御神紋、というのをご存知でしょうか。
それぞれの家に“家紋”が伝えられているように、それぞれの神社にも“御神紋”が定められています。御祭神やその神社の成り立ちなどに基づいて定められており、八幡宮などの『巴紋』、稲荷社の『稲紋』等が代表的なものですが、基本形だけでも200種類以上あると言われています。
この鈴鹿明神社の御神紋は『祇園守紋(ぎおんまもりもん)』です。
祇園守紋はその名の通り、京都祇園にある八坂神社にて頒布されていた御守を表したものと言われています。由緒によると当社は弘治2年(1556年)に八坂神社より素戔鳴尊を合祀したとあり、その縁で御神紋になったと考えられます。
他にも、福岡・太宰府天満宮の御神紋は菅原道真公の愛した花の『梅花紋』、和歌山・熊野三大社は神の使いである『烏紋』、京都・八坂神社は祇園守紋ではなく『木瓜紋』と、調べてみると面白いものです。
家紋もそうですが、すべて神社には御神紋が定められております。神社に参拝される際は気にしてみてはいかがでしょうか。
本殿の調度品など、様々な場所で意匠に入れられています