「予言」 2004年
監督:鶴田法男
出演:三上博史、酒井法子、堀北真希
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つのだじろう氏の名作「恐怖新聞」が原作ということで~、
一体いつ、あのお茶目なポルターガイストが出てくるのかと思っていましたが、
結局出てきませんでしたねぇ(笑)
その代わり、鬼形礼少年がなんともいえない姿で出演。
それにしても、アカシック・レコードなんて言葉、聞いたの20年ぶりくらいだよ(笑)
この映画で何より怖いのは三上博史の顔(笑)
やっぱりホラーは、出演者の恐怖の表情が決め手だな!と妙に納得してしまう。
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主人公、里見英樹は、家族で実家から自宅に帰る途中、立ち寄った電話ボックスで新聞の切れ端を目にする。
そこには、今現在の日付と時間…そして、事故の被害者として、里美の娘の写真が掲載されていた。
偶然見つけた新聞記事と、自分の娘の関係にとまどう里美。
そして、確かめようと外に出たとき…記事どおりの悲惨な事故が、目の前で現実となったのだった。
娘の死を事前に知っていたのに助けられなかったことに、自分を責める里美。
誰に言っても、未来を告げる新聞のことなど信じてくれるはずもなく、ついに妻である綾香とも離婚。
職場であった大学も辞め、細々と高校の臨時教師をしながら、里美はひとり、悔恨の日々を送っていた。
一方、里美と同じ大学に勤めていた綾香は、里美のことを少しでも理解しようと、
独自に研究を進め、一冊の研究書に出会う。それは…「恐怖新聞考」。
限られた人々に悲惨な未来の出来事を教える「恐怖新聞」。
それに関わる人々は、みな、奇怪な失踪や、無残な死を遂げていた。
里美は、恐怖新聞の存在を信じた綾香と和解し、二人でそれに立ちむかうことを決意する。
だが、綾香が仕事に出かけた後、里美のもとには、彼女の死を告げる新たな新聞が…
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全体的に恐怖度は低め。というか、画面で怖がらせる映画ではありません。
ホラーなのに物語がきちんと出来ていて、すごくバランスいい感じ。
ある意味、感動系ホラーとも言えるかも。
あ、でもでも、私にとっては怖かったですよ。
恐怖を感じるかどうかは、見る側が何を一番耐え難いかというのに左右されると思うのですが、
そういう意味で、ちょっと冒頭のシーンは辛かったな…。
私にも同じ年頃の子供がいるもんで…。
この映画のラストに「報われない」といった感想を持つ方もいるようですが、
おそらく、主人公はアレでかなり満足であったろうと思います。
むしろ、本来変えられない筈の過去を、幾度でもやりなおせるチャンスを貰ったと思えば、
逆に、かなりラッキーな人であったとも言えるのでは。
この映画の中では「未来を知る」という行為が大きな意味を持っています。
これが、例えば当たり馬券がわかるとか、いつ恋人と出会えるかというのであれば
問題ないのですが、恐怖新聞でわかるのは、他人の死期…しかも、新聞沙汰になるような、
悲惨な事故や殺人ばかり。
アカシックレコードには、不幸な情報しか無いってわけでもあるまいに、
わざわざそういった情報ばかり拾いあげて与えられるところに、何者かの…
(おそらくは、映画では出てこない「ポルターガイスト」の?)
影とその悪意とを感じました。
さて、この映画、公開時は二本立てだったことは、皆さん御存知のことと思います。
同時上映だった「感染」は今回貸出中で借りられなかったのですが、
そうやら各レビューを見ると「感染」のほうがグロっぽいとか。
「感染」と「予言」で違う恐怖を使い分けたって感じでしょうか。
で、これですね。双方に「不思議なもの」が映っている、という話がありました。
三尾天斗さんからの情報ですと、なんと「感染」にはモロに顔が映っているとか。
予言のほうは、下調べで検索していた時にヒットしたのですが、
火の玉のような赤い光です。
詳しくは、こちらのブログの記事に出ています。
予言については私も見ましたが…なにしろ光ですからねぇ。
顔に比べると、インパクトがどうも…。
とりあえず、見る前に「ここに映ってるんだって!」という知識があると、
さらに探す楽しみとワクワク感が増すかもしれませんね♪
今現在「感染・予言」には公式らしい公式が無いのですが、
制作元「Jホラーシアター」のサイトがあります。
感染・予言の予告編のみ見られるようです。
Jホラーシアター
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追記:Jホラーシアターのサイト内に、ちゃんと予言・感染の公式ページありました。
単純に私の目がフシ穴だったらしい?
TOP画面、いくつか扉の出るところで、左端が感染、右端が予言に繋がっています。