医療費自動精算機

病院へ行った。

胃にポリープが出来易い体質なので、2年に1度内視鏡で検査している。

今回はポリープが無かったので、ひとまず安心。

電光掲示板に会計の計算の準備ができた人の番号が表示された。

会計係の列は混んでいる。そこで、自動精算機の前に並んだ。

初めてなので操作が分からない。説明を読んだがよく理解できない。

診察カードを機会に差し込んだら、パネルに「バーコードをかざして」と出た。

そこで受付票のバーコードをパネルに近づけたが反応なし。

すると、後ろに並んでいた若い男性が、バーコードをかざすところは左下にあると教えてくれた。

金額が現れた。確認のボタンを押すようにとパネルに出たので、そこに指を近づけたが、反応なし。

後ろの方がまた、アドバイス。確認ボタンは右下にあった。

パネルは説明のためであって、タッチ用ではないのだ。

一万円札を入れた。領収書とおつりが出てきた。

 

電車に乗るとき、駅員から切符を買っていたのは昔のことだ。

みどりの窓口で新幹線の切符を買っていたが、今は券売機だ。

俺には難しくなった。間違って買ったら大損害だ。

電車のホームには駅員の代わりに監視カメラ。

昔のように駅員の姿は見えなくなったなあ。

目の不自由な人が、ホームから落ちそうになるところを監視カメラが見ていたって、落ちるのを防ぐことはできないね。

 

今は、スーパーでも無人会計だ。

病院も無人会計になった。

爺は時代の流れに容易についていけない。

そして、考える。

雇用促進と、お偉いさんが叫んでいるけれど、スーパーのレジ係までロボットがやるようになったのでは、人は働く場所がなくなるのではないか。

運転士なしの無人電車、ドライバーのいない無人タクシー。

会計まで人に代わって機械がおこなう。

これでは働く所が無くなるよ。

 

こんなことを考えていたら、胃が痛くなったよ。

また、ポリープが出来たら、大変だよ。

医療費が増えてしまうよ。