治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

マニア。

2011-10-07 12:42:05 | 日記
昨日のコメント欄に

「マニアの話に若いお母さんが迷う事のないように祈っています。」

というフレーズをいただき、「ああそうか」と思った。

マニアだったんだ。

だから効果は度外視なんだな。形而上になんか、私たちには理解できない(する気もない。たぶん膨大に無駄な)価値があって、それを追い求めているのでしょう、砂のお城周辺の方々は。

マニア。

うーん、どこかで聞き覚えがある。

誰かが使っていた。

そうだ。

山岸だ。

山岸も自ら「自閉症マニア」と名乗っていた。

犯行動機は「花風社の展開する自閉症論が気に食わなかった」と取調べで語ったそうだが
まあ早期発見早期療育にも真っ向から反対していたようだし
気に食わないでしょうね~。

別にいいんだが
攻撃が一線越えれば、それなりの制裁を受けます。

で、マニアの話に戻りましょう。

私たちに興味があるのは「発達凸凹を抱えた人たちがいかにして生きやすくなるか」なので
マニアっていうような生易しいもんじゃない。

お子さんの将来がかかっている。
だから
効果を求める。

診断されて、すがるような気持ち、どこから始めていいかわからない気持ちはよくわかるし
そういう保護者にアクセス可能な情報があまりに少ない時代が続いたけど

今はもう、これだけ情報が出てきたので

効果を上げてない人のリテラシー論を信じたり
自分の子どもに殴られている人のABAサービスを金で買ったり

そういうのは無駄だという判断をしてもいい時代になったと思いますよ。

それにしても昨日わかったのは
私の周囲のお母さんたちにとってパニックっていうのは「治まるもの」なんだっていうことだな。

知らないうちにそういう人たちと親しくしてたんだ、私は。

それで最近よくいただくメールの意味がわかった。

砂のお城で連載中らしき「セカンドハウス」
私は一回目だけ読んで、「この時代に二重ローンかよ。たいしたリテラシーだ」と思い
興味を失って先を読んでないんだが

「あの記事、意味がわかりません」との声が多くて。

だってパニックは治まるものでしょう? 予防するものでしょう?
なんでパニック起こすからセカンドハウス買わなきゃいけないのか意味がわからない。

っていうことだったんですね。

昨日、北海道のお友だちから大量のイクラとともにこの記事が送られてきました。





長沼先生のでっかい写真と記事。
本もばっちり紹介してくださっています。道新さん、ありがとうございます!

そういえば長沼先生も
パニックはなったら大変だから予防が肝心と書いていらしたなあ。

三方向からのアプローチ。
試して効果を上げてくださっている方も多いようであります。

要するにパニックは予防できるもののようだし
二次障害は治せます。

ていうことで
11月13日に博多で、藤家寛子さんと私の二人で講演をします。
「重い二次障害からの回復、そして就労へ」というテーマでね。

詳しいお知らせは、MLとこのブログで週末中にお知らせする予定です。

私はマニアじゃありません。
プロです。
だから有益な情報を選んでお伝えします。