鼠喰いのひとりごと

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下妻物語

2005-05-07 01:22:15 | 映画(邦画)

「下妻物語」 2004年
監督:中島哲也
出演:深田恭子、土屋アンナ、安部サダヲ、小池栄子他

***
笑った! 面白かった!
以前、陰陽師2ではその演技のカルさに「…?」って感じだった深田恭子ですが…
この作品の彼女は最高ですね!
とにかく、最後までぐいぐいと引っ張られて見てしまう映画です。
そして、見た後がとても爽快。

さて、ストーリーはといいますと…
ロリータもレディースも、いわば「私の知らない世界」だったせいか、現実にある「茨城県下妻」が舞台であるにもかかわらず、ファンタジックな物語のようにも思えました。
フリフリのロリータファッションに身を包み、見た目可愛いのに中身は醒めてて、自分の好きな道を歩いてどこが悪いかという生き方を貫いている桃子(つーか、彼女を見てて、すごく侠な生き方に見えたのは私だけですか?)とレディースに入っていながらバイクは原付(!)、突っ張ってるけどなんか間が抜けていて憎めなくて、この子実は凄い素直なんじゃないだろうかと思わせるイチゴ。
二人のキャラの作りも良かったし、深田恭子と土屋アンナもぴったり役柄にあっていました。
見た目の組み合わせも強烈なんですが、見ているうちに、ああ、この二人って本当にいい組み合わせなんだなーと思うシーンも多く、面白いけどいい話!って感じ。

そしてその二人の脇を固める、誰をとっても個性的で強烈な面々。
桃子の母親役の篠原涼子は、ソフレのカッパのCMを髣髴とさせる感じで面白く、父役の宮迫博之はいかにも吹っ切れたダメ親父っぷり。
レディース総長役の小池栄子は本当にやってたんじゃないの?と言いたくなるくらい、なんだかやたらとハマっているし(汗)ロリータブランド「BABY」の社長は、さすがに良い役を振られてはおりましたが…仮にも実在するだろう人物をこんなにデフォルメしちゃって大丈夫かいな?という感じ。
そして…強烈な髪型で視聴者に印象深い安部サダヲ演じる「一角獣の龍二」は…いや、見てもらえばわかります。一角獣。まさしく彼は一角獣。

そうですねー、「湘南爆走族」が好きなひとなら、きっと楽しめると思います。
暴走族を扱ってる部分が大きいせいか、ギャグの感じとかがなんかちょっと似てる?

また、曲も良かったので、公式サイトを見てみたら…管野よう子?
友人が、やたら好きなんですよね、管野よう子!
以前、「攻殻機動隊」のテレビ版一作目のオープニングがいいね、と話したところ、それが管野よう子の曲だと教えてくれたことがあったんですが…今回も、聞いていいなと思ったらこの人!
私は無知だったのですが、どうやらとても良い曲を作る、話題&人気の方であるようです。
最近公開された「阿修羅城の瞳」でも、音楽を担当されております。

とにかく、全編通しておバカで可愛くてちょっといい話。
さりげないセリフのひとつひとつも、良く考えるといいこと言ってるしー。
中でも桃子の「幸せを勝ち取るのにも、勇気がいる」という言葉は、真理だなぁと思います。

ぜひぜひ、見てみてくださいな。
きっとこの映画を見たあとは、決して悪い意味でなく、ジャスコへの認識が変わるはず!(笑)

下妻物語 公式サイト

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