楽院の木下麻奈さんのブログに正論が展開されていた。

麻奈さんのところにも、最近は発達障害の診断が下りたお子さんがいっぱい来るらしい。
「障害があるからといって特別扱いはしない」けれども
集団のお稽古に参加できるまでは個別指導するので(障害の有無にかかわらず)
それが特別支援教育になってる。

そうやって個別指導を受けた上で今は集団でお稽古して
発表会では独唱までしてしまう自閉っ子Y君にもお会いしたことがある。

Y君が来たあとで、麻奈さんはY君をみている療育センターに出かけたそうだ。
そこではY君が歌なんて歌えるように、ましてや人前で美しい声で独唱するようになるなんて考えられないと言われたそうだ。
絵に描いたようなギョーカイの死んだふり支援である。
Y君に力がなかったのではない。
支援者に力がなかっただけだ。

でも木下音感楽院で、Y君は立派に成長した。
レッスンを見るとわかる。
なぜ成長するか。

理由は二つある。

音楽を学ぶ。それは身体感覚アプローチになっているから。結果としてね。

二つ目は、英才教育であることも大きいと思う。

杉山先生の「ギフテッド」という本が、思ったよりいい本であったことは以前も書いたけど

デコボコのある子にとって、英才教育は一種の治療なのだと思う。
長沼先生の本のサブタイトルにあるとおり
「いいところを伸ばす」は治療だからね。

麻奈さんのところの英才教育は、小澤征爾二世と言われるほどの音楽家を生み出す一方で
実は平凡な才能に過ぎないレベルの人を非凡なレベルにまで引き上げているので
それが全国の幼稚園に採用されているんだけど。

ご興味のある方は、一度見学にいらしてください。

ぐぐればHPはあると思いますけど
音が鳴るので、いきなり鳴るのに弱い方はご注意くださいね。