夢職で 高貴高齢者の 叫び

          

ホワイトデーに真珠を贈った?

2013年03月14日 | 俺の女房は- - -

 女房とクルマで街へ出かけたついでに、何も買うあてがなかったが東武デパートへ寄り道した。

 東武ではホワイトデーのキャンペーンをやって賑やかだった。

 俺は女房からバレンタインデーにチョコレートを貰っていたが、お返しのことは、すっかり忘れていた。

 店内にはリボンで結んだホワイトデー用の箱入り商品がずらりと並んでいる。こんな高いデパートで買わされては、俺の小遣いがなくなってしまう。俺は知らないふりをして通り過ぎた。たぶん女房は俺にデパートでお返しを買わせようとここへ来たのかも知れない。

 花粉症の時期なので咳止めにコンビニの「のど飴」でも買って、キャンディだと言ってお返しにすれば良いと思っていたのだ。

 すると女房は「ホワイトデーだね」と言いながら、宝石の特設売り場へ入って行った。俺はドキリとした。

 イヤリングやネックレスなどの宝石をを欲しそうに見ているのだ。俺は宝石よりも、値札のマルの数を数えている。女房は何も言わずに特設売り場から出た。

 俺は「ステラおばさん」の店に誘った。そしてクッキーとコーヒーのセットでホワイトデーを済まそうと提案した。女房は承諾したからホッとした。

 ウェートレスが伝票を置いて行ったので、俺が支払わなければならないはずだが、女房はいつもの習慣でそれを持ってレジへ行った。俺はしめたと喜んだ。お返しはタダで済んだのだ。俺にとってホワイトデーはゴールドデーになったのだ.。 (^O^)

 

 ところが、どんでん返しが起きるとは思ってもみなかった。

 女房は2階のスーツ売り場に行って、買いもしない洋服を見ている。そして、売り場のコーナーにある真珠のイヤリングを見つけたのだ。

 今ならキャンペーン中だから、2,800円に値下げするそうだ。特設売り場よりも極端に安いのだ。

 女房は俺の顔をチラチラ見ている。俺はここで買ってやらなければ、あとで怖い事が起きそうな気がした。

 俺はさっき、コーヒ代を払っていれば、バレンタインデーのお返しをしたことになるのだから、イヤリングなど買わなくて済むはずだったのだ。

 やむをえん。真珠のイヤリングをプレゼントすることにしたよ。

 

 家へ着いた。女房は安物の真珠のイヤリングを耳に着けて喜んでいる。

 俺はネットで真珠の価格を調べた。こんなに安い真珠は見つからないのだ。

 ネックレスならば真珠を50個も60個もつなげているのだから高いのはわかるが,イヤリングはたった2個だから安いはずなのだ。しかし,東武のように安いものは見つからない。

 不思議なので女房に知らせた。すると、「イミテーションだよ」と、あっさり言う。女房は初めから知っていたのだが、俺は本物の真珠だと信じていたのだ。俺は真珠の本物と偽物を区別することができないし、価格もわからないので、本物の真珠を安く手に入れたと喜んでいたのだ。ショックを受けた。

 

 

   俺は本物の真珠をプレゼント出来たと喜び、

   女房は偽物とわかっていながら喜んでいたのだ。

        オメデタイなあ 

 



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