鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

つづく命

2005-08-06 14:42:57 | 雑事

先月末、ちょうど羽化から一ヶ月。
我が家ではじめて幼虫から育てたカブトムシのカブ子が永眠しました。
ちなみに後から婿入りしたカブ夫は来て2週間で死亡。
やはりペットショップのカブトは、安売りしてる時点でもう後が無いってことかな~。

カブ子、メスとしては非常に短命でしたが、
交尾と産卵をさせるとどうしても寿命は短くなるものらしいです。

そんなわけで、今日。

カブ子がいなくなって、土だけ入ったケースの下のほうに、
幼虫の姿を確認しました。

去年もつがいでカブトを飼ったにも関わらず、
そのときはタマゴのタの字も無い有様でしたので、
今回もきっと無いかもなぁ、と思っていた矢先です。

カブ子が身まかってまだ一週間ほどであるにも関わらず、
幼虫はすでに一度目の脱皮を終えたニ齢幼虫でした。
タマゴが孵るまで、およそ10日から二週間くらい…ということは、
カブ子は随分早い時期に産卵を終えていたってことね~

今のところ、確認できた幼虫は一匹だけ…
カブ子の産卵があまりにも早かったこともあり、
もしかしたら、他のタマゴや幼虫は、土に潜りまくるカブ子の身体で
潰されてしまったのかもしれません。

(よくあることらしい…そのため、産卵を確認したら、成虫はケースを別にしろとモノの本に書いてありました…)

…ま、たくさんいすぎても困るんだけどね…
原因不明で死んじゃう幼虫も多いらしいので、
このまま無事に来年まで保ってくれるかどうかは、神のみぞ知る…。

カブトムシブリード、二期目突入か?!(汗)

映画「予言」

2005-08-03 17:05:51 | 映画(ホラー)

「予言」 2004年
監督:鶴田法男
出演:三上博史、酒井法子、堀北真希


****

つのだじろう氏の名作「恐怖新聞」が原作ということで~、
一体いつ、あのお茶目なポルターガイストが出てくるのかと思っていましたが、
結局出てきませんでしたねぇ(笑)
その代わり、鬼形礼少年がなんともいえない姿で出演。
それにしても、アカシック・レコードなんて言葉、聞いたの20年ぶりくらいだよ(笑)

この映画で何より怖いのは三上博史の顔(笑)
やっぱりホラーは、出演者の恐怖の表情が決め手だな!と妙に納得してしまう。

===

主人公、里見英樹は、家族で実家から自宅に帰る途中、立ち寄った電話ボックスで新聞の切れ端を目にする。
そこには、今現在の日付と時間…そして、事故の被害者として、里美の娘の写真が掲載されていた。
偶然見つけた新聞記事と、自分の娘の関係にとまどう里美。
そして、確かめようと外に出たとき…記事どおりの悲惨な事故が、目の前で現実となったのだった。

娘の死を事前に知っていたのに助けられなかったことに、自分を責める里美。
誰に言っても、未来を告げる新聞のことなど信じてくれるはずもなく、ついに妻である綾香とも離婚。
職場であった大学も辞め、細々と高校の臨時教師をしながら、里美はひとり、悔恨の日々を送っていた。

一方、里美と同じ大学に勤めていた綾香は、里美のことを少しでも理解しようと、
独自に研究を進め、一冊の研究書に出会う。それは…「恐怖新聞考」。
限られた人々に悲惨な未来の出来事を教える「恐怖新聞」。
それに関わる人々は、みな、奇怪な失踪や、無残な死を遂げていた。

里美は、恐怖新聞の存在を信じた綾香と和解し、二人でそれに立ちむかうことを決意する。
だが、綾香が仕事に出かけた後、里美のもとには、彼女の死を告げる新たな新聞が…


===

全体的に恐怖度は低め。というか、画面で怖がらせる映画ではありません。
ホラーなのに物語がきちんと出来ていて、すごくバランスいい感じ。
ある意味、感動系ホラーとも言えるかも。

あ、でもでも、私にとっては怖かったですよ。
恐怖を感じるかどうかは、見る側が何を一番耐え難いかというのに左右されると思うのですが、
そういう意味で、ちょっと冒頭のシーンは辛かったな…。
私にも同じ年頃の子供がいるもんで…。

この映画のラストに「報われない」といった感想を持つ方もいるようですが、
おそらく、主人公はアレでかなり満足であったろうと思います。
むしろ、本来変えられない筈の過去を、幾度でもやりなおせるチャンスを貰ったと思えば、
逆に、かなりラッキーな人であったとも言えるのでは。

この映画の中では「未来を知る」という行為が大きな意味を持っています。
これが、例えば当たり馬券がわかるとか、いつ恋人と出会えるかというのであれば
問題ないのですが、恐怖新聞でわかるのは、他人の死期…しかも、新聞沙汰になるような、
悲惨な事故や殺人ばかり。
アカシックレコードには、不幸な情報しか無いってわけでもあるまいに、
わざわざそういった情報ばかり拾いあげて与えられるところに、何者かの…
(おそらくは、映画では出てこない「ポルターガイスト」の?)
影とその悪意とを感じました。


さて、この映画、公開時は二本立てだったことは、皆さん御存知のことと思います。
同時上映だった「感染」は今回貸出中で借りられなかったのですが、
そうやら各レビューを見ると「感染」のほうがグロっぽいとか。
「感染」と「予言」で違う恐怖を使い分けたって感じでしょうか。

で、これですね。双方に「不思議なもの」が映っている、という話がありました。
三尾天斗さんからの情報ですと、なんと「感染」にはモロに顔が映っているとか。
予言のほうは、下調べで検索していた時にヒットしたのですが、
火の玉のような赤い光です。

詳しくは、こちらのブログの記事に出ています。

予言については私も見ましたが…なにしろ光ですからねぇ。
顔に比べると、インパクトがどうも…。

とりあえず、見る前に「ここに映ってるんだって!」という知識があると、
さらに探す楽しみとワクワク感が増すかもしれませんね♪

今現在「感染・予言」には公式らしい公式が無いのですが、
制作元「Jホラーシアター」のサイトがあります。
感染・予言の予告編のみ見られるようです。
Jホラーシアター

***
追記:Jホラーシアターのサイト内に、ちゃんと予言・感染の公式ページありました。
単純に私の目がフシ穴だったらしい?
TOP画面、いくつか扉の出るところで、左端が感染、右端が予言に繋がっています。

夢の話。

2005-08-03 16:05:22 | 雑事

昨日見た夢の話です。

私は、広い座敷で、会社のものらしい宴会に出ていました。
そこは、大きな座敷を襖や障子で仕切れるようになっており、
大きな集まりがあるときは、間のそれを取り払ってひとつの大きな部屋にする…というような、
日本家屋っぽいつくりになっており、まるで、私の幼い頃住んでいた町の町内会館のような雰囲気。
その座敷の下座(座敷の玄関に近い側)が私の席だったのですが、
すぐ近くに、古めかしいダイヤル型のテレビ(しかも足つき)が置いてあったのを覚えています。
同じテーブルには、ビールやお酒片手に騒ぐオジサンたちや、数人の女の子がいたようです。
しかし、夢の中ではごく親しげに話し、笑っていた彼らは、
今思い出すと、全く知らない顔ばかりなのでした。

座敷の横に伸びた廊下を、ぱたぱたと数人の仲居さん?のような女性が
お盆を片手に忙しく働いています。
店ではなくこんな会館のような場所で、一体何故宴会なのだろう?
と、不思議な感覚に囚われながら、私は、ふと、違和感を感じて自分の姿を見ました。

帯が解けている。
そう考えて、私は初めて自分が着ているのが浴衣であることに気付きました。
周囲を見ると、他の女性はみな、会社の宴会らしくきちんとしたスーツを着ており、
こんな姿なのは私だけのようでした。

奇をてらってみんなを驚かせるために、私はわざわざこんな格好をしたのでしょうか?
何故自分がこんな格好をしているのかさえ、夢の中では曖昧で、全くわかりません。

しかし、とにかく今、帯は結び目が解けてしまっており、
このままにしておくわけにはいきません。
慌てて帯を押さえ、座敷の外に出て人目につかない場所を探す私の目に、
二階へあがる階段が目に付きました。

上にある部屋を使わせてもらおう。
そう思い、私は二階へあがったのです。

そこは、一階と同じ間取りで広くつくられた座敷でした。
廊下には、オレンジ色がかった電球がついていましたが、
座敷の方は電気もついておらずがらんとして、どこかうすら寒いような印象がしておりました。
もちろん、使っていない部屋に電気がついていないことなど当たり前です。
しかし、階下のあの喧騒に比べ、この二階の静けさはあまりにも深く、私はぞっとしました。

帯を直そうと部屋を探していた筈ですが、なんとなくその座敷に入るのは躊躇われたため、
結局、人気の無いのを良いことに、廊下で帯を直すことにしたのです。
しかし、どういうわけか、結べません。
するすると帯は手から逃げ、不思議なことに、腰に巻くたびにその長さが縮んでいくようにも感じられます。

そのうち、座敷の奥の暗闇に、何か潜んでいるようにも感じられてきて、
その焦りが余計に指先を狂わせだしたころ。
気がつけば、私が手に握っているのは、帯ではなく一本の手ぬぐいに変わっていました。
夢の私はそれを疑問に感じるどころではなく、それを急いで腰に一巻きして、
階下に逃げるように下りました。

階下は相変わらずの喧騒でしたが、どうやら人数も大分減り、お開きのムードが漂っています。
仲居さんの数も減り、一人二人の女性がぽつぽつと開いたビール瓶を片付けているだけでした。

社員らしい女性の一人が親しげに声をかけてきました。
何か、たわいない話をいくつかしたはずですが、内容はよく覚えていません。
しかし、ここの二階は出るんだって、というようなことも言われたような気がします。
それを聞き、私は、ああーやっぱり、と思っているのです。

一階はまだ、人間が生きて使っている、という命の気配のようなものがありましたが、
二階にはそれがなかった。
見た目こそ綺麗に整えられていましたが、まるで、打ち捨てられた廃墟のような雰囲気があったのです。

片付けは進み、部屋には殆ど誰もいなくなり、さあ私たちも帰ろうか、といったところで、
私は廊下の隅の棚の上にある、見覚えのある赤い帯を見つけました。
それは、間違いなく、私が最初に締めていたはずのものでした。
きちんと畳まれたそれを、私は首を捻りながらも手に取り、その会館を出ました。
外はすっかり夜になっており、さっきまでいた会館の窓は灯りが消されて、外の闇よりなお暗く、カーテンなどかかっていない筈なのに、中は全く見えません。

私たちが最後であるはずなのに、誰も鍵をかけないことを不審に思い、
「鍵をかけないの?」と聞くと、
必要ない、と皆に言われたところで、目が覚めました。


目が覚めてからぼーっとしばらく考えていました。
あの宴会は、一体なんだったのかと。
普通、町内会館で宴会なんて考えられないですよねぇ。
しかも、あの夢全体に漂うレトロな雰囲気。
黒々とした板床、広い座敷に並んだ長テーブル(無論足は折りたたみ式)
ダイヤル式足つきテレビ、オレンジ色をした暗い電球。

男性も女性も、今となっては顔は覚えていませんが、皆スーツでした。
ただし、私が覚えているのは座敷の玄関側…下座のみ。
上座のほうは、全然どうなっていたのか見ていないし、覚えていないのです。
そして、どういうわけか結べなかった浴衣帯。

そして思い当たったのは、もしかしたら、あれは葬式…
あるいは、それに類する「○会忌」とかじゃなかったかということです。

今でこそ葬祭関係は専用の会場でやるのが普通ですが、
昔は自宅…あるいは、家が狭い場合は町内会館で行うこともありました。
また夢の中で、私は浴衣を着ていましたが…私の浴衣の地の色は黒なのです。
黒地にグレーと色味を抑えたピンクの朝顔柄。
そこに赤い帯を結ぶわけですが…
帯は結局結べなかった。…禁色である筈の「赤」だったから…?


私が見ていない上座には、ひょっとしたら誰かの祭壇がしつらえられていたのでしょうか。

だとしたら、一体、誰の?