鼠喰いのひとりごと

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湖底の童歌

2018-06-16 01:35:56 | フリーゲーム(ホラー)
「湖底の童歌」
探索ADV・民俗学ホラー
制作者:shizuka様(公式サイト

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大学のゼミの一環で、かつて、水害で湖の底深く沈んだ村を調査しにやってきた、国守和真。
「耳が良い」彼は、人ならぬものたちの存在を、音で感じる特技を持っていた。
神社の息子で、和真よりずっと目も耳も効く友人・真代悠也とともに、発掘調査に加わったものの、そこは案の定、見えない存在がひしめく場所で…初日からまんまと家に幽霊を「お持ち帰り」してしまう始末。
その日は、そういったことの対処に詳しい保護者・黒田咲樹のおかげでことなきを得たが、さらにその翌日、どこからともなく響くわらべ歌に導かれるように、和真は、遠い昔…まだこの場所が水に飲みこまれる前の村へと引きこまれてしまう。


というわけでー。久しぶりの正統派ホラー!
うーん。やっぱり考古学や民俗学と、ホラーって相性いいですよねぇ。
今作は、水害で水底にしずんでしまった村を舞台に、そこにまつわる姉妹巫女の無念と後悔とを解き放つ物語となっております。

水底にそのままの姿で沈んだ建物! 廃墟好きならその言葉だけでも超アガっちゃいますね。
高度成長期にはあちこちで作られていたダム。おそらく、そういう場所はいっぱいあったのでは…と思うんですが。日本の建物は木でつくられたものが多いぶん、すぐに朽ちて原型とどめなくなっちゃうのが残念ですねぇ…

さてさて「湖底の童歌」に話を戻して。
探索中は、けっこうドキっとさせる演出があちこち盛り込まれているんですが、思ったほどは恐怖度は高くありません。
出てくる巫女姉妹幽霊は、怖いってより健気で可愛いし…何より、主人公が一人っきりじゃない!っていうのが、すごく心強いんですよ。
このテの探索ゲーは「たった一人」で無人の屋敷をウロウロしなければならないことが多いんですが、このゲームは、主人公の和真以上に霊感のあるキャラが3人、一緒の世界に入ってきてくれています。
…まあ、探索自体は一人でやらなきゃいけないんですが、何かあっても助けてくれそうな人がいるって、それだけで安心。

ただ、探索の仕方によっては…最後にだけ、少々ゾっとする展開が…!
これは、今後の物語への伏線?続編への布石?らしいので、気になる方は、ぜひともチェック!しておきましょう。
屋敷のあちこちで現れる黒い着物の少女を、すべて見るとフラグが立ちますので、がんばってウロウロしませう。

あ、一応、即死イベントが何カ所かあるので、セーブはこまめにするのが無難…
主人公の「耳の良さ」を駆使すると、危ない場所はある程度察することができるかも…?







主人公の和真くんの身の上や、保護者の咲樹さんには、まだまだ語られない秘密がありそうな様子…
果たして、この続きでは、そこに触れてくれるのでしょうか?
続きが楽しみな作品ですー


てか……まさかと思うけど、咲樹さんて…??

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