この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

春のコソトレweek@八方(二日目)

2015-04-30 20:45:15 | スキーの話題一般

八方尾根でのコソ練二日目も見事な快晴。これは日頃の私の行いが良いお陰であることに間違いありません(ボカッ←皆様に盛大に殴られる音

さてこの日もパノラマでの大回りからスタート。大回り板も持って上がりましたが、朝一から柔らかい雪質で明らかに不要。小回り板での大回りスタートも確かに気持ちがいいのですが、スピードに乗らず板が潜る感じで今いち「サルレナリン」の分泌量が足りません。ウキ…

(いつものパノラマからスタート。お客さんも少なく快適なのですが、如何せん雪質は緩かったです…

気を取り直して小回り練習。例によってあまりみんなが滑っていないリフト下付近を滑り、リフトで上がってくる際に自分のシュプールをチェックする。このトレーニング法を略称「あまりみんなが滑っていないリフト下を滑り、リフトで上がってくる際に自分のシュプールを…(ボカボカッ←再度皆様から殴られる音

さてさて気を取り直して、リフト上から様々なスキーヤーのシュプールを観察していると面白いことに気付きました。谷回りがある程度作れているいわゆる上手いスキーヤーになるとターン弧の大きさとか形状はあまり差はないのですが、山回りで角が外せないブレーキング要素が強いスキーヤーのシュプールは、内スキーのズレ量が大きいことが見て取れました。それに対して谷回りから板を撓まして後半の板の走りを引き出せているスキーヤーのシュプールは、山回り谷回りの両方で内スキーのズレ幅が非常に少なく、内スキーのシュプールが常にとても細いことが特長です。

これは以前の記事でも指摘したことで、まるやまたかおさん(仮名)のようなめっちゃ上手いスキーヤーは外スキーをずらしますが内スキーのズラシは少ないという観察と一致します。このような滑り方は到達レベルとしては高次元ですが、テククラや技術選ではそのようなポジショニングで滑ることが必須技術として求められると思いました。

小回り練習も煮詰まってきたところで、グラートに登って昼ご飯。この日も快晴微風の最高のランチ日和。

(趣向を変えてこの日はカップ焼きそばにしてみましたw)

2時間近くまったりした後で、午後は黒菱の急斜面コブに挑戦。これまで幾度もはね返されてきた難斜面。しかしこの日は春の柔らかい雪質。しかも平日とあって滑っている人はその筋の上級者が多し(笑)。従ってコブも変な深ミゾが生じておらず、対斜面が綺麗に削られた、めっちゃ滑り易いコブレーン。昨日の兎平でも同じことを感じましたが、黒菱のペアリフト側がこんなに滑り易いと感じたのは初めてです。 

春雪のせいか? はたまた自分が本当に上手くなったせいか??

お約束どおり「上手くなったからに決まってるだろ俺スゲー」ということにおきましょう(笑

ダウンヒルスタート地点からリフト乗り場までの一気滑りにも挑戦しました。ズリズリ滑りのヘロヘロゴールでしたが何とか完走。次は攻める一気滑りにも挑戦したいです。この日は兎平コブ3本、黒菱ペア側コブを14本。よく滑りました。


(宿敵、黒菱の急斜面コブ。しかし春はとても優しい(易しい)顔を見せてくれました)

明日も快晴の猛暑が予想されてます。春スキーを楽しみたいです。


春のコソトレweek@八方(一日目)

2015-04-29 20:56:55 | スキーの話題一般

GWがスタートしました。僕はここ八方尾根に移動してコソトレに励んでいます。そして夜は暇なので珍しく当日更新することにしました(笑)。

今シーズンの残りでやるべきことは2つ。ひとつは、整地小回りを超上手くすること。もう一つは、不整地小回りを超上手くすること。

え? 違いが分からないですって? それはあなたがマニアでないということ。よかったですねぇ病気じゃなくって。

え? 違いが分かるって? ようこそダークサイドへ、あなたは立派なスキーマニアです(笑)

さてさてこの日の八方は大変空いていました。飛び石で一日だけ休日が入ったせいでしょうか。そして気温が高く半端なく暑い!

まずはパノラマで整地小回りの練習。八方入りした時間が遅かったので、バーンは既に結構荒れていました。その中でもリフト沿いには狭いながらも綺麗な整地が。ここを滑ったあとにリフトを上りながら自分のシュプールを確認するという、通称「パノラマにてリフトから自分のシュプールを確認するトレーニング」(←そのまんまやんけw)

 

先週末の志賀で緩斜面でビデオ撮りした体の使い方を、パノラマの中斜面で試してみました。やはり方向性は間違っていないようです。これを急斜面で試してみたいです。

滑っていると、我が師匠の大平成年さんから「兎平を20本滑るべし」という指令がスマホに飛んで来ました。師匠の指令は絶対であります。速攻で兎平に移動してコブトレ開始です。

数本滑ったらお腹が空いてきたのでグラートを登って昼食(←ヲイ 師匠の指令とは言え、腹が減っては戦はできませぬ。天気も最高で、カップラーメンがうまいっ!!

さて腹も満ちたので引き続き午後もひたすら兎平をぐるぐる回しです。先週末の志賀で確認した体の使い方を、ここ兎平の急斜面&深いコブで再確認です。滑り込んでいるうちにいい感じで雪面に張り付く感覚が来ました。

思わず叫びました。「俺サイコー! 俺ってスゲー!!」
(↑ いや、兎平のコブがこの日は緩んで超滑り易くて、難易度が下がっていただけです…)

大平師匠の指令で、兎平のコブ斜面で大回りにも挑戦しました。は、はうあっ! あまりの深い兎平のコブに、大回りしようとしても単なる斜滑降の連続になるっ!

大平師匠からは「エッジを踏んで滑っているうちは若僧!」という厳しいお言葉が飛んできました。「ボク51歳、永遠の若僧ですぅ」というキャラ設定で逃げようかと思いましたが、師匠が許してくれそうにないので思いとどまりました(笑

(兎平を含め、どの斜面も終日大変に空いていました)

結局この日の兎平は16本。大平師匠の指令はコンプリートできませんでしたが、よい感覚を掴むことができました。明日は黒菱の急斜面深コブにも挑戦して試したいと思います。明日もめっちゃ暑そうですよ~。


春のサル志賀祭り

2015-04-27 22:07:45 | スキーの話題一般

先週末は久しぶりにSkier_Sちゃんと志賀高原でサル滑りしてきました。アーリーモーニングから滑るというので3時起きで出発です。

7時前に到着。この日は快晴で最高のバーンコンディション。ゴンドラをひたすらグルグルの高速サル回し(笑)。晴天シマシマバーンの焼額山をロング板でかっ飛ばすサルスキー。「サルレナリン」(=スキーヤーが快楽スキーをしているときに分泌される謎のホルモン)が脳内に大量に放出され、最高の気分です。

(朝一の焼額はシマシマバーン。最高です)

お昼に近づくとさすがにバーン状況も悪くなってきたので奥志賀に移動。奥志賀は本当に久しぶりです。まずはグランフェニックスにてリッチにランチ。お値段安めのビーフカレーにしてみましたが、これまた旨い! ここで食事することも奥志賀に来る楽しみの一つですね。

(久しぶりのグランフェニックス。今回はオーソドックスにビーフカレー。これがまた安くて旨い!)

そして午後はコブ滑り。片山秀斗キャンプ、そして高瀬慎一・旭潤子デモキャンプにて習ったことを研究することが今回の目的でもありました。サルから人間に戻って(笑)、体の使い方、重心の動かし方、雪面への圧の掛け方、などなどを様々に変えて滑りがどう変化するかを低速で実験。上手くいったと感じたときはその体の使い方で高速で滑ってみる。ダメな場合は再び低速に戻る。そんな試行錯誤を繰り返し一日目を終了しました。

二日目は高天ヶ原からスタート。午前中は硬い雪質で滑りに集中できる絶好の練習バーンです。

(気持ちのよい晴天で、高天ヶ原からの眺めも最高)

この日は整地小回りの練習から開始しました。

「小回りを制する者、大会を制す」

これまでの大会で嫌というほど思い知らされました。技術選では大回り種目で点差はあまりつかないのですが、整地および不整地小回りは大きく点差がつきやすいからです。これからは必ずや小回り種目を得意種目にするという強い決意をもって、今シーズンの残りで特訓です。

体の使い方をあれこれ試しているうちにこれまで入れなかったポジションへ。自分が突然上手くなったような感覚(錯覚?)に陥り、思わず叫んだ「俺サイコー!」(^^;;;
やはり春は滑りのスクラップ・アンド・ビルドに最良の季節です。

そしてこの日の午後も奥志賀に移動してコブ滑りの研究。どうすればコブに張り付くような高速ターンができるのか。滑り方を変えて色々と試しました。こうすればよいのかな?という予感はあるのですが、まだまだ研究が足りないようです。

そんなこんなで少し人間臭いサル志賀(笑)が終了。研究しきれなかった部分はGWに持ち越しとなりました。


高瀬・旭デモのコブキャンプ@八方

2015-04-21 23:05:22 | スキーの話題一般
先週末は八方尾根スキー場で開かれたクラブキャンプに参加してきました。講師はおなじみの高瀬慎一SAJナショナルデモンストレータと旭潤子SAJデモンストレータです。毎年この春シーズンに行われるコブキャンプも今シーズンで5年目になりました。
 

相変わらず素敵な潤子デモ(左)とちょっと怪しい出で立ちの高瀬デモ(笑)
 
一日目は気持ちのよい晴天で、恒例のグラート詣。山肌は雪も少なくなって白馬三山にも春の訪れを実感しました。
 
 
さてレッスンは潤子さんの班でスタートです。外脚にしっかり乗れるポジショニングの確認、コブでは前半からしっかりコブを削ってゆく運動、早めのストックワークを確認しました。

この日の夜は特別な演出をさせていただきました。高瀬デモは先に行われた全日本スキー技術選にて第7位初入賞、旭デモは自己最高の第13位という好成績を修められましたので、クラブ員の発案でお祝いのケーキをご用意しました。お世話になってきた両デモが躍進されたことは大変嬉しいことです。そういう素晴らしい選手をこれまでずっとクラブを挙げて応援してきたことは我々クラブ員の自慢であり、とても誇らしく感じました。
 
 
二日目は慎一さんの班。この日は午前中から雨というあいにくのコンディション。まず整地にてコブ滑りに必須ポイントである逆ひねり動作を確認した後、ソデグロや兎平の急斜面コブへGo。両腕の構えを広く取ること、両スキーを揃えクローズドスタンスにすること、スキートップの使い方、上体とスキートップを近づけること、などコブ滑りのコツの数々を伝授して頂きました。最後の締めは兎平でピッチの細かいモーグルレーン。疲労の溜まった太ももはもうヘロヘロでまともに滑れませんでした(汗)。

旭デモはレッスンでの教え方が本当に上手くなりました。以前は個別のバリエーショントレーニングが多かったのですが、今はレッスン全体を通して一貫したテーマに貫かれており、アドバイスもポジティブで的確。潤子さんに教えられたことを練習すれば上手くなれるという納得感の高いレッスンになりました。
 
かたや高瀬デモは以前と変わらず筋の通ったレッスン。「自然で楽」とかいうかつての暗黒の時代にも流されずにご自分の信念を貫いて、レッスンでもそれを伝達してきた不動の方です。今回のレッスンの組み立ても系統立っていて論理的。アドバイスは端的ですが的確で納得度高し。即戦力のコツを伝授できる教え上手でもあります。
 
両デモの教えを思い出しながら自分の滑りをビデオで見直すと、改善点が明確になってきました。今シーズンの残りで徹底的に滑り込んでコブ滑りに絶対的自信が持てるレベルに向上させてゆきたいと思います。
 
 

クラブ主催のテククラ検定会

2015-04-15 23:37:10 | テククラ検定
先週末は所属クラブ主催のテクニカル・クラウンプライズ検定会が開催されました。場所は志賀熊の湯スキー場。僕はお手伝いスタッフ兼前走として参加させていただきました。
 
熊の湯を訪れるのは本当に久しぶり。2010年以来でしょうか。今だから告白しますが、実はあのとき世田谷区スキー協会さん主催のテクニカル検定をこっそり受検していたのです。結果は不合格。正確には覚えていないのですが全5種目バツでマイナス7点ぐらいだったと思います(^^;; あまりの惨敗ぶりにブログでは報告できませんでした。。。
 
あれから5年。あのときと同じ世田谷区スキー協会さんと共催で、我らがサンフィッシュスキークラブ主催のテククラ検定会にスタッフとして参加することになりました。5年前に検定員としてジャッジして頂いた方々のお手伝いとして参加する立場になるとは、実に感慨深いものがあります。
 
さて土曜日は事前講習会。受講生はテククラ合わせて40名弱。この日の熊の湯はあいにくの濃霧。検定バーンは整地系種目がイベントバーン。不整地バーンは検定当日に決定となりました。講師の方々は斜面下に立ってアドバイスする形式。僕たち前走は受講生の間に交じって模範滑走しました。
 

濃霧のため10メートル先が見えない状況に(汗
 
濃霧なので斜面下半分しか見えない感じです。しかも前日夜に降雪があったらしく圧雪した下地の上に数センチ雪が乗っている状態。受講生が滑るとあっというまにでこぼこの荒れた斜面に変化。非常に難しい斜面状況になりました。
 
これでは危ないというので、午後はナイターゲレンデに場所を移して大回り。視界不良のため不整地種目の講習は無し。一瞬霧が晴れる瞬間もありましたが、ほぼ一日中ガスガスの天気でした。
 
そして検定当日。見事な快晴になりました。受検生はクラ12名、テク24名の総勢36名。そしてバーンは前日と正反対のカチカチバーン。前日の練習は一体何だったんだ?という感じになりました。
 
前日と打って変わって晴天に。しかし打って変わってカチカチバーンです(汗
 
一種目目はイベントバーンでフリー滑走。急斜面であるうえに硬いバーンになったのでスピードが出ます。ブレーキング要素を出さないようにしながらもオーバースピードにならないようにして、その中でしっかりリズム変化を入れるという、結構高い技術が必要とされる感じがしました。
 
二種目目は大回り。30名以上が滑るとさすがに所々雪だまりが発生してきました。その中でも谷回りをしっかり見せながら安定して滑った受検生に高得点が出ていました。
 
三種目目は小回り。ここになるとバーンは結構荒れてきました。この荒れてきた急斜面の中を、板をしっかり動かしながら横幅を取り、単に落ちるだけの滑りにならないようにするのはかなりの技量が必要だと感じました。
 
四種目目は不整地小回り。場所をモーグルバーンに移動して行われました。前半は急斜面で後半が中斜面、つなぎ部分でリズム変化があるのでその処理も出来映えに反映してきます。板を横にせず一定のリズムで滑りきった受検生に高得点が出ていました。
 
今回の検定会ではクラウン2名、テクニカル3名の合格者が出ました。おめでとうございました!
 
さて、僕は検定本番で前走も務めさせて頂きました。振り返ると苦手の急斜面で滑りはイマイチ、いやイマニ(苦笑)な感じで申し訳なかったです。次回は理想的な前走できるように今から練習に励みたいと思います!
 
以上、クラブ主催のテククラ検定会の報告を終わります。

片山秀斗スプリングキャンプ

2015-04-06 21:46:05 | スキーの話題一般
先週末は石打丸山スキー場にて行われた片山秀斗さんのスプリングキャンプに参加してきましたので報告します。
 
秀斗さんには先シーズンに「コアテクニック」キャンプにて大変お世話になりましたので、今シーズンご挨拶する機会を探していましたが、スプリングキャンプの募集がありましたので速攻で申込。ようやく秀斗さんのレッスンを受ける機会を得ました。
 
当日朝に集合場所に行くと秀斗さんがいらっしゃいました。「合格おめでとう」のお言葉を秀斗さんから直にいただいてがっちり握手。あのキャンプをきっかけにしてステップアップできたことを思い返し、再び感激と感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 
さて今回のキャンプに参加した目的は、今シーズンの滑りを秀斗さんに見ていただいて正しい方向に進んでいるかをチェックしてもらうことと、その中で湧いてきた様々な疑問を秀斗さんにぶつけることでした。
 
一日目の山麓は曇り。しかし上に上がってゆくと雲を抜けて見事な晴天。眼下には雲海が広がっていました。
 
(素晴らしい雲海を見下ろしながらレッスン開始)
 
午前は滑りの基本となるトレーニングから始まり、その後にデビル斜面にて大回り。硫安が効いていて滑りやすいです。早速今シーズン培ってきた滑りを披露。「変わりましたね〜!」というお言葉をいただきました。下手な方向に変わったという意味ではないと信じます(笑)
 
午後は小回り系。切り替えから圧を繋げるためのポジショニングを練習。ここが僕にとって苦手ポイントなのでしっかり確認。大丸のコブ斜面ではなんとギルランデの練習。雪面コンタクトを保ち続けることが求められますが、なかなか上手く滑れません(汗
 
夜にはビデオミーティングと宴会。そして皆既月食をみんなで観察。楽しい夜となりました。
 
二日目は小雨まじりのあいにくの天気。しかし本降りにはならず。午前はデビル斜面での大回り。前日の指摘されたポイントを踏まえ体の使い方を修正。午後はデビルでの小回り。ターン前半から雪面に圧を強くかける練習。これがまたなかなか上手く出来ません。これこそ僕が小回りを不得意にしている原因。今回修正法を秀斗さんに教わりましたので今シーズン残りで徹底的にトレーニングしてゆきたいです。
 
午後の残りでコブ練習。僕はコブを受けてしまう癖が抜けないので、もっと早くから重心を落とすことができるように、こちらも徹底的に練習してゆきたいです。
 
今回のキャンプでは、これまで疑問に思っていたことを秀斗さんにたくさん質問。一つ一つに丁寧に回答いただき、混乱していた頭の中が整理されました。参加費は少しお高めでしたが、しっかり元を取ったと思います(笑)。
 
また、キャンプでご一緒した参加者の皆様には仲良くして頂き、ゲレンデでも「DVD見たよ!」と何人もの方々にお声掛けしていただきました。楽しく嬉しいキャンプでした。本当にありがとうございました!
 
「トップシーズン中は検定など目標があるのでなかなかできないが、春シーズンはいろいろ試して自分の滑りを変えるチャンスです」
 
秀斗さんから名言をいただきました。プライズ合格後は少し燃え尽き症候群な感じでしたが、秀斗さんのレッスンを受けてまたやる気がモリモリと湧いてきました。今シーズンの残りで自分の滑りをしっかり改良してゆきたいと思います。
 
(トトロとネコバス?も秀斗さんと同じことを申しておりました)
 
石打丸山スキー場はこの日で営業終了。今シーズンもお世話になりました。宿の丸木屋さんには今回も大変お世話になりました。来シーズンもまたよろしくお願いいたします!
 

スタート順と得点との相関について考察

2015-04-01 21:01:30 | スキー技術選
いつもサル話ばかりしているので、今回は少しだけ真面目な話をしようと思います。技術選などでスタートリストを見たときに、次のような会話が選手間で交わされることがあります。
 
「あーぁ、スタート順が前の方だよ。不利だなぁ…」
 
「〇〇さん(←ライバル)よりも後に滑るぜ、ラッキー」
 
採点競技たるスキー技術選です。スタート順が早いほど不利、遅いほど有利という感覚が漠然と選手の経験としてあるものと思われます。おそらくジャッジ目線で考えると、スタート順の早い選手に高い点を付けてしまうとその後に上手い選手が多いと得点分布が高くなりすぎてしまい不都合があるため最初は控えめに点数を付ける傾向にある、というのが選手達の感覚にあるのだと思います。
 
この感覚は果たして本物なのでしょうか? この疑問に応えるべく、今回は統計学の手法を使って真面目に分析してみたいと思います。
 
例として先日行われた都オープンマスターズ技術選の第7組(50名)をデータとして取り上げたいと思います。まず、スタート順と総合得点の分布図は下記のとおりとなっておりました。
 

男子第7組スタート順(横軸)と総合得点(縦軸)との相関グラフ
 
ぱっと見では相関がないように思えますが、心眼(笑)でみるとスタート順が遅いグループの方が得点分布が高いようにも見えます。またスタート順の後半の方が点数のばらつきが少なくなっている感じがします。
 
「感じがする」では科学的根拠がないので、相関係数というものを計算してみます。相関係数は1に近いほど正の相関が高い(つまりスタート順が遅いほど得点が高い)ということであり、0に近いほど相関がない(スタート順と得点には相関がない)ということになります。
 
計算してみると相関係数は0.15でした。相関がありそうでなさそうなびみょーな値です。
 
しかしこれだけでもまだ統計的には断定できないので、専門的になりますが「t検定」という手法を使って相関があるかどうかの有意性を判定してみました。
 
95%以上の確率で有意である(=相関がある)と断定するためにはt検定値が2.0以上である必要がありますが、今回のデータで計算するとt検定値は1.1となりました。すなわち、
 
「スタート順と得点とに相関があるとは(確率95%で)言えない」
 
という結論になりました。ジャッジの皆様、疑い(?)が晴れてよかったですね(ボクッ←ジャッジの皆様に殴られる音
 
今回はマスターズ選のデータを用いて調べてみましたが、もし他の大会で同様の疑問を持った場合は、ぜひt検定をおこなってみては如何でしょうか(←やらねーよ普通w)

東京都オープンマスターズサーキット参戦記

2015-03-29 23:02:06 | スキー技術選

本日は東京都オープンマスターズサーキット参戦してきましたので報告します。昨シーズンは第3位で表彰台に上がった験の良い大会です。今回も大変楽しみにしてやってきました。

直前に大会バーンが急斜面の裏太郎ゲレンデから緩中斜面のファミリーゲレンデの林側に変更。そうなると板の選択やコース取りもポイントになりそうです。

配られたスタートリストを見ると7組(45〜54歳)のエントリーが50名(@_@ ) 他のクラスはせいぜい20名くらいなので異常な多さです。男子参加者が153名でしたのでそのうち三分の一が7組ということになります(汗 しかも僕のスタートは7組50名中の3番目。早いスタートは得点的に不利なので不安がよぎります。

さて大会当日は朝は気持ちのよい快晴。暑いです。しかし午後から雨になるという予報らしく、種目順をフリー滑走、小回り、大回りに変更との連絡。雨になるような気配すらないので全種目できるだろうと楽観視しておりました。

一種目目:フリー滑走
インスペなしだったのでバーン状況が分かりません。硫安を撒いているのですが前半の選手が滑った跡を見るとかなり柔らかそうな印象です。しかしジャッジの点の付け方を見るとスピードが出ている選手に高得点が出ている模様。ロング板を選択してスピード勝負に出ました。

得点は258ポイント。クラス5位。 途中板が詰まったり、後傾になったりしたのが印象悪かったか。あと構成もリズム変化は1カ所のみとシンプル過ぎたか。得意のフリーでしたが微妙な順位。

二種目目:小回り
スタート前の練習でいい感じの仕上がりに。これは俺いけるんじゃね?という自信を感じながらスタートしました。一漕ぎだけしてターン開始しましたが、あれ?スピードが乗らん。しまった。。マズい。。あれ、あれ、あっ〜orzという感じであえなくゴール

得点は255点、クラス11位と沈没。。。 またやらかしてしまいました。コースの真ん中を選択してもスピード乗るだろうと思ったのですが初っぱなからかなりのブレーキをもらい大減速。後に滑った選手はそれを見てコース左右の端を選択して高得点を叩き出しておりました。文字通り「みんな。俺の屍を越えてゆけ。」状態となりました(涙

敗因はスピード不足。真ん中だったらもっとガッツリ漕いでスタートするか、条件の良い端っこのコースで滑るべきでした。経験値の低さが災いした滑りとなりました。

三種目目:大回り
午後になり予報どおり急速に雲が広がってきましたが、何とか保って三種目目の大回りが実施されました。日差しがなくなって気温が下がってきたため、バーンも少し締まってきた印象です。小回り板を選択して動きを出す戦略にしました。テール荷重にして板の走りを引き出す滑りをしました。

得点は259点とクラス5位。滑りに自信はあったのですが、後続の選手の方が高得点。何かが足りなかったようです。

総合成績: 7組中6位(全体12位)
クラス1位はクラブリーダーのもっちゃん、2位はきんちゃんというサンフィッシュのワンツー。この二人を含めかつて僕が「7組6人衆」と呼んで崇めていたうちの一人、はらぽんが4位。故障からの復帰おめでとうございます!

これで今シーズンの技術選参戦が終わりました。参加した技術選4戦で一度も表彰台に上がることができなかったのは無念ですが、マスターズサーキット3戦通算で決まる総合成績でもっちゃんときんちゃんに続く第3位に入ることができました! これが唯一結果として残る記録3位以内の結果となりました。

それにしても今季は技術選3戦連続で1点差4位という珍記録を打ち立てましたので、来シーズンはこれよりも良くなるはずだと信じて、またいちから出直して頑張ります(笑)


全日本スキー物欲選手権(らぱん編)

2015-03-26 22:24:09 | スキーの話題一般

アナウンサー「えー、皆様こんにちは。シーズン終盤で突然ですが、スキーヤーの物欲を刺激する街神田に来て、物欲にまみれたスキーヤーが買い物をせずに我慢できるか選手権をお送りします。急遽、解説の板尾買蔵さんにお越しいただきました」

解説「まーたSkier_S選手のネタですか。物欲に負ける時期がどんどん早くなってますな…」

アナウンサー「ところが今回はSkier_S選手の友人であるらぱん選手です」

解説「あー、この一滑は絶対無二のなんちゃらとかいうブログを書いてるあのサル仲間ですか…」

アナウンサー「その通りです。都内出張の帰りに神田に立ち寄るという情報を聞きつけて、急遽中継となりました。さーてらぱん選手、ここ物欲のまち神田でなにも買わずに帰ることができるでしょうか?! おーっと、いきなり神保町駅の地上出口を間違えたようです」

解説「たまにしか来ないので慣れてないですね。しかも物欲選手とは思えない挙動不審ぶりが丸出しです。これでは簡単に物欲の波に飲まれそうですね…」

アナウンサー「おどおどしながらもらぱん選手、なんとかICIコンペ館にたどり着きました。まずは板を眺めているようです。おーっと! Atomicのロング板を手に取ってあおり始めました!これはやはりロング板の買い換えかぁ〜?!」

解説「小回り板をアトミックに乗り換えたので、ブーツとの相性を考えてロング板もと考えているのかもしれませんね…」

アナウンサー「おおっと、店員に値段を聞いています。あれ?らぱん選手、表情が険しいぞ…」

解説「値引きが思ったより渋いようですね…」

アナウンサー「…あー、諦めたようです。『ネットで買った方が安い』などとつぶやいております」

解説「ショップ泣かせですね。物欲スキーヤー選手の風上にも置けないけしからん奴です…」

アナウンサー「おーっと、小物コーナーでグローブワックスとスキーワックスを手にとってレジに向かったー!」

解説「物欲選手としてこんな小物しか買わないとは器が小さいですね。つまらないので私はこの辺で帰ります…」

アナウンサー「板尾さん、ちょっと待って下さい。らぱん選手、コンペ館をあとにしてアルペン神田店に入りました。6階に直行する模様です」

解説「Hartチームですからね。店員の山本さんに挨拶するのでしょう…」

アナウンサー「仰るとおり、山本さんとにこやかに会話しているようです。おーっと、帰ろうとしたらぱん選手、なにやらブーツコーナーで見つけたようです。あれ? らぱん選手、山本さんから何か言われて驚いています。なんだかすごく驚いています」

解説「あー、店頭価格からさらに値引きが出たのかもしれませんね…」

アナウンサー「おーっと! らぱん選手、ブーツを試着しております。すごく満足そうな表情! あれ?あれ?あ〜〜〜っ!! 何と言うことだっ! 店員がブーツをオーブンにいれて加熱し始めました〜!」

解説「 これはアトミックブーツのメモリーフィットという工程ですね…」

アナウンサー「ということはらぱん選手、購入を即決した模様です!」

解説「シロートのらぱん選手もやはり物欲のまち神田の魔力にあっけなく落ちてしまったということですか…」

アナウンサー「ということで、スキーヤーの物欲を刺激する街神田に来て、物欲にまみれたスキーヤーが買い物をせずに我慢できるか選手権今回はらぱん選手もあえなく敗北という予想通りの結果となったところで皆さんとお別れです。

それでは、次回のSkier_S選手の登場を期待しつつ、またお会いしましょう!」

解説「まだ続くんですか?…」

(本中継はSkier_Sちゃんのネタをぱくったフィクションであり登場人物は架空のものです。たぶん…)
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ということで、ブーツは本当に買いました。今週末の大会で早くも履いちゃおうかな?


(NewギアはAtomic REDSTER PRO 120 2014-15モデルです)


サンメドウズマスターズチャレンジカップ参戦記

2015-03-23 23:01:09 | スキー技術選
今週末はサンメドウズ清里スキー場にて行われたマスターズチャレンジカップに参加してきました。草大会に出るのは2シーズンぶり。このところ東京都の大会ばかりに出ていたので久しぶりに他流試合ならぬ他県連試合に出たくなり参加しました。
 
35歳以上が参加できるマスターズ技術選です。男子73名、女子6名の参加者。僕が出る50歳以上の男子Dクラスは26名の出場者でしたがいつもの東京都マスターズ組の強敵がずらりエントリー。それにプラスして他県連の強者達。オヤジ達による熱い戦い(笑)が予想されます。
 
(開会式の様子)
 
2月にここで行われた都マスターズ選では中緩斜面のD-2コースのうえあいにくの悪天候で不完全燃焼。今回は斜度のあるCコース。いつもは混んでいるこのコースを独り占めできるだけでも満足です。しかしコースの途中にウエーブが作られています。以前の大会ではこのウエーブを飛んで転倒し怪我をされた方もおり超ビビります。
 
ゲストジャッジは宮下征樹さんと切久保深雪さん。全日本でも活躍されている(されていた)偉大な方に何点つけてもらえるのか楽しみで気合いが入ります。天気も曇りのち晴れで気温も低め。この時期としては好条件の大会となりました。
 
1種目目は大回り。飯酒盃さん直伝の曲げ荷重で滑ってみました。253ポイントとまずまずの評価。クラス3位、全体5位と好位置。征樹さんは84点、深雪さんは85点出してくれました。さすがに僕は怖くて行けませんでしたが、果敢にもウエーブにチャレンジした方には加点が付いている模様です。
 
2種目目は小回り。板を走らせて落差も振り幅も大きい小回りを目指しましたが、前半こそよかったのですが中盤で板を踏みすぎて後半の緩斜面であえなく失速。深雪さんは86点出してくれましたが征樹さんからは82点と完全にダメ出し orz 252ポイントとクラス5位、全体11位と小回り種目でまたしても沈没。。。
 
最後の3種目目はフリー。ここまでの2種目の合計得点が低い順からのリバーススタート。ここまで僕は4位と、3位のきんちゃんとは1点差でしたのでここは勝負どころと覚悟を決めてウエーブに突っ込んでいきました。得点は258ポイントとクラス2位、全体でも3位と高得点をゲッツ。
 
しかしながら直後に滑ったきんちゃんも負けじとウエーブを攻めて同点の258ポイント。1点差のまま逆転はならず4位に終わりました。
 
今シーズン参加した都マスターズ1戦、2戦に引き続き、三大会連続で1点差の4位で表彰台を逃すというなんとも悔しい結果になりました。
 
小回りは良くはなっているのですが、今回のように斜面状況に対応できないと失敗に繋がります。残りシーズンで滑り込んでもっと精度と確実性を上げてゆきたいと思います。
 
ちなみに男子D組トップの方はすべての種目で全体1位のぶっちぎり優勝。お名前でググルと某スキースクールの主任イントラの方ですね。最終滑走者で滑ったフリーでは最後の緩斜面をステップターンで決めてフィニッシュするなど自信に満ちた滑り。上手いだけでなく魅せ方も絶妙でした。
 
スタート待ちしているときにどこかのブログで見たことのあるシールを板に貼っている方を発見。「もしかしてニセ外人さんですか?」と声を掛けるとまさにご本人でした! ブログの動画では拝見しておりましたが、直にその滑りを見て「マジうまいわ〜」 堂々のクラス2位をゲットされておりました。
 
本当にこの世代の方々はみんな上手すぎます。少しでも彼らの滑りに近づけるよう、僕も頑張ります。
 
次の週末はいよいよ今期最後の大会、オープンマスターズサーキットです。本当に今から楽しみです。