この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

テクニカルプライズ合格記

2011-04-05 21:01:02 | スキーの話題一般

それではテク受験のことを書いてゆきたいと思います。前日の土曜日にサンメドウズ入りしました。事前講習は指導員資格があると免除になるのでパスして、クラブ仲間とビデオ撮りに徹することにしました。

今回はクラブメンバーや知り合いが何人か一緒に受験することになりました。心強かったです。マスターズ技術選に出場している仲間も何人か来ており、練習中に情け容赦ない指摘が飛んできます。実力不足はこの期に及んで直しようもなくかなーり凹みます。

この日は検定予定バーンの滑り込みとビデオ撮りを徹底的に行いました。宿へ帰ってからはクラブ仲間との楽しい夜でしたが、あまり飲み過ぎないようにして(笑)、20時前には早々と寝てしまいました。

さて本番当日になりました。天気は曇りで気温はかなり低いです。ゲレンデ出てみると4月とは思えないバーンの硬さです。コブ斜面は凍っておりボブスレーコース状態です(大汗)。それでは種目順に振り返ります。

(1) 整地小回り(Dコース)
サンメドウズ一番の急斜面でしかもこの日は非常に硬いバーン状況です。 山回りで止めるエッジングになって減点されるという典型的なシチュエーションです。出来るだけ板を回し込んで丸い弧を描きながらも板を走らせながら積極的に落下してゆくという高い技術が要求されます。

一種目目はいつも緊張でうまくいかないのですが、この日は体も動いてまずまずの出来でした。下で見ていた仲間も良い滑りだと言ってくれました。のちの講評で教えてもらった得点は3検定員とも75点の75点(=合格点)でした。

(2) 整地大回り(Dコース)
Dコースの最上部にスタート地点が上げられました。それでもまだ距離が短いので大回り板で滑ると高速3ターンくらいで何もできないままゴールしてしまいそうです。大回り系種目も小回り板で滑って技術要素をしっかり見せる作戦でいきました。

とはいえ技術選で培ったアグレッシブ・スピリットだけは失ってはいけないと思い、全力漕ぎ+クローチングで急斜面に突っ込んでいきました。途中一カ所スキーを取られるミスがありましたが、その後は技術要素を見せながらも攻める滑りができ、得点は75×3で75点でした。

(3)整地フリー(Dコース+D-2コース)
得意のフリーです。検定員はコース途中で見るというやり方でしたので、検定員の方に向かって滑って急斜面でリズム変化、までは考えていたのですが、そこを過ぎたあとにフツーに気持ちよく大回りして終わってしまいました。

得点は76-75-75で75点。得意のフリーで加点がもらえずちょっと残念。ちょっと演技構成がシンプル過ぎたのかもしれません。

(4) 不整地大回り(D-1コース)
コブ斜面の大回りです(汗)。しかも前日に深く立派に育っていたコブがそのまま凍った状態です(滝汗)。受験生による懸命の(笑)デラ掛けにも関わらずまだかなりの深さがあり、難易度高しです。コブの頭を飛ぶように滑ると点が出ないという情報があったので、雪面コンタクトしながら足腰のサスペンションを目一杯使って必死に滑りました。

滑りにちょっとビビリが入っていたので、これは落としたかもと思いました。しかし結果的には75-75-74でぎりぎり75点。期待したフリーでの加点が無かったので、もしこれを落としていたら不合格だったということですねぇ(冷汗)。

(5) 不整地小回り(Aコース上部)
いよいよ最終種目です。 朝イチはボブスレー状態でどうなることかと思いましたが、パトの方々が馴らしてくれたらしく、加えて昼になって気温が上がってきたこともあり、非常に滑りやすい状態になっていました。コブラインは3本あり、前日練習で相性の良かった左ラインを選択。スタートしてすぐに滑りやすさを実感できたので積極的に攻めてゴール。

得点は75点×3で75点。安定した滑りが評価されたと思います。

まとめ
最終成績は75点オールの375点で合格。 きっと不整地大回り落としたよな~不合格だよな~などと凹んでいたので、合格発表で名前が呼ばれたことに気づかず、仲間に言われて自分だと分かったときは全身の力が抜けてしまいました。夢にまで見た合格シーンのはずですが、信じられない気持ちで頭がぼーっとしてしまい何がなんだか分からないまま終わってしまいました。

クラウン受験者16名中1名合格、テクニカルは23名中3名が合格しました。3人のうち一人はクラブ仲間、もう一人もキャンプなどで練習してきた仲間でした。一緒に喜びを分かち合いました。

スキー検定合格への道という無茶なタイトルで2006年から始めた本ブログも、準指導員とテクニカルプライズという二つの大きな目標を達成することができました。しかしテクニカル検定の難易度が思っていた以上に高く、その道のりは本当に辛くて苦しくて、何度も諦めそうになりました。

こうして何とか目標を達成できたのは一緒に練習してくれた仲間たちのおかげです。みんな本当にありがとう!

とりあえず今シーズンも残り少ないですが、検定のこととかすべて忘れて、仲間とスキーを純粋に楽しみたいと思います。