座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

七五三詣とは

2014年10月24日 | 神社知識・作法・歴史

11月も間近となり、神社は土日吉日ごとに七五三詣のご家族で賑わうようになりました。

一般的に『7歳の女子』『5歳の男子』『3歳の男女』がそれぞれ晴着をまとって神社に参詣し、無事成長を感謝し祈願するのが七五三詣です。

昔から子供が3歳になると、それまで剃っていた髪を伸ばし始める“髪置(かみおき)”という風習があり、続いて男子が5歳になると大人と同じ設えの袴を着る“袴着(はかまぎ)”、女子が7歳になると子供用の付紐から帯に替える“帯解(おびとき)”という儀式が行われました。

かつて五代将軍徳川綱吉が子供の祝儀を11月15日の吉日に行ったという故事から、この日の前後に七五三詣を行う方が多いようですが、今は9月・10月に七五三詣をする方も少なくありません。

医療技術の整わない昔、子供が無事に成人する事は決して当たり前ではありませんでした。“七つ前までは神のうち”という言葉がありますが、子供を慈しむ気持ちがいかに切実なものであったかを示すものでもあります。親心として、現代まで続く言葉であると思います。