米英がフランスのノルマンディー上陸作戦でナチスドイツを破り、勝利に結びつけた日から80周年の記念式典が同地で行われた。
西側首脳に加え、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加、アメリカのバイデン米大統領は自由と民主主義の擁護を強く訴えた上で、西側諸国に対し、ウクライナへの支援を続けロシアに屈しないよう求めた。
また、バイデン大統領は、暗にプーチン氏を独裁者と呼びナチスと同一扱いにした。
そのプーチン大統領は、日頃からウクライナをネオナチスとなじり、侵攻の理由のようにこじつけているが、当然のことながらこの歴史的記念式に招待されなかった。
このような歴史的記念行事にロシアが招待されなかったことについて、恐らくほとんどのロシア国民には知らされていないのだろう。
ただ、SNSでは報道が規制でき切れていないだろうから、一部の国民は知っていてもこれは西側の論理だとして無視しているのかも知れない。
一方、グテレス国連事務総長が近く安全保障理事会に提出する報告書の中で、パレスチナ自治区ガザで続く戦闘を巡り、イスラエルを「子供の権利を著しく侵害した国リスト」に初めて掲載したことが分かった。
これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は猛然と抗議し、そのような事態は無いようなことを言っているが、毎日の映像が示すように現実は隠しようがない。
ホロコーストで世界の同情を一身に受けたイスラエルが、今や、自国がナチスと同様の残虐行為を重ねていることに対し矜持にもとると思わないのだろうか。「関連:6月5日」