夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

お茶

2006年11月14日 12時06分30秒 |  食べるために生きる
人に会うとき、会議に出るとき、よくコーヒーが出される。
私はちょっと困ってしまう。
コーヒーの匂いは好きなんだけど、コーヒー自体はあまり好きじゃない。
それでもレストランなどでは、紅茶に代えてもらえませんかって聞けるけど、
結構改まったディナーとか人の会社の会議のときなどではそれすら口にするのをちょっと躊躇したりして。

でも、本当は緑茶が好き。
紅茶は緑茶がないだろうと思うから、紅茶を頼むだけ。
なんで日本の古来の飲み物が、レストランなんかでは無視されるのだろうねって、ちょっと不満があるけど、一人で怒っていても仕方がない。

これからの時期、かじかんだ指をお茶碗にあてながら、香ってくるお茶を楽しんでいると、一服の楽しい時間を持てる気がする。
もっとも、それだけの心のゆとりがなく、喉が渇いたから、ただ習慣だからって、とにかくがぶ飲みしていることの方が多いのだけど。
あの一服の、忙しい時間の中に、ふっと休止符を打つ瞬間。それはもうお茶の味を楽しむというよりも別な価値があるような気がする。

緑茶もかなり好き嫌いが激しく、また毎日3-4リットルくらいのお茶を飲むので、あまり濃い味のものは胃に来てしまう。

佐賀の長崎よりに嬉野というところがあり、ここで作る嬉野茶。これは私が生まれる前から家のお茶として使われてきたもので、私もこれに完全に染まってしまっている。

それもあるお茶屋さんがブレンドしたもので、これを何十年も注文してきている。お茶のブレンドにも流行があって、深蒸しがいいとか、何とかで、何度か味が変わったりする。そうするとお茶屋に電話をかけて、ブレンドを戻して欲しいってお願いする。相手も、古くからのお得意さんの何人かから同じクレームがつきましたので、ってしぶしぶブレンドを戻してくれるのだけど、それを何度かやっているうちに、どうもまた変わってしまったみたい。古いものは売れないらしい。
これ以上クレームを付けるのも億劫だし、今は他のお茶を探しているところ。
さらっとした味で、毎日大量に飲んでも胃にもこたえないもの、なかなかないのです。



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2 コメント

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Unknown (よしこ)
2006-11-16 16:36:33
友人に静岡の茶畑の娘がいるのだけど、彼女が入れるお茶は、なぜか、絶品。
見ていても、普通に淹れてるのだけど、おいしい。
不思議。
同じお茶で、自分で淹れても同じようには出来ない。
こんな所にも、才能ってあるのかなぁ。
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お水の花道 (紅い風車)
2006-11-16 17:34:05
角館の美術館に行ったときに入れてもらったお茶が美味しかった。その後何度か行ってみたけど、いつも美味しい。
ある日、お茶を入れてくれる可愛い「元」お嬢さんにすごくいい茶葉を使っているのですかって聞いたら、「いいえ、ごく普通のお茶ですよ」って見せてくれたけど、確かにどこのスーパーでも売っているお茶屋のお茶。

角館では大体どこにいってもお茶が美味しいのです。町役場(当時の、今は市になりました)でも、宿屋でも。
あれは水ですね。水があっているのだと思います。

静岡にお茶摘みに行った時もお茶が美味しかった。茶畑の真ん中を小川が流れていて、その水蒸気がお茶を育てているのだそうで、その水が水道の源泉でした。

長崎も、東京(横浜)もその意味ではお茶のまずいところ。師匠のところは習志野で水道水が来ているところで、同じお茶を飲んでも美味しいです。

ところで、母が最近お茶が入れられなくなったって嘆いていました。
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