太平洋に浮かぶ島、硫黄島で日本兵が玉砕したのは、1945年3月26日である。
今から71年前、硫黄島では死闘が繰り返されていた。
私の知人は硫黄島の戦闘で父親を亡くした。
父が招集されたのは彼が幼い時のことであるという。
幼い子を残し、出征する父の心は、どれほどせつなかったろうか。
知人はここ何年間も硫黄島に出かけ、遺骨の収集をしている。
爆弾や弾丸で砕けた骨、洞窟の土の中などを掘りおこしては骨を拾い集めている。
もしかして、この中に彼の父の骨もあるかもしれない。
2月19日から3月26日までの、わずか一か月間の戦いで、
双方とも多数の死傷者をだした。
日本兵の戦死者は19,900名、連合軍は6,821名
日本兵の戦傷者は1,033名、連合軍は21,865名
戦争を知らない人たちは硫黄島の戦いを想像できるだろうか。
戦争のむごさを、多くの人に知ってもらいたいと思います。