ビジネス
2024.05.14 07:02女性セブン
【国産食品の不都合な真実】世界中で問題視されている農薬が日本で堂々と使われる背景 食品添加物も世界と比較して規制が甘い現実
海外で使用禁止の国もある食品添加物
代替品が亡い限り危険でも使い続ける
パンのふくらみを増すために利用される『臭素酸カリウム』も、発がん性が指摘され、EUでは使用が禁じられています」(郡司さん・以下同)
危険な添加物が使われ続ける理由は、日本における添加物対策に「予防的視点」が抜け落ちているためだと郡司さんは指摘する。
「EUでは、リスクがあると明らかになった時点で実際に健康被害が出る前段階であっても禁止しますが、日本では被害がない限り、代替品が見つかるまで使い続ける。パーム油などに使用される酸化防止剤のBHAも、1982年に名古屋市立大学の実験でラットに発がん性が認められました。しかし人間への被害が確認できていないことを理由に、いまだに使われています。
さらにやっかいなのは日本の食品表示では、『香料』『調味料』といった形で、食品添加物の『一括表示』が認められていて、複数の添加物が組み合わされていても個別の名称を表示しなくていい仕組みになっていること。そのため、見抜くことができないケースも少なくありません」
次のページ:安全な食品を売っている場所で買う