鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

物念世界

2016-04-10 11:39:34 | フリーゲーム(ホラー)
「物念世界」 ホラー風ADV
制作者:リリティー様(りりはうす

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3年前にアップされたゲームですー。
もっと古いゲームな気がしてたけど、案外新しかったのね…
私がDLゲームを知ったばかりの頃は、
ホラーっぽい作品ばかり選んでプレイしていたのですが。
その頃遊んだたくさんのゲームの中でも、これは印象に残るゲームでした。

不思議な夜市で手に入れた古道具たちが、女の子を不思議な世界に引き込む…
っていうシナリオに、和風の世界観と、少し暗めの音楽が、すごくぴったり。
凛ちゃんと家族の使う…京都弁?(関西の方言の聞き分けはつかない…)
も柔らかい響きで、ゲーム内の雰囲気に合っていて良いですね~

グラフィックや背景の、独特っていうか…
絵の具で描いたようなタッチも、良い味出してます。
3番目のステージは、花札の季節に合わせて12の世界があるんですが、
それぞれが綺麗。

新作の「愚者アリア」では、題材をタロットに移して、
さらに進化した美しい世界が見られますので、まだの方はそちらもぜひ!

それにしても、主人公・凛ちゃんの、素直で、少しのんびりした性格は可愛い。
ゲームの魅力の半分は、凛ちゃんにあり!と言ってもいいくらい。
こんな良い子じゃあ、古道具たちも無事に返すしかないよねぇ…^^;

あとの半分は、雪慈くんかな。
3つめのステージで出てきたと思ったら、最後にすべてを浚っていきました。

昔、最初にプレイしたときは、どうしても花札が見つけきれなくて、
なんとか雪慈くんを連れ帰りたい!と頑張ったものですが…
…どちらも、どこか切ないことには変わりなかったな…




ここからちょっとネタバレっぽく。


実際にプレイしてみるとわかると思いますが、このゲーム、
「味方だと思ったらそうじゃない」というパターンが多いです。

これを言うと京都の人に怒られそうですが、
一般的に言われる「京都の人は言うことと考えることが違う」っていうのを
彷彿とさせる感じがあるような気もしますー(夜市の仮面の人々とかも、ね)

それに方言っぽい言葉や、凛ちゃんのゆったりめの性格、和風の設定があいまって、
なんともいえない、ほの暗い世界観を作り出しているのですよね~

かといって、その「雰囲気」だけに頼るのではなく、
しっかりゲームとしての、探索や謎解きも作りこまれていて、
飽きずにプレイさせてくれるのも素晴らしい。
ボリュームとしては短めにも感じますが、
ゲームも食事も、もっと食べたい遊びたいってところが適量…?w




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