5月31日、アメリカのバイデン大統領がパレスチナ自治区ガザでの戦闘休止を巡る交渉について演説し、イスラエルがイスラム組織ハマスに対し、「包括的な新提案」を行ったと発表した。
この内容については、以前ハマスが提案したもので、当然ハマスは容認の姿勢だが、イスラエルについては、極右の反対が強く、ネタニヤフ首相は煮え切らない態度を示しているので、本当に実現するのか紆余曲折がありそうだ。
しかし、曲がりなりにもアメリカの大統領が発表したものでありイスラエルがそう簡単に覆すことができないのが常識だ。
新提案は、これまでの交渉で協議されてきた内容と同じく3段階で構成。米政府高官によると、30日にカタールを通じ、ハマスに提示された。
第1段階では、6週間の「完全な停戦」の期間を設け・イスラエル軍がガザの人口密集地域から撤退、・収監中のパレスチナ人数百人を解放し、ハマスは女性、高齢者、負傷者の人質を解放・避難中のパレスチナ人は元の場所へ帰還。
第2段階では、6週間程度で・イスラエル軍がガザから撤退・ハマスは男性兵士を含めてすべての人質を解放。
第3段階では6週間程度でガザの大規模な復興計画を開始する。としている。
イスラエルの執念深いガザへの非人道的な攻撃は世界から批判を一身に受けており、このままさらに執く攻撃を続けるとイスラエルは世界の孤児になりかねない。
もう限界であり、少なくともこの内容で永久停戦になるようアメリカは責任を以ってイスラエルの受諾を確定して欲しい。「関連:5月26日」