鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

ライブラリウム

2017-01-04 11:25:33 | フリーゲーム(ファンタジー)
「ライブラリウム」 探索ゲー・水中図書館
制作者:sinononn様(公式サイト

=======================

ふと気が付けば、謎の水中図書館にいたマコちゃん。
幼馴染のヒロとともに謎を解きつつ、この不思議な場所から脱出しませう。


「白はこ」の作者さんですね~
ファンタジックな異世界の物語だった「白はこ」と違い、
今回は、高校生の女の子と男の子が主人公。
舞台も学生には身近な場所である図書館です……ただし、水中の。
マコとヒロが、一体なぜこんな場所にいるのか、
プレイヤーは二人とともに、その真相を解いていきますー。

図書館の雰囲気って独特で良いですよね。
新刊の立ち並ぶ、大きな本屋さんも好きだけど、
何十年もみなに読まれた古い本の、どっしり静かな佇まいもいい。
図書の貸出カードって、今は電子化してなくなっちゃったけど、
あそこに名前書くの、何か『自分のしるしを残す』みたいで好きだったな…

もしかして、作者さんは司書さんの資格持ちなのでしょうかね。
今回のゲームは、図書館に関する理念とか、
本の分類とかの蘊蓄が多めになってますー。
あまり派手な演出は無く、基本、本を探して読んでヒロと会話する…っていう流れなので、
本や絵画にもともと興味のある人には、きっと楽しい。
逆に、膨大な本をいちいち調べるの面倒って人には、あまり向かないかなぁ?

パスワードは、ちょっと考えればわかる範囲…だと思う。
5文字パスは、2桁の数字で一文字。10の位は母音。1の位は子音。
詰まりそうな部分は作者様のサイトにヒントがありますので参考に。

いろいろ悩みがちな気弱な男の子と、
それを支えて喝を入れる元気な女の子の組み合わせは、
白はこ同様に爽やかで気持ちいい。
サックリプレイできる良ゲームでした。


一つ残念だなと思ったのは「水中」という設定が、
シナリオ上は殆ど意識されないつくりであったこと。

もともと、水中で紙の本が読める、ということ自体ファンタジーだし、
エンディングを考えれば、実際の物理法則があてはまらなそうな世界とはいえ、
水中なのにオブジェクトとして金魚鉢があり魚の泳ぐ池があり、
電気がショートしても周囲に影響もない…のは…
「水底の世界」というのは、おそらく深層意識の海の底、という見立てなのだと思いますが…
正直「水中」という設定がなくても、そのまま行けてしまう話のようにも思えます。

水の中にいる、という特徴を生かしたエピソードがいくつかあると良かったかもしれない。
青みがかって揺れる画面は、とてもキレイですけどね~




「お腹空くんだよ、その匂い」
…食べちゃいたいってことですねわかります。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。