座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

衣更えの準備

2017年09月30日 | 神社知識・作法・歴史

一般的に衣更えと言えば6月1日と10月1日。 神社界では立夏立冬で行ったり、また地域の気候に合せて早めたり遅くしたりと融通をきかせて行っている所が多いかと思いますが、この鈴鹿明神社では世間と同じく明日の10月1日に衣更えを行う予定です。

薄手の夏用装束は今日で下げて一度洗濯をし、明日の月次祭からは冬用装束を着装します。 風も涼しさが勝ってきた頃で、今年の衣更えは丁度良い時期になりました。

これから着る厚手の狩衣。光沢があり、鮮やかな紋様を楽しむことができます

今までの薄手の狩衣。風が通るよう生地の目は粗く、色も涼やかです

夏の例大祭の一場面

夏場はよく“そんな装束を着ていて暑くないのか”と聞かれます。 私達がよく着ける「狩衣」は袖口が広く、胴の側面を縫っていない「闕腋袍(けってきのほう)」ですので、風が吹いたりしていれば見た目ほど暑いものではありません。

…しかしそれは建前のようなもので、地鎮祭ともなれば屋外の炎天下での奉仕、狩衣の下にも白衣袴を着けていますから過酷に感じる事もあります。 個人的には寒さより暑さの方が辛いので、これからの時期は大変ありがたいですね。

ただ狩衣は手先足先を覆うものではないので、寒い時期にはまた苦労があるのですが…それはまた別の話に。