昨日、政治資金規正法改正の自民党案が参議院で可決した。朝日新聞の世論調査ではあまり効果がないとの回答が50%近くあったが、野党の評価ではさらに悪評が高い。
自民党内でも麻生太郎副総裁らがあからさまに反対しており、岸田文雄首相は正に内憂外患の状態に置かれている。
そんな中で、政治資金規正法改正修正案の可決後、3年ぶりに与野党の党首討論が行われ、岸田首相と4野党の党首が約45分間の論戦を交わした。
岸田首相らは党首討論は初めてだが、従来から指摘しているとおり、トータル45分間ではいかにも短く、結果的にはいつもの通りやった感だけの内容に止まった。
その中で、醜かったのは立憲民主党の泉健太代表との討論で岸田首相がやみくもに憲法改正審議問題を持ち出し貴重な時間を使って立民に憲法審議に協力するよう働きかけたことだ。
泉氏が正した政治資金規正改正案では与党でも冷ややかなため、それには即答を避け、与党が喜びそうな憲法改正問題にすり替えたと思うが、余りにも突飛な発言であって多くの国民は唖然としたのではなかろうか。
また、一応リベラル派と思われている宏池会の衣を投げ捨てた姿はみじめにも思えた。
自身は、四面楚歌とは思っていないという強がりを見せる岸田首相からは政権末期の寂寥が漂っているように思えた。「関連:6月19日」
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