「VILLAGE」 2004年
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディ
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森に囲まれたその村には、いくつかのタブーがあった。
「森に入ってはいけない。不吉な赤い色を封印せよ。警告の鐘に注意せよ」
村を囲むその森には、肉食で凶暴な存在が住んでおり、住み分けの契約によってのみ、彼らの平和は守られていたのだ。
閉鎖された村では、当然高度な医薬品は手に入らず、ある日幼い少年が命を落としたことをきっかけに、若者ルシウスは、医薬品を手に入れるため森を抜ける許可が欲しいと、村の「年長者」たちに申し出る。
うーん、うーん、これは…どう書いても、ネタバレになるような…?
映像の印象としては、全体に抑え目の色彩の中、黄色やら赤やらがくっきりと浮かび上がって、幻想的な感じ。
どこにあるのか、いつの時代なのかも明かされないまま「大草原の小さな家」風の生活を送る村人と、それに対する村のしきたりの奇異さが目立ち、前半はとにかく「何ここ?何なのこの村?」という気持ちになります。
というか、当初「これはホラーだ」と思い込みがあったので(笑)村人全員実は既に死亡済み!ここは死後の村!という仮説まで立てて見ていた私(汗)…そんなワケないっての。
むしろホラーというよりは…「愛」の物語かもしれない。
詳しい説明は省きますが、色々と意表をつかれました。
さすがは「シックスセンス」のシャマラン監督。
特に…平和な生活を望むものたちの楽園を壊したのが、ある意味一番純粋であるともいえるものであったということには、人間の悲しさを感じます。
ああ、もうネタバレにならないようにするためには、こんなことしか書けないよん~。