DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

YURI BALLET & CONTEMPORARY DANCE ★8/17 八王子芸術文化会館

2008-08-19 | ドラマ・映画・演劇・アート


ビジュアル的には妖精のような仙女のような、
でも書かれるアーティクルは、しっかりと芯のある
ある意味どっしりと大地(地球)に根差し
大気を取り込んで作物を育てる豊穰の女神のような。
バレエを見つめ、生徒さんたちを見つめ、慈しみ育てる視線が本当に素敵で
教育者として、表現者として
個人的に尊敬する女性の1人であるlayuri77様

いつかその舞台を拝見したい、と願い続けてきた、
その機会を得ることができました。

■8月17日(日)pm5:30開演     
■八王子芸術文化会館 いちょうホール 
 ●バレエ・エチュード集 
 ●眠れる森の美女 第3幕より
 ●コンテンポラリー作品集 


それぞれに趣向が凝らされた1枚づつの小作品が集まって
1つの大きな風景画、物語を描きだすようで
ベビーさんから大人の生徒さんまで、みんなが主役の舞台。
それぞれが今の自分の持てる力を最大限に発揮しつつ
1つの方向性を感じさせるドラマのある構成でした。

一番楽しみにしていた、三部構成の第3部、コンテンポラリーダンス。
微笑んだり、うーん、と、唸ったり、
深みある表現にちょっと鳥肌がたったり
興味深い表現がいっぱいで、「作品世界」を堪能させていただきました。

なかでも『気配』はもっとずっと見ていたい引き込まれる作品でした。
本来なら肉体的にも精神的にも力差のある子どもと大人が
それぞれの次元を交わらせて、舞台の上に「社会」を疑似再生する。
私の大好きなレオノール・フィニの儀式シリーズにも似て、
突き放すように、振り返った背後から強く希求されるような
形と型の中に現れる、押し寄せるような流れとムーブメントとダイナミクス。
私にとって、そういう印象の作品でした。

YURI先生ご自身のパフォーマンスも
4人のベビーちゃんたちが天使になって登場する
『ある日のピサでは』で拝見できました。
天使たちを羽ばたかせながら
自身は舞台の数センチ上を浮いているような、重力を感じさせない
動きの優美さに同行した知人も圧倒されていました。

選曲も素敵で、ボサノヴァ仕立ての『手のひらを太陽に』では
前の席に座っていたお嬢さん2人が、思わず一緒に歌い、踊りだして
すごく微笑ましくいい雰囲気でした。
楽しい波動はストレートに伝わるよね!

すでに一歩一歩バレエの道を歩きはじめているベビーさんたち。
ジュニアな生徒さんがちゃんと動きを意識し、
肢体の隅々に意識が届いている様子。
そして表現者として舞台に凛として立つ大人の生徒さんたち。

時間を、空間を、身体を、
ある種の「道具」のように使いこなして表現する、
バレエってやっぱり面白い!LIVEってやっぱり楽しい!!

さまざまな表現者たちの「頑張る姿」に出会え、
特別なエナジーを補充できた一時でした。

コメント (4)
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