鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

愛しいキミに手を伸ばし

2018-04-16 13:58:04 | フリーゲーム(ホラー)
愛しいキミに手を伸ばし
アツマール・ホラー探索・ぼくのかんがえたさいこうのめがみさま
制作者:椎菜葉月様

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死霊術師のセツジンが、死霊の願いを受けて、その恋人を探して再会させる話です。

…粗筋だけ書くと、なにかこう、感動とヒューマニティ溢れる話のように思えますが…
各所に残虐設定と、工口設定とワイ談が散りばめられた、なんともアツマールっぽい探索ゲームでした。

恋人がさらわれたのは「すべての欲望を肯定する」女神メアリスを奉じるカルト教団。
人間、欲望のままに生きるととんでもないことになるようで…近くの村を襲って、殺すわ攫うわ●●するわ生贄にするわと、そのあまりのタチの悪さに国に粛清(皆殺し)され、現在は犠牲者の骸骨だけが散らばる無人の廃墟となっております。

主人公セツジンと、その配下の死霊「青ドジ」とが、その建物を探索していくわけですが…
まあ、ご想像のとおり、残された記録その他が相当アレなので、苦手は人は注意ですよー

あと、セツジン自身の設定がかなりテンコ盛りなので、最初はプレイヤーに置いてきぼり感がありますね。
世界観やキャラをきちんと把握しようと思うと、キャラ説明から会話まで、しっかり読まねばわかりませんが、まあ、わからなくても、わからないなりにゲーム自体はクリアできるので…
プレイしてみて、セツジンと青ドジの二人に興味を覚えた方は、オマケや作者様サイトを熟読してみると良いかもしれません。

とはいえ、世界観のぶ厚さに比べ、ゲームのクリア自体は短時間で簡単ですし、エンディング分岐の多彩さ、それぞれに効いた捻りが面白いゲームでした。
全てのエンディングを見終わると、おまけで「メアリス」が生まれた経緯が見られるのですが、それがなかなか考えさせられますぞ。
それを見ると、そこまでのエンディングで見た「邪悪なメアリス」の印象ががらっと変わるので、プレイ時はぜひともそこまで頑張ってほしいっす。

…受け手書き手によって、どんどん性格や設定が変わっていってしまうのは「創作キャラ」の運命ではある。
特に二次創作だと、キャラの原型とどめてないときがあるからなぁ。(絵的な問題ではなく、このキャラはこんなこと絶対しないんじゃないか、という行動をさせられてると、本当に好きで創ってるんだろうか?と思う時がチラホラ)

ちなみに、恋人の名前や、パスコードは毎回変わる仕様なので、周回時は注意のことー

個人的に強烈だったエンドは3番目。いろんな意味ですごい;てか、あのドットの動き……;
好きなエンドはエンド7。案外この二人合う気がしなくもないんだけど。食べても食べてもなくならないし。



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