治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

修行に追いつく研究なし。

2011-10-30 20:51:00 | 日記
えーと、まだ長崎にいます。飛行機遅延してます。
二日間の感覚統合学会でのお勉強が終わりました。いっぱい脳みそ使って今は眠いです。
感覚調整障害の実在性を研究者の方々が証明しようとなさってること、発達障害のアセスメントの一つとして感覚や運動面でのスケールの開発が進んでいること、感覚統合療法にとってのエビデンスとは何か、等色々な知見に触れました。
自閉症とバイオマーカーに関する浜松医大鈴木先生の発表では、前半部は「長沼先生に教わったよー」と思いながら聞いてましたが、後半は度肝を抜かれました。ああいう研究が進んでいるというだけで大騒ぎする人たちがいそうです。猿烏賊山方面に。
時代は本当に本当に変わっていくのでしょう。

でも私がしみじみと抱いた感慨は、申し訳ないですが、研究者の方々の発表がもたらしたものではありませんでした。
二日間ちゅん平と一緒にお勉強しました。大会長でお忙しい岩永先生とも偶然お会いでき、そのときちゅん平は、先生にアセスメントしていただいた結果をもとにトレーニングして、右側のボディイメージが育ったとご報告してました。そしてそのとおり、講演を聞きながら自分の右にあるスクリーンの内容を書き取っていました。
食が異様に細かったのは昔のこと、お昼にはカツ丼を完食。夜は生まれて初めて一緒にアルコールを飲みました。そして次の日はちゃんと朝からお勉強。
たくさんの方々が重い二次障害や身体の脆弱性から立ち直れない中で、立ち直れた人がいたのはなぜ?
そういう疑問に応えてくださる研究に、いつか触れることができたらいいなあと思いつつ、長崎の地を後にいたします。

岩永先生をはじめ、実行委員の皆様ありがとうございました。
とくに縁の下で支えられた若いスタッフの皆様、お見事でした。