2年半、けっこう好き勝手書いてはきたが、このブログで1つだけ
避けていた話題がある。
今回は自分にとってのタブーに挑戦。
というほど大それたものではないつもりなのですが、
もしかしたら、気分を害される方もおられるかもしれません。
そして、その誰かが、そういう気持ちになることこそが、
この話題の深刻な部分だと思います。
毎月の勉強会の帰り、夜に1件だけ入っていた仕事まで中途半端な時間だったから帰宅は止めにして、時間つぶしに駅近くのデパートでウロウロ。セールも最終の時期で、アパレル関係だけでなく、雑貨やいろいろ・もろもろが半額以下。可愛いフランス製のハーブオイルランプが素敵すぎて、「うわぁ♪」と思わず物欲がきらめく。が、「いやいやどうせすぐに飽きるし、ホコリためちゃうし」・・・うんうん、大人になったよ、私。
で、ウロウロしていたら、さっき昼食を一緒にしたメンバーのAさんにばったり出会った。いつもずっと静かに微笑んでいて、笑顔の印象の強い女性だけれど、勉強会の活動の中でもそんなに親しく言葉を交わす仲ではなかったので、「アラ!買い物?」とか、そういうあいさつレベルで別れるものだと思っていた。私はまだ見たいフロアがあったし、彼女にも目的があっただろうから。
すると「今、時間ある?滅多にないことだからお茶しましょうよ」といつもの笑顔で誘われた。ミーティングでも、すごく大人しく口数少ない印象だったので、ちょっと意外だったけど、でも彼女の方から(きっと思い切って)誘ってくれたことが嬉しくて「あ、いいねいいね!」と二つ返事。「仕事の時間つぶしだから2時間ほどだけど、充分だよね?」と一応断りだけは入れて。
で、集まりがあった場所は彼女の地元だったので、「どこかいい茶店あるかな?」と聞きながらデパートを離れた。デパートでもよかったんだけど、お昼を食べてすぐだから、気軽にお茶だけでいいか、となったのです。「スタバがあったよね」とすぐ近くにあったお店に行くと「すごく混んでるね」と彼女。たしかに満席で少し待たされそう。私には毎度なレベルで「10分くらいなら中で待ってもいいけど」と言ってはみたが、すでに彼女は別のお店へ。で、その後目に付く茶店、ミスド、マックと回ったけれど「すごく混んでるね」というばかりで全くお店に入ろうとしない。その間、歩き回ること約20分。
普通は段々疲れてきて「ちょっと中で待とうか」「待ってる間もおしゃべりはできるよね」となるんだけど、待つのがすごくイヤなのかな?と思って、でも「この時間はどこも混んでると思うよ」と言うと、Aさん「空いてるお店があるんだけど」。
(だったらはじめからそこに行けばいいじゃん!)
と一瞬思ったが(オイ)あぁ、きっと私に気を使ってくれてたんだな、と思い直して
「じゃぁ、そこに行こー!」とそのお店に向かうことに。
で、このあたりからちょっと不思議に思い始めたこと。茶店を探して歩いている間、彼女は携帯メールを(笑顔で)し続けていて、私とほとんどなにも話そうとしない。合間合間に私から話しかけたら、(笑顔で)ぽつりぽつりとは答えてはくれるがなんか心ここにあらず、な雰囲気。
人と会っている時は極力携帯電話を使わない(もともとあまり使わないけど;)私からすれば、おしゃべりなら茶店でなくてもできるのにな、そんなに大事なメールなんだったら、お茶しなければよかったかも、と心の中でつぶやきつつ・・・(相手がとにかく大人しい気弱な印象なので、仲のいい友達のようには本音は言えず;;;
あ、もう1つ不思議なこと。唯一彼女から言ったのが、「土曜日になる@さんの近所まで友達に会いにいくから3人でお茶しない?」と・・・。や、あなたともおしゃべりするのはじめてなのに、なんであなたの友達と?いやいや、きっとすごく楽しいお友達でそれを紹介したいのかも?でもやっぱり「土曜日は仕事もあるし、ムリだなぁ」というと「じゃぁ日曜日でも、来週の土日でもいいんだけど」。予定が見えないから、と断ったけど、お茶をする前に次のお茶の約束を取り付けようとする彼女が、私にはすごく不思議だった。Aさんのお友達だって私に会いたいかどうか、わからないじゃん、とマジで思ったし。(せめておしゃべりして、趣味が会うね、となってからならまだしも)
そんなこんなで、約15分歩いて、茶店に到着。いわゆるルノワール型というか、古い大型茶店という感じのお店。確かに駅から離れてるせいか、大きな店内はガラガラ。とにかく珈琲が飲みたくて、ケーキセットを注文。その時点で仕事まで1時間。
で、まぁ長々ひっぱっても仕方がないので(充分長い?)結論を言うと、そこから40分近く、
「仕事をしてるのよね、何をなさってるの?」
「へぇそんなに大きなお嬢さんがいるんだ、見えないね!」
「学校のPTAって・・・」などなど私が彼女にあれこれ話しかけ、彼女は携帯をチェックしながらぽつりぽつり・・・。うーん、会話にならないなぁ、インタビューみたい(汗;;)と思いながら
「あ、そろそろ仕事だから」と立ち上がりかけたら
「あのね、これ読んで欲しいんだけど」とカバンから1冊の分厚い本。
あ;;;宗教だったのかっ!!!;←結論
そこからの彼女は本当に別人のようによどみなかった。いろんな人に会うのが仕事の私もさすがにびっくりした。やり手のセールスレディのごとく、その宗教がどれほど素晴らしく、日本はどれほどダメで、それをその宗教と教祖と信者がどれほど救ってるか、世界を救うのはこの宗教しかない、未来予知だってしてる。●●(宗教の某大型組織名)は全然ダメ。今に世界中がこの宗教で統一される今にあなたもゼッタイわかる・・・・等々。力強く、語る・語る。立板に水の代表事例を私は今見てる!!と意識したほどに。
うーん、布教ノウハウがしっかりしてるなぁ、と妙に感心する、が
その豹変ぶりがかえってヤバイ感じ。
さて、宗教の勧誘に関して、私の態度は一貫している。
「ごめんね、興味ないのよ」
ちょっと私のことを知ってる方の場合、勧誘はこれでストップする。
それでもダメな場合(とりあえずちょっと聞いてみて!、
聞いて損はないから、等)
「あなたの考えを否定するつもりはないし、あなたの言うことを疑っているわけでもない。ただ、私には私の、あなたとは違った考えがあるし、特に信じてる宗教はないけどそれで今のところしあわせにやってきている。だからお互いにお互いがしあわせでよかったね♪ということでヨロシク!」風味
ほとんどのクレバーな勧誘はこれでストップする。
それでもダメな場合(しあわせだけなんてはずないと思う、
嫌なこととか悩みとかあるでしょ?ない人間はいない、等)
「仕事柄いろんな宗教の信者に会うし、必然的になにかの宗教の信者の知人も多い。
でもそれは、たまたまその人が信じてる宗教がある、というだけでそれは(語弊があるかもしれないけど)趣味と一緒だと思ってる。自分の趣味を無理強いしてこない限り、いい関係でいられるけど、宗教が前面に出るのなら一切おつきあいはお断りしてるのよ。」風味
ほとんどの熱心な勧誘はこれでストップする。
それでもダメな場合(無理強いなんかじゃなくあなたのためを思ってる、
趣味なんかではない!等)
「あなたにはきっとその宗教が必要な時期があって、で、それがうまくいったから
もしかしたら、私にも薦めてくれてるのかもしれない。でももし私があなたなら、もっと相手のことを理解してから、その人にそれが必要かどうか見極めてから薦めるかどうか決めると思う。
人は誰も個人個人異なるし、それが素晴らしいところだと思う。お互いを尊重すれば、そんな一方的な、相手が欲しがっていない商品をムリに売ろうとするような話をあなたは急に私にはしないと思うよ」風味
その時はそれでもダメだった。
そのうえ、彼女はどうも応援を呼んでいるようで
頻繁にメールを見ては、やたら時間をひきのばそうとする。
すでに予定時刻の15分オーバー。
交通関係の乱れを考えて常に30分の余裕を持っているとはいえ、
本当にタイムリミットだ。
で、最終手段に出た。
このあたりになると声のトーンも多分変わってしまう私。
「わかった。これ以上話しあうのは無駄みたいだから
“仕方がないから”本はいただいてもいいけど、
すぐごみ箱に捨てるよ、それでもいい?」
絶句する彼女。
「あのね、こうして仕事だというのに、遅刻することが私にはとっても「不幸」なんだな。もう仕事だから、というギリギリにそんな大切なお話をどうしてはじめたの?それまで時間はいくらでもあったよね?そういうのも勧誘自体も、自分勝手だとはまったく感じないの?」
一瞬表情を失ったが、すぐにいつもの(仮面のように固まった、と今はそう見えてしまう)笑顔に戻り
「今にぜったいこの宗教が世界を救う。
なる@さんはまたすぐにこの本に出会うと思う。
その時は読んでね」。ということを投げ捨てるように言った。
いつも思う。
どうして「あなたを(誰かを)しあわせにしたい」と語る時に、
その誰かのしあわせのことを真剣には考えないのか、と。
ゼッタイ的な幸福なんていうものは存在しない。
だったら、個々人でしあわせは異なるはず。
神を大切にし、自分を大切にする人は、相手も大切にする。
と私は信じてる。
そして相手のしあわせを本気で願うのなら、勧誘ではなく、
自分の力だけでできるアクションで、なんとかすればいいのでは、と。
その宗教に入らなければ、あなたは不幸になる、
に近い言い回しを私は最も嫌うし、それはそのまま呪いだと思う。
(呪いは相手に返さなくてはならないのでしんどいから嫌い)
無心に「自分は相手のためを思ってる」「正しいことをしてる」から、相手の都合よりも布教を優先していいはずはなく、人間は1人1人自己都合(宗教、勧誘を含む)を持って生きている。多くのイヤな感じの勧誘(いい感じの勧誘の逆)は急すぎるし、一方的するし、エゴ過ぎる。要するに「信仰の押し売り」にしか思えない。
ぞれはその宗教にとっても哀しい話だと思う。
というわけで、ちょっと「ここが変だよ、宗教勧誘」という具体的な記事にしたくって、くどくど書き続けてきましたが、読み直しても、マイナスオーラガンガン出てるので読まれた方は宗教に関係なく、ヤナ感じになられたかも。
ここで慎んでお詫び申し上げます。
別れ際に「他の方には内緒にしてね」と釘を刺された。
こうしてブログで書いてしまったことで、
バチがあたるかもしれませんが、
それは天罰ではなく、人罰だと思うあっしです。
コメント欄は一応開いておきますが、
内容によってはレスはいたしませんのでご了解ください。
追記:以前、エヴァの熱狂的な信者とバトルになった。
私にはAさんにとっての宗教も
その人にとってのエヴァも同じだと思うわけで(アドレナリンの出方的に)。
信者とはそういうものなのかもしれないんだけど。
そして、実は、だからこそ、宗教(もしくは宗教的ななにか)
が人を魅せるんだろうなぁと。
またそういうことも気が向いたら書きます。
追記その2:
クリスチャンの友人も、学会の知人もいます。
仲いいです。&彼らは勧誘はしてきません。
&いつもしあわせそうです。
それをみてる私もしあわせになれます。
それでいいんじゃないか、と思います。
荒井由実 ★やさしさに包まれたなら