それぞれの家に伝わる家紋のように、神社にも『神紋(しんもん)』というのがあるのはご存知でしょうか?
確認されている御神紋は約120種だそうで、7000種を超えるといわれる家紋には及びませんが、これは氏族と違い里村の神社は他と紋で区別する要がなかったためと言われています。
しかし御神紋もその神社の由来や歴史を映すものです。 当神社では『祇園守紋(ぎおんまもりもん)』という御神紋を主に使用しております。
祇園守紋
この祇園守紋は文字通り、京都祇園の八坂神社と繋がりのある神社で用いられている紋です。
独特の造形ですが実は謎の多い紋でもあります。 中央の交差した棒(巻物)が原型とされていますが、その周りの装飾は鎌・雲・銀杏にも見えるものの由来はよく判っていません。
この鈴鹿明神社は神社由緒に弘治2年(1556年)八坂神社を合祀したとありますので、その御縁で御神紋をいただいたのだと考えられています。 今では神社の装飾や夏の例祭の法被、御朱印などにも御神紋を使用しています。
本殿の装飾や社名碑にも御神紋が見えます
御神紋には家紋に見られない変わったものも多数あります。 神社にお参りの際は気にされてみてはいかがでしょうか。