2010年9月30日
『「熊(くま)」や「俺(おれ)」など、常用漢字の改定で新たに追加される196字は、2012年度から中学校・高校で教えることになった。文部科学省の専門家会議で29日決まった。高校・大学入試への出題は、受験生の負担を考え、中学または高校で3年間教わった学年が受ける15年度入試から。年内に新常用漢字が内閣告示されるのに合わせ、学習指導要領を一部改訂する。 常用漢字は中学校では「大体を読める」こと、高校では「読みに慣れ、主なものが書ける」ことが目安とされている。 1981年の前回改定時には、追加された95字をすべて中3で教えることにしたが、今回は196字と数が多く、生徒の負担を減らすために中学の各学年に割り振る。高校では学校ごとの学力差もあることから指導は学校現場の判断に任せるという。 大学入試ではすべての常用漢字が出題対象となるため、専門家会議は受験生の負担が重くなりすぎないよう、大学と高校の関係者で協議し、書き取りなどの出題に配慮するよう求めた。同省幹部は「極端に難しい漢字が出る可能性は低いのではないか」とみている。 文科省も、新たに追加される漢字の指導が始まってから3年がたつまでは追加分を入試に出さないよう、各都道府県や大学などに対して適切な配慮を求める通知を出す予定だ。 文化審議会は今年6月、現行の1945字から「錘(すい)」「勺(しゃく)」など5字を外し、「餅(もち)」「瓦(かわら)」など196字を加える答申を出した。憂鬱(ゆううつ)の「鬱」や脊髄(せきずい)の「脊」など書くのが難しい字や、よく使われるのに漏れていた「丼」や「爪(つめ)」のほか、茨城県の「茨」や愛媛県の「媛」なども入る。今回の追加で、常用漢字は2136字になる。このうち小学校で教えるのはこれまで通り1006字。 専門家会議のとりまとめ役を務めた広島大の吉田裕久教授(国語教育学)は「学校で教わる漢字は増えるものの、負担ばかりではない。府県名など今まで使えなかった漢字が使えるようになることで、表現が豊かになり、生活が便利になる面もある」と話している。』アサヒ・コム
漢字の日常生活での実用性も考えるべきです。これまで府県名、茨木市と良く間違われる茨城市や愛媛県、岡山県、熊本県、埼玉県、鹿児島県、栃木県、奈良県、大阪府、山梨県、岐阜県などなぜ教えて来なかったのでしょうか。自分の住んでいる地域が日本地図上どこに有るか分からない高校生が問題になりましたが。今の地理教育にも問題が有ると思いますが、これまでの小学校から漢字教育にも問題が有ったのでは無いでしょうか。大阪府でも教育現場で、地名を正しく教えていないとの批判も有りましたが大阪の漢字が新常用漢字に乗っているのは情けないことです。小学生や中学生に新聞や本を読みなさいと言うのなら新学習指導要領の内容や中学校、高等学校の常用漢字に分けないで、正しい読み方だけでも小学校から教えるべきでは有りませんか。大學入試に出題されるからと新常用漢字を増やすよりも日常生活で漢字が読めず書けずに困らないように教えるのが学校の教育の本来の使命です。柿、亀、丼、爪、枕、尻など日常生活の中で皆知っている漢字ですし、使っている常識範囲の漢字です。時代錯誤もはなばだしいのでは有りませんか。小学生だから、中学生だから正しく読めないで、書けなくても良いと言うことにはならないと思います。漢字は日本語教育に密接に繫がっています。良い内容の国語辞典や漢和辞典が沢山出ていて、パソコンでも調べられる今日、日常生活で使われる漢字は小学生でも読めるように教育するのが今の日本語教育では大切さでは有りませんか。学校で教えなくても進学塾で教えて貰える時代です。『俺』が常用漢字に入りますと作文にもおれ、おれと書く高校生が現実に増えると思います。正しい敬語の使い方を国語の先生が、教育現場で教える必要が有ると思います。漢字の練習帳ばかりで漢字を覚えたりする無味乾燥な漢字学習より、子供達が国語辞典や漢和辞典を有意義使った国語学習法を実施すべだと思います。
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