大谷翔平の口座からギャンブルで負けた膨大な借金を無断で振り込んでいた大谷の元通訳水原一平被告の裁判がロサンゼルス近郊の裁判所で開かれ、水原被告は口座から不正に送金を行ったとする銀行詐欺などの罪について起訴内容を認めた。10月25日に量刑が言い渡されることになった。
大谷や大リーグ機構などは一定の区切りがついたとする声明を相次いで発表した。
現地時間の6月4日(日本時間5日未明)裁判所で罪状認否が行われ、この中で、水原元通訳は「ギャンブルで多額の借金を背負うことになってしまい、思いついた唯一の手段は私がアクセスできた口座の金を使うことだった」と述べたあと、2つの罪について「有罪です」と答えて起訴内容を認めた。
量刑は10月25日に言い渡されることになり、水原元通訳は検察との間で司法取引で合意していることから最も重い場合の33年の拘禁刑よりも大幅に軽減され4年~6年程度の拘禁刑が科せられる見込みとのことだ。
刑を終えた後は国外退去と日本への送還に直面することになるとのことだ。
検察は、「水原元通訳は大谷選手を利用し犠牲にした」と述べ、大谷選手は被害者だと改めて強調した。
ドジャースは、「大谷選手とチームがこの問題をすべて過去のものとし、ワールドシリーズ制覇に向けて前進できることを喜んでいる」としている。
また、大リーグ機構も「争われることなく解決したことをふまえ、大リーグ機構は大谷翔平選手を詐欺の被害者とみなし、この問題を終結した」とする声明を出し、調査を終結したことを発表した。
大谷は声明を出し、「家族、代理人、エージェンシー、弁護士、そしてドジャースの組織全体に感謝している。この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思っている。これからもこのチームの一員として少しでも勝利に貢献できるよう集中して行きたいと思っている」と関係者に謝意を示した。
現在まで、大谷は見た目にはまるで事件がないような自然なかたち実力を発揮しているが、一時、常に熟睡が売り物の大谷が「良い眠りを取ることができなかった」と語ったが、平静を装って快打を続けてきた大谷もやはり水原問題は大きなショックだったことが推察される。
取り敢えず一件落着になったことから、大谷の好きな6月に入ったので例年に増した活躍が期待される。「関連:4月12日」