どうやら日本維新の会は、衆議院で賛成した政治資金規正法改正修正案に参議院では反対に回るようだ。
しかし、公明党が衆議院に続き参議院でも賛成するため政治資金規正法改正修正案は賛成多数で議決されることは間違いない。
ここへ来て、維新の会が反対に回るのは5月末に自民党と交わした「合意文書」について約束を果たさないからだとしているものの、合意文書では「立法措置を講ずる」とはなっているが、自民党側は「具体的な時期は記載がない」とにべもない。両党の合意のずさんさが露呈されている。
修正案に反対した他の野党からは、政策活動費の領収書の公開方法は検討されていないことなどを踏まえ「なぜあんな内容で合意した気になっていたのか」と冷ややかな声も上がる。
合意文書に署名した維新の会の馬場伸幸代表は、岸田文雄首相を「うそつき」呼ばわりしているが、自分がしっかり時期を約束させなかった不明を恥じるべきだ。
岸田首相からしてみると、維新の会が反対に回っても政治資金規正法改正修正案は国会を通過するので痛くも痒くもないが、衆議院解散総選挙後の与党構成が厳しくなりそうな状況を予測して維新の会を引き込んでおきたかったことが当てが外れそうになっている。
しかし、維新の会は、今回のもたもたでいみじくも稚拙な面を覗かせたことでも分かるように、自党の利益になりそうな場面になればまた寝返ることも考えられるので、岸田氏はそんなに重く考えていないかもしれない。「関連:6月17日」
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