この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

上体と下肢のマッチング

2015-12-25 21:39:28 | スキーの話題一般

前回の記事で、旭潤子デモのレッスンが教わったバリエーショントレーニングが役に立ったと言いました。

両手を組んで滑る上体と下肢の逆ひねりからひねり戻す動きが、切り替え時の板の走りを引き出すことを体感できるトレーニングでした。

ふと思い出しました。この運動は、以前僕がブログで書いた、松沢聖佳選手の小回りの滑り方に通じるものがあると思います。(5:23からご覧下さい)


(松沢聖佳選手の会心の小回り。5:23〜)

彼女が技術選の中でベストの滑りと仰っているように、バランス・リズム・タイミングがマッチした実に素晴らしい滑りです。

映像の中で彼女が「上体と下肢のマッチングによってスキーの性能を引き出せている滑り」という言葉から、滑っているときの気持ちのよい感覚が伝わってきます。

ちょっと考えていて思い出し、気付いたので記事にしてみました。

寒気の到来で雪不足がそろそろ解消しそうですね。いよいよ本格的なスノーシーズン入りです。


初滑り&クラブキャンプ@湯の丸

2015-12-20 17:24:11 | スキーの話題一般

皆様ご無沙汰しております! いよいよ私のスノーシーズンがスタートしました。今シーズンは暖冬で雪が少なく、各ゲレンデもゲレンデ作りに苦労しておりました。そんな中、恒例のシーズンイン・クラブキャンプに参加してきました。

(緩斜面だけの湯の丸スキー場)

場所は湯の丸スキー場。講師はおなじみの高瀬慎一ナショナルデモンストレータと旭潤子デモンストレータのお二人です。クラブ行事として毎シーズンインはこのお二人にお願いしてきました。

二班に分かれて初日は潤子デモ、二日目は高瀬ナショデモのレッスン。しっかり板に荷重を掛けられる両スキーのポジションからスタートして、外足荷重のポジション、外股関節屈曲のポジションなどのバリエーショントレーニングを通じて、外スキーのたわみを引き出すポジショニングを確認しました。

なかでも「これはイイ!」と思ったのは、潤子レッスンでのバリエーショントレーニング。両手を胸の前でクロスさせて組んで滑るもの。ターン後半の外向外傾の逆ひねりから、ニュートラルポジションにかけて正対してゆく際の上体と下肢のひねり戻しエネルギーを板にうまく伝えられるようになると、「板のたわみ解放によって板が走る」という感覚が掴めると思います。「板のたわみを感じられない」「ターン後半で板を踏みすぎてしまう」「板が詰まってしまい走らない」「体が常に板と正対してしまい逆ひねりが作れない」とお悩みの方にも、是非取り組んで頂きたいメニューです。

お二人のレッスン楽しかったです。楽しいレッスンは時間が経つのが速い! 緩斜面低速トレーニングなのに二日間のレッスンがあっという間に終わってしまいました。お二人ともますます教え上手になってきたなぁと実感します。

このキャンプで教わったことをベースに、今シーズンも楽しく上達したいと思います!


2015年度マスターズサーキット総合成績

2015-08-06 21:14:46 | スキー技術選

この8月からいよいよ2016年度スノーシーズンとなりました。とんでもない猛暑の日が続いておりますが、来る冬シーズンに向けて早くも滑りのイメージを膨らませております。

さて、昨シーズン2015年度のマスターズサーキット総合成績3位の表彰状と賞品が「宅配便で」届きました。これを眺めていると、しみじみと昨シーズンに打ち立てた「技術選3戦連続で1点差の4位で表彰台を逃す」という輝かしい記録が思い出されます(涙)。そして頂いた賞品にしみじみとした涙が重ねて流れてきます。。。


ずらりと並んだ協賛ロゴの入った目立つ賞品バッグは町中で衆目を集めそうです(T_T)

そんなこんなですが、来シーズンも頑張りま〜す(^^;)


古いスキー道具を処分

2015-06-12 20:50:58 | スキーの話題一般

ご無沙汰しております。季節外れ(?)のスキーネタでの更新です。

スキーに行かなくなった週末になったので、スキーウエアの洗濯して(やり方については過去の記事をご参照下さい)、スキー板をチューンアップに出して、スキー道具を押し入れに仕舞ったりしています。

古くなってリプレイスしたスキー道具はサッサと捨ててしまえばよいのですが、練習や検定で苦楽を共にした相棒達です。どうしても捨てられずにいましたが、さすがに量が溜まってきて置き場所がなくなってきました。

意を決してもう使わないであろう道具を捨てることにしました。まずブーツ達。

(4回連続で履いてきたアトミックブーツを並べてみました)

今回捨てたブーツは一番左のアトミックRT FR130 (2007-08モデル)、その隣のRT FR110(09-10モデル)の2セット。ラスト98mmと広いRaceTechのお陰で足が痛い問題が解消し、滑りに集中できるようになりました。この2台のブーツを履いてテクと正指導員検定を受検し合格しました。その思い出が詰まったブーツ達を今回、意を決して捨てました。

そしてスキー板。準指導員検定の時に履いていたサロモンDEMO9(2005-06モデル)、テク検定を共に戦ったオガサカKS-TE(06-07モデル)とオガサカKC-RV17(08-09モデル)、クラウン検定で苦労を共にしたHart Circuit 9.2ST(12-13モデル)、以上の4台。さらにスキーウエア2着。どのスキーギアも思い出がたくさん詰まってる! 自分の分身ですので身がちぎれるような思いで捨てました。 

どんだけ古いものをため込んでたんだ?という皆様からのお約束のツッコミ、ありがとうございました。

さーて、断捨離が済みました。今週末はICIカスタムフェアです。来シーズンに向けた新しいギアを求めて物欲選手権の幕開けです(笑)


今シーズンの振り返り

2015-05-24 16:29:36 | スキーの話題一般

昨日のかぐらをもって今スノーシーズンを終えました。恒例のまとめを行います。

滑走日数 59日(昨シーズンは62日)

惜しくも大台の60日突破はなりませんでした(笑)。しかし訪れたスキー場は15カ所とかなり多め。昨シーズンも16スキー場でしたので、2年連続でいろんなスキー場を幅広く滑りました。

一番多く滑ったのは志賀と八方の9日でした。初訪問は湯沢パークスキー場でした。奥只見スキー場には11年ぶりに訪問。浦佐スキースクールに通い詰めていた頃のことを懐かしく思い出しました。

今シーズンはシーズン始めはたくさんの雪が積もりましたが、シーズン後半の大雨と高温によりあっという間に雪が解けて、結局最後の方はいつもより土の地面が出るのが速いかなという年になってしまいました。

次に今シーズンの成果の振り返りです。

今シーズンチャレンジしたクラウン検定にて、念願のクラウンプライズに合格することができました。クラウンを獲ることを目標としてイメージし、それに向かって何年間も努力して来ました。苦手の小回り種目を改良してようやく待望の合格点をもらうことができ、長年の努力の成果が実った上に憧れの八海山会場にてクラウン獲れたことがなにより最高に嬉しかったです。

そして今シーズンで2回目の出場となる東京都技術選(都予選)ではぎりぎりでしたが決勝に進むことができました。都技術選で求められている要素を理解した上で、苦手の小回りウエーブ種目をそつなくこなし、その上でアグレッシブさやダイナミズムを出したことが結果に繋がったと思います。大会直前に小回り板をアトミック板に変えたことで決勝に進むことができ、さらにその後のクラウン検定合格にも繋がったことを考えると、このマテリアルチェンジの決断が今シーズンの成果を大きく分けたのかなと思います。

フィジカル面では引き続き飯島庸一トレーナーの指導を受けました。個人的に受けていたフィジカルトレーニングに加えて、駒沢公園での陸トレ、そしてショートポールを用いた雪上でのトレーニングと、多角的総合的に体の使い方を学びました。今シーズン達成出来た成果は飯島さんから受けた長年の指導の成果が出た結果であることを実感します。

このように、今シーズンは自分の目標が達成できた良いシーズンになりました。しかしまだまだ現状に満足できていない自分がいます。

一つは、東京都マスターズ選にて点数が伸び悩んでいる自分です。特に小回り種目で上位選手から大きく点差が空けられています。小回り種目を制しなければこの大会を制することができない気がします。

二つ目は不整地小回りです。今の自分の滑りではスピードが遅く、しかもシルエットがカッコ悪いです。なんとしてでも自分のコブ滑りをめっちゃ速く、めっちゃカッコよくしたい。

来シーズンに向けて何をするべきかは明確になりました。オフシーズンに入りますがしっかりフィジカルを鍛えて来シーズンに向けて準備をしてゆきたいと思います。


今シーズンのラストラン@かぐら

2015-05-23 22:43:28 | スキーの話題一般

本日はかぐらにて日帰りで滑ってきました。いつものSkier_Sちゃんに加えて、職場の同僚と一緒に滑りました。そしてゲレンデではたくさんの知り合いと出会いました。この時期はそれ系のスノーヤーが集結しますね(笑)

かぐらもめっきり雪が減って、まともに滑れるのはメインバーンのみ。それも土が出ている箇所も増えて練習に集中できにくくなりました。コブレーンの入り口では人がたくさん溜まっていますが、この時期になると上手い人が多いので途中でコケてレーンを塞いでいる方も少なく、ストレスは比較的感じなかったです。

(めっきり雪が薄くなったメインバーン。混んでいたけどコブレーンはめっちゃ深くて楽しかったです)

今シーズンの終盤は八方尾根とかぐら、および奥只見にてひたすら小回り系の改良に取り組みました。整地小回りではこれまで入れたことのないポジションに入れる感覚を得て、来シーズンへの期待に繋げることができました。

ところが不整地(コブ)滑りにおいては、八方にて急斜面でもスピードコントロールされた滑りにまとめることができましたが、その後にモーグル滑りの要素を取り入れようと試行錯誤した結果、滑りを崩してしまい迷走状態に陥ってしまいました。

かぐらと奥只見にてスキー仲間のモーグル先生お二人にアドバイスをもらいながら一本一本集中。滑り込んだ結果、本日なんとか会心の一本で終わることができました。

モーグル要素を取り入れて、速いながらもターン弧をしっかり描いて滑る、僕が目指している『めっちゃカッコいいコブ滑り』の方向性が少し見えたかな。来シーズンこそ完成させたいです。

(楽しかったかぐらメインゲレンデ。来シーズンもよろしくね!)


(帰りのみつまたロープウェイ前の通路はおそらく今週末で終了な感じでした) 

そして本日をもって滑り納めです。今シーズンも大きな怪我も故障もなく無事シーズンを終わることができました。一緒に楽しく滑って下さったたくさんのスノーヤーの皆様に心から感謝したいと思います。

みんな、ありがとね! そして来シーズンもよろしくね!!


奥只見コブトレーニング

2015-05-17 23:56:16 | スキーの話題一般

今週末は奥只見にコブトレに行ってきました。

奥只見に行くのは何と11年ぶり。浦佐でバッジ2級に合格した年に初めて行って以来です。あの時は凄い長いトンネルの先にある山奥だなぁとびっくりして、緑の学園に泊まったら「ここは幽霊の出る場所だ」と言われて夜中じゅうビビリまくり、そしてコブ斜面にはヤラレまくりで凹みまくった記憶だけが残っています。

土曜日は雨予報でしたのでまったりと出発。長い関越トンネルを抜けても雨でしたが、長い長い奥只見シルバーラインのトンネルを抜けてもやはりそこは雨でした(笑)

1時間ほど車内で待機していると小降りになりましたのでゲレンデに出ると雨も止んで青空ものぞくようになりました。

午後はモーグル師匠と合流してモーグルトレ。課題であるコブでの速いターンを練習。暴走することなくスピードコントロールし、かといって板を横に向けて止めるエッジングをすることなく、縦に速く落ちながらもしっかりターン弧を描くという僕が目指している滑りを試行錯誤しましたが、なかなか納得できる滑りにはなりません。

この日はゲレンデに熊が出没したという情報でリフトが終了時刻を待たずに停止。フラストレーションが溜まったまま一日目を終了しました。

二日目は気持ちのよい晴れ。前日にできなかった動きを色々試してみました。凄く上手くいってオレサイコーな一滑もあったのですが次に滑ると再現出来なかったりで、一喜一憂な感じ。

まぁ、取りあえず今回のトレーニングではこんな感じの滑りになりました。

モーグル師匠のお陰でスピードの次元は少し上がりました。しかし密脚とかトップ先落としとかに関してはまだまだ全く納得できるレベルではありません。

今回の奥只見で今シーズンの滑り納めになるかなと思っていたのですが、全然納得できない感じです。来週のかぐらにも行ってしまうのか? しかし激混みの見込みを考えると行くのは気が滅入ります。はー悩むなぁ。。。


サルコブトレ@かぐら

2015-05-15 22:15:40 | スキーの話題一般

大変遅くなりましたが、先週末はかぐらにてSkier_Sちゃんとコブトレしました。

一日目はあいにくの雨でテンションだだ下がり。二日目は青空が覗く天気でしたが強風でリフトが遅い。効率が悪い上に、雪解けが早くなっているためか、コブ斜面にもところどころ土が出てきてしまっていました。

残念ながらやりたかったトレーニングにもあまり集中できずな感じでしたが、取りあえず八方からかぐらまで通算して7日のコブ集中トレでこんな感じの滑りになっております。スピードが足りない、密脚が甘い、トップ落としもまだ遅いなど、まだまだ色々ダメな感じです

渡辺浩司選手の滑りからはまだ100億光年、自分が納得できる滑りには100万光年ほどの距離がある感じです(^^;)。今シーズンの早い雪解けと共に焦る心を奮い立たせながら、残る貴重な日々を大切に練習してゆきたいと思います。

p.s. かぐらでは「今シーズン日本で最後の1級検定」が行われていました。1級検定としては驚きの高得点が出てました! スキーグラフィックにて来シーズンに掲載されるとのことです。

(粟野利信さん、栗山弘樹さん、栗山未来さんという豪華ジャッジでした)


春の自主トレweek@八方(まとめ)

2015-05-06 20:42:10 | スキーの話題一般

長かったGWも今日で終了ですね。今GWは小回り系の滑りを改造すべく、八方尾根にて取り組んできました。練習は結局5日間の長きに渡りました。

八方の兎平や黒菱の急斜面・深コブを安定して滑れるレベルには達したと思うのですが、やはり「カッコいいシルエットで滑る」レベルには全然ほど遠いと実感します。

今シーズンの全日本スキー技術選。圧倒的な安定感とスピードで滑った渡部浩司選手の滑り。

このシルエットを、自分の滑りで、出したい(スキーグラフィック5月号DVDから引用)

彼の滑りをコマ送りにしながら、画面に穴が空くほど凝視しながら解析しています。この滑りこそ僕が目指している滑りです。

どうしたら彼のような滑りに一歩でも、いや、いちミリ、いやいや、いちミクロンでも近づけるのか。

今シーズンも残り少ないですが、まだまだ挑戦が続きます。

頑張ります!

(追記) 全日本スキー技術選のDVDはスキーグラフィックの付録で見れるよ! 人気沸騰で書店にない場合はネットで注文しよう!
スキーグラフィック 2015年 05月号 [雑誌] 


春のコソトレweek@八方(三日目)

2015-05-01 19:36:55 | スキーの話題一般

コソトレウイークも3日目になりました。連日の快晴で暑い日が続いています。宿の女将さんの話だとこのGW前までは連日雨だったそうで、ここまで良い天気が続くのも私のお陰だと感謝していただかなくては…(ボカッ

とまぁSkier_Sちゃん流のボケをかましながら本日の振り返りです。朝一のパノラマ一本目を調子こいて突っ込んでいくと、アッー!

昨日まで最高バーンだったパノラマ下の左側斜面に早くも土が出ていました。危うく土斜面に突っ込みそうになりました(汗)。連日の暑い日々でゲレンデの雪も解け方が加速しているようです(涙

おそらくGW5連休に入る明日以降はゲレンデは激混みの予想なので、他のスキーヤーを気にせず滑れるのは今日が最後のチャンス。午前中はパノラマの右斜面でこれまでのコソトレの成果を集中して再確認しました。

そしてランチはおなじみグラートにて。本日のメニューはこちら。グラート上も人が少ないのも今日まで。のんびりまったりの2時間を過ごしました。

(こうなったら一人BBQしろという友人の指令がきましたが、あまりにもサビシイのでお断りしましたw)

そして午後は黒菱ペア側へGO。一本一本集中してこれまでの成果を再確認。動きに無駄がなくなり黒菱の急斜面でも疲れにくくなってきたことを実感。この日の黒菱は12本。しかしながら最後の数本はさすがに連日の疲労が溜まった足が動かなくなりました。ここに至って怪我しては元も子もないのでリフトストップ前に素直に撤退。。。

コソ練はひとり寂しいですが、一本一本考えながら集中して滑れるのがいいです。しかも春の雪は優しく、トップシーズンでできなかった体の使い方、入れなかったポジション、これまで以上のスピード次元などを試す絶好の機会だと改めて実感しました。ありがとう、春スキー好きー!

来シーズンへの準備は整いました。ここまで作り上げた滑りを元に、オフシーズンも気を抜くことなくトレーニングして来シーズンまでこの調子を維持したいと思います。

さて、明日からの残りシーズンはお楽しみ快楽スキー。これまでの練習のことなどすべて忘れて、サル本能の赴くままひたすら楽しく滑りたいと思います。