治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

男子一生の仕事

2011-10-06 06:41:15 | 日記
ついったーというのは面白い場所で
友だちじゃない人のついーともチェックできる。

去年、藤居学やベムこと仮称宮本晋のインチキ言動を無邪気に信じて悪乗りしている人たち
神田橋先生の本が出る前に大騒ぎして、見事に予測をはずした人たちのその後っていうのも
ついったーだからこそ観察できる。
仲のいい人だけ集まる場所ではできないことだ。

だからここにネガティブな意味で取り上げる人たちは
私の専守防衛な選択基準で持ってきた人たちだということを
改めてお断りしておきます。

で、今日はこのついーと。

おお、エビデンスの出ているというABA。
藤居たちの信奉するABA。
そのいわばプロ側に回っているらしい人みたいだが
子どもの暴力一つ解決してないわけね。

へんなの。

観察していると
親が「一つの療育方法」を追い求めてると、割と色々なことが解決に向かわない。

なんかの手法のエバンジェリストみたいになっちゃった親御さんの子どもって予後がよくない。

それだけ多様で複雑で
個別的な方法が必要とされているのでしょう。

発達の芳しくない子を持つ親たちが「感覚統合=トンデモ」と宣伝していたが

前庭覚とか固有受容覚とか
感覚調整障害とか
行為機能障害とか
そういう視点を得るだけで、パニックへの対処の手札は増えるはずなのだ。
別に感覚統合を「信奉」しなくても。

岩永先生は
私と一緒に仕事ができる、この点だけ取ってみてもわかると思うけど
人格者です。

その先生が自閉っ子の感覚や運動、身体の問題を
いわば「男子一生の仕事」として取り組んでいる。
そういう知見をトンデモと切り捨てる人と、そこから何かを学んで目の前の我が子に活かそうとする人とでは
差が出て当たり前でしょう。

で、maru君のママ、うめさん。

パニック回避のコツを、こう書いていらっしゃいます。

何か一つの手法を信奉する人にとっては、トンデモなこともやっているかも。
でもそれは、別の見方をすると
「いいものは取り入れる」つまり
「様々な分野の知恵者たちの、『男子一生の仕事』『女子一生の仕事』を無駄にしない」ということでもあり

またひたすらmaru君を観察し続けるということでもあり

うめさんはこれを「母の仕事」と呼んでいますね。

こうままさんのブログにあったけど

専門家は、なんらかの理由で
一つの手法を信じがちにできている。そうじゃない人もいるけど(含岩永先生。研究者としては体性感覚が専門。でも支援者としては様々な手法を駆使されている)。
もしかしたらそれは、当事者本位ではなく
ライセンスビジネスの都合かもしれない。
なんかお家争いみたいなものがあるのかも。

まあ当事者や保護者に迷惑かけない限り勝手にやっててくれよという感じですが

色々な人の「男子一生の仕事」「女子一生の仕事」から雑食的に学べるのは
保護者という立場の特権なわけですね。

せっかくの特権
放棄しないほうがいいです。

放棄している人たちのヲチは続けますけどね。
で、ここにも貼ったりします。専守防衛的にですけど。

「発達しないにはワケがある」っていう本作ろうかと思って(←ウソ)。